震災から7年が経ちました。残念ながら多くの方の記憶から、あの日のことが消えて去られています。私たちが思う東日本大震災とは、東北の福島・宮城・岩手が同じような悲惨な状況であると。宮城や岩手は震災直後から復興の道を歩め、今や震災前の状況を取り戻しつつあります。しかし福島は、放射能の影響で立ち入り禁止区域が多かったので、状況がまるで違うのです。ここ1~2年で人が行き来できるようになった地区もあり、今ようやく復興のスタートラインに立ったところ。つまり福島と他の地域を同じように扱うべきではないのです。浪江町と大熊町などは、つい最近立入禁止が解禁されましたが、実際に地元に戻ってきた住民たちは全体の1%〜2%ほど。7年間も放置された家屋は朽ち果て、草木は伸び放題でとても人が住めるような状況ではありません。お店も当時のままでシャッターが降りていて、2011年当時にタイムスリップしたかのよう。田んぼは雑草に覆われ、多くが耕作放棄地となっていました。こういう土地を有効活用し、太陽光パネルの設置や風力発電を通じて原発に頼らない街づくりを始めている自治体もあります(写真)。そして いわき市 など観光を誘致するように官民一体となって街を盛り上げているところも増えてきました。

福島の人たちは頑張っています。私たちがやるべき事は、義援金を送ることではありません。日赤や赤十字に送っても3割がピンハネされており、そのお金がどこに行ってるかも正直わかりません。それよりも現地に足を運び、多くの方にヒアリングし、それを皆さんに知ってもらうこと。そして現地の経済に貢献できるようできるだけモノを購入し、売り上げに貢献することです。もし福島の方たちを応援したいのであれば、ぜひ一緒に現地に視察に行き、現地でお金を使うようにしましょう。「福島を応援する買い物ツアー」のような企画を近いうちにしたいと思いますので、賛同される方は是非 ご参加ください。