本田 健 さんから新刊「大富豪からの手紙」をいただきました。本作品は、「ユダヤ人大富豪の教え」以来の本格ビジネス小説。ゲラの段階で健さんから原稿を見せていただきましたが、構想10年、執筆に3年を費やされた自信作。版元のダイヤモンド社の全面協力のもと自身初となる取材旅行も敢行するなど、最も情熱を傾けたという渾身の1冊だそうです。350ページもの対策にもかかわらず、読み始めるとワクワクして一気に読めてしまう内容。それでも1000ページ以上書いた原稿を3分の1にそぎ落としたという本田 健 さんの才能の豊かさを感じさせる1冊です。

主人公は、20歳の大学生の佐藤 敬。彼の祖父は、一代で大富豪となった人物。そんな祖父が残したのは、お金ではなく、9つの手紙だけでした。物語は、主人公が祖父の弁護士から手紙を受け取るところから始まります。祖父からの手紙には、それぞれ「偶然」「決断」「直感」「行動」「おカネ」「人間関係」などのタイトルが書かれています。1通目の手紙を読んだ敬は、シンクロにシティーに導かれ小樽の地に降り立つことに。そこから、祖父が伝えたかった「人生で大切なこと」を学ぶ旅が始まるのです。

個人的に刺さった言葉は、以下の通りです。「不安のコストは 手に入ったかもしれない最高の未来」 「心と体で得た直感に人生をゆだねる勇気を持つ」 「大切なのは、直感の決断が正しいかではなく、選んだ後に全力を尽くすこと」 「この世界には、人生の大切なもののために行動できる人間とできない人間がいる」 「自分の器を超えてお金を手に入れてしまうと、人は不幸になってしまう」 「自分の持っている一番の才能で勝負する」等々。特に「モテる奴とは、こちらから追いかけるのではなく、追いかけられる」はまさにその通り。「恋も、仕事も、お金も、欲しがって追いかけると逃げられる」 これは生前のジム・ローンもよく言っていた。すべては追い求めるモノではなく引き寄せるモノであると・・・そしてどんな人にとっても人生で最高の喜びとは、「誰かに何かをしてあげて感謝されること」それこそが、「仕事の醍醐味」である。

もしあなたが人生に悩んでこれから先何をしたらいいのか分からなかったら、本書を一読するといいでしょう。できれば2回は読んでください。より理解が深まるでしょう。メンターがいない人には、生きるためのバイブルとなるので是非 手に取ってください。健さん、素晴らしい作品の上梓をおめでとうございます!