今日は 尾藤 克之 さんの新刊を紹介させてください。タイトルは「波風を立てない仕事のルール」です。サブタイトルが理不尽な上司とリスクを交わしのらりくらりと働こうと言うもの。

この作品は主にサラリーマン向けに書かれたものかと思います。今 思えばサラリーマン時代を振り返ると自分が全くできていなかったなと深く反省しました。と同時に尾藤さんが、いかに気配りのあるプロのサラリーマンてあったか。そしてここまでやらなきゃ出世できないのか!とある種 驚きを感じ、ショッキングな内容でした。

本書で一番重要なポイントは、いきなり出てきます。それは何かトラブルが起きたら、犯人探しより謝り方が勝負と言うことです。

本書ではわかりやすい例として、日大のアメフト問題をあげています。加害者である選手は、自らの顔と実名を明らかにし、怪我を負わせた選手に誠実に謝罪をしました。そして記者にも真摯に対応したことで、世論を味方につけることができました。もし彼が自分が監督の指示に従っただけだと自己弁護していたら、世間の反応全く変わっていたでしょう。

それに対し監督コーチは、責任を逃れるような言動を繰り返し、世論を敵に回し明暗が分かれました。ここで大切な事は、まず真実を究明するよりも適切な謝罪を行う。そして自分の印象を悪くしないことを重視した方がいいと言うことです。

 

まずは謝る。僕の人生で、今までここが足りなかったなぁと深く反省しました。事実はそのまま伝えないと言うのもとても大切です。事実というのは時と場合によっては、マイナスイメージを与えます。そして何か問題が発生した時、たとえ世論で間違っていなくても相手の感情に配慮した対処法が必要と書いてあります。これもとても納得します。

本書にはどうしたら相手に気を悪くさせずに伝えられるかという伝え方の基本が網羅されています。また著者はコラムニストということもあり、本書のコラムがまた面白いのです。興味のある方は、是非 書店さんでお求めください。尾藤さん、このたびは新刊おめでとうございます!