内田監督と井上コーチの記者会見は、本当に酷かったです。二人とも最初から最後まで徹底した嘘と保身に終始。あまりのお粗末ぶりに、呆れ返った人も多かったでしょう。逆に前日に行われた宮川選手の会見は立派でした。あの会見は、宮川選手がことの重大さに痛たたまれなくなり、自分の意思で開いたという。実名も顔出しもしており、将来を棒に振る覚悟で自ら記者会見に臨んだ。一生懸命に真実を語る姿に(たとえ加害者とは言え)その誠実な態度に好感を持った人も多かったのではないでしょうか?そしてあの理路整然とした会見を見る限り、彼が嘘をついているとはとても思いませんでした。

 

宮川選手が監督やコーチから受けた数々のパワハラは、許されるべきものではありません。相手のQBを怪我させないと「試合に出場させない」といわれたプレッシャー。「試合に出してやるからには、やらなければ意味ないよ」などの発言は、まるでヤクザの脅迫。そして宮川選手がせっかく全日本のオールスターに選ばれたにもかかわらず、監督は他人事のように「出なくていいよ」と言ったことも酷い。代表になるためにどれだけの汗と涙を流しただろうか?言われた宮川選手の悔しさと無念は、心中察します。そもそも監督とコーチの会見は、予想外の宮川選手による前日の会見により世論が騒ぎ、あのまま「なし崩しには出来ない」と 仕方なく開いたようなもの。まさか選手が勝手に会見を開くなど想像もつかなかったでしょう。

 

日大サイドのそもそもの誤算は、「いかにも」と言う下手なタックル。監督もコーチも「何でバレないようにうまくやれなかったんだ?」という思い。これは会見の顔にハッキリ出ていました。あのあからさまで下手なタックルこそが、宮川選手の「本当はしたくなかったが、命令でやむを得ずやった」という証拠ではないでしょうか?宮川選手は退場後は、一人でうずくまって泣いていたそうです。もちろん理不尽な要求に対し、「やらない」という選択も出来たから、彼を擁護するわけではありません。でもあの狂気の組織内と独裁政権の管理体制では「やらなければやられる」という思いだったのでしょうね。理解できます。

 

そして極めつけは、あの広報。マスコミを全員敵に回すあの司会者の進行は、呆れかえってモノも言えません。結果、状況はさらに悪い方向に向きました。まるで舛添都知事の弁護をして余計に世論の怒りを買ったあの弁護士を思い出します。日大のブランドが落ちるどころか、大学の存在自体が危ぶまれる今回の騒動。さぞ卒業生も恥ずかしい思いをしていることでしょう。この問題は、被害者や関学だけでなく、学内や大学フットボール全体にまで大きな影を落としたと思う。幸い、日大アメフト部の下級生も内田監督が実権を握り続けるなら、練習をボイコットすると言っているし、父母会も一致団結して彼らをサポートするようです。これは立派な殺人未遂事件。是非、刑事事件にして、徹底追及してほしいです。あなたはこの問題をどう思いますか?