神名備 @文京区 〜「塩ラーメン+煮玉子」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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神名備
文京区(西日暮里)


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【メニュー】塩ラーメン+煮玉子
【価格】1540円+165円

[訪問時期] 2022年12月上旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[スープ] 豚鶏+魚介+野菜/清湯
[味] 塩
[麺] 中太麺(150g位)
[トッピング] チャーシュー、もやし、ネギ、煮玉子
[卓上] コショウ、一味



通勤経路上の安心感からスルーしっ放しだったお店。
先日Sぴおさんのレポがきっかけで「食べログ百名店」を見ていて、そろそろヤバいと訪問することにした。
午前半休の日、11時25分着で4番手、後続が途切れず5分早開け時には12名。



座席は一席空けてゆったりと使っているので、7名で一順目が終了した。



出入り時の声出し以外は黙々系のご主人と、下町の女将タイプの奥様がお出迎えだが、この奥様が気遣い素晴らしくホールをチャッチャと飛び回っている。
因みに食事中も全員に声掛けしながら、新しいお冷やとおしぼりを届けてくれていた。
その女将さんに表題通り注文。




目の前の「とりごはん(おにぎり)」も気になったが、220gもある大サイズと知って断念。




調理はロット2杯かな。。。着席から10分ほどでご対麺となった。





■ スープ
豚鶏イーブンぐらいの動物系を軸に、乾物魚介が静かに支える清湯塩。



いや、そんな在り来たりな表現では済まない。
野菜ブイヨンのような洋風チックで甘めな優しさ。
カウンター高台に並ぶ薬膳材料の瓶を見ると、そちら系の滋味も染みてくる気がする。



多国籍系の混沌とした上質感が漂うが、上品一辺倒ではないんだよね。
塩と言っても淡い醤油を感じ、おまけに微細な背脂まで浮いていて、どこか懐かしい引きのツボを持っている。
何かが主役ではなく、個性が総合力で迫るような、オンリーワンの不思議スープ。



■ 麺
黄色みを帯びた中細縮れ麺。
見た目通り、札幌系に近いプリシコモッチリ食感で、スープを吸った後半はややネチッとしてくる。
安定の食べ心地だし、決してスープに合わない訳でもないのだが、この凝ったオンリーワンスープに何故この麺を持ってきたか、そこはミステリー(笑)



■ トッピング
でっかく分厚い肩ロースの煮豚チャーシューは、軟らかいと聞いていたけど、想定を超えた。
よほど慎重に扱わないと、ホロッと崩れる。
不得手な八角が香るのが個人的に惜しい💦



この無化調高級ラーメンに、山盛りもやしを載せているのが何とも面白くちょっと奇妙でもある。
ここで何故もやし?庶民派感を出したかったのかな?
もやし量が多いので、麺は標準量だが不足感はない。




トロ〜リ仕立ての煮玉子は味付けほとんどなく、卵黄そのものの味わいを楽しませる狙いか。 



■ 感想など
滋味溢れる無化調オンリーワンスープには拘りが詰まっていて、もちろんその品質志向が価格にも反映されている。
一方で何故この麺?何故もやし?的なアンバランスも感じるのだが、不思議と違和感のない個性的な一杯に仕上がっている。
庶民派プレミアムラーメンとでも言おうか。
妙に満足しちゃってお店を出られるのは、女将さんの存在も大きいのだろう。

ご馳走様でした。