3年ぶりに視察旅行で、中東のドバイに行きました。前2回はケニアのサファリ旅行のトランジットでサクッと観光した程度。今回はガイドとドライバーがついてしっかり効率よく見学しています。成田のエミレーツ便は、夜中の3時にドバイ着なので、ホテルにチェックインは4時近く。少し仮眠してから9時にロビーに集合。ベンツの専用リムジンで街を案内いただきました。まずは今年1月にできたばかりのドバイフレームに行きました。ここは金の額縁の形をした展望台。ドバイの最新のツーリストアトラクションです。入場すると展望台に上がる前に50年前のドバイの姿を動画で観ます。その後展望台に登るのですが、高さ150メーター50階建ての展望室から見える景色は絶景!オールドドバイと高層ビルが立ち並ぶ現在のドバイの両方の景色を眺めることができます。展望台から降りたら、今度は50年後の未来のドバイがどうなっているか?という映像を見ました。そこには日本人にはない、とても豊かな感性と発想力を感じる未来の姿がありました。

ドバイでは日中は暑いので、建築現場は夜も工事を行うのですが、大体1日20時間位のペースでやっています。ですから他の国よりも圧倒的にスピードが違うのです。ちなみにフィリピンやタイなど東南アジアでは、台風の影響などで工期が1~2年ずれる事は珍しくありません。しかしこちらは24時間体制で工事をし続けるので、前回の訪問時の3年前よりも街の様子が一変していたのには驚きました。穴を掘っているとあっという間に運河やヨットハーバーが出来ちゃうそうです。そのスピード感は、とにかくすごいです。ちなみにこうした建設現場の労働者やタクシーの運転手の大半は、インド人やバングラデシュ人です。彼らはとても安い給料で出稼ぎに来ています。そのため物価の高いドバイでは、生活するのが大変。その多くが数人とルームシェアをして、なんとか生活をしています。それでも母国では稼げないので、彼らは喜んでブルーカラーの仕事をしています。 
 
一方のUAEの国民は、国がゆりかごから墓場まで面倒を見てくれます。UAEの国民として生まれたならば、政府はありえないくらい徹底して自国民に恩恵を与えています。この国の公務員は驚くなかれ、初任給が年収2,000万円だそうです。それも超緩い仕事でもらえる!そして平均では4,000万円近くもらえると言う。また公務員じゃなくても結婚して子供を産めば、家を与えられたり、相続税や所得税がなかったりなど様々な国からの特典が与えられます。国は「UAE国民」を増やしたいのであって、このような特典は外国人労働者には一切ありません。当然、これだけ甘やかされているから、労働に質もよくありません。ハッキリ言って、やる気がないのです。よく暴動が起きないなぁと感心します。出稼ぎインド人たちは、本当にいいヒトばかりで絶対に文句を言いません。それでもこの国で働けることに感謝しているようです。
  
多くの国では自国民をプロテクトするための様々な優遇措置を与えていますが、UAEほど極端な例はありません。逆に日本ほど外国人に優しく、自国民に冷たい国はありません。生活保護費の多くが中国や韓国人に支給されている実態は、あまり報道されませんよね。その他にも消費税免税や外国人が自由に土地を売買できるなど、日本は外国人有利な国なのです。先進国で一番貧しいのだから、本当はODA何てしている場合ではないんですがね。残念ながら日本には、自国民を守る法律がほとんどありません。あなたはこの問題をどう思いますか?