この度 知人の 末岡 よしのり さんが初出版をされました。
タイトルは「お金持ち列車の乗り方」です。

まずこのタイトルにひかれました。なぜ自動車ではなく列車なのか?これが冒頭に記載されていますが、とても合理的な理由であり、納得のいくものでした。

僕自身も最近は、国内では自分で運転する事はほとんどありません。というか車は手放しました。もちろんアメリカに行けば(NY と SF 以外は)車で移動せざるをえませんから仕方なく運転します。しかし日本国内なら都心の便利なとこに住んでいれば、公共交通機関も発達しており車の運転は逆にストレスの元だと感じます。

最大のストレスは渋滞に巻き込まれること。また都心部では駐車場を探すのも一苦労です。列車はリラックスでき、車の運転は疲れる。列車での移動は、輸送力もあり移動距離も長い。だから皆で成功するには、列車でなくてはいけないと言う。なるほど納得ですね。

そしてお金持ちになるにはまずはお金持ち切符を買わなければいかない。筆者はその第一歩が不動産投資であると言う。本書には若くしてギガ大家となった筆者の独特の世界観とユニークな人世論が随所に語られている。

全部で十章立ててすが、一番共感したのが八両目の「時間管理」の項。

お金持ちは、時間の価値を知っているので行列には絶対に並びません。例えば投資の世界で言ったらみんなが行列している案件は、やっても損をするだけ。誰もやっていない新しいことにチャレンジすることによりチャンスがあるという。

行列に並ぶ人というのは、自分の情報感度が鈍く独自の情報も持っていない。ひいてはビジネスや投資のセンスもないと言うことになります。結局はどういう人と付き合うのかということが、情報の質に直結するということです。

僕も以前メルマガで何回か取り上げた「目黒のさんま祭り」の話も出ていました。

このお祭りでは 無料 で さんまが振る舞われるのですが、それをもらうために毎年大勢の人が暑い中、5時間も並びます。さんま はスーパーで買えば100円、定食屋でも500円位ですから並ぶ意味がわかりません。こういう意味のない列に並んでいるようでは、永遠にお金持ちになれないと言うことです。

多くの人が気がついてないのが、時間には値段がついていると言う事実です。だから多くの人が「タダだから」という非合理的な理由で何時間も並ぶのです。

お金持ち列車に乗ってる人は、時間をお金で買えるなら惜しみなく買うと言う発想を持っています。間違っても安売りのチラシを1時間かけて1円でも安いものを買おうとする事はしません。お金持ちはそういう節約をするのではなく、逆にお金をどんどん使うのです。なぜなら彼らは仕事にどれだけ情熱を注ぎ、人よりどれだけ努力できるかで収入に大きな差が生まれるかを知っているからです。

世の中にはお金と引き換えに自分の時間をあなたに貸したい人がたくさんいます。お金持ちは 給料 や サービス料といった対価を喜んで支払い、他人の時間を遠慮なく借りています。会社というのは結局のところ、お金持ちが時間を融資してもらう「時間銀行」なのです。

筆者自身が札幌と言う地方都市にいながら不動産で財を成した人物だけに文章に説得力がありました。お金持ち列車と言うのは、空想上のものではなく実在する列車である。同じ夢を持つ仲間たちの集合体が列車そのものであり、列車を走らせるエネルギーは、乗客たちの夢の力であると言う筆者の言葉が印象的でした。

あなたもお金持ち列車に乗ってみたくありませんか?すでに3万部以上ベストセラーとなっているそうです。お求めはお近くの書店でどうぞ。