卓球練習法 | 祇園精舎の鐘の音・・・
グリップについて
<ペンホルダー>
①親指の第一関節から先をラケットの上にのせる。
②人差し指の第一関節から先を、ラケットのグリップに引っかける
③裏の指はボールを包み込むように軽く丸める
④裏の指は必ずラケットの中心より右側に寄せる
⑤バックハンドのブロック・ショート・プッシュをする時は、親指を立てる。

 ペンホルダーのラケットは指が当る部分を削る必要があります。前陣速攻型の場合は、指が痛くない程度に削ればいいですが、ドライブ主戦型は、カーブドライブの角度が出しやすいように、人差し指が当る部分を深めに削り、グリップの裏の手羽当る部分のコルクを削る必要場あります。以上の基本を踏まえて、自分の好みによって少しずつ打球時の感触を確認しながら削っていきましょう。
<シェークハンド>
①腕のラインと、ラケットの側面が一直線になるように握る
②人差し指をラケットのバック面にのせる
③深く握るとラケットの角度が安定し、浅く握ると手首を利かせやすい。初心者やカット主戦型は深く握るようがよい。
④親指や人差し指には力を入れず、小指と薬指に小鳥を軽く握るように力を入れる。

ボールに慣れる
①ボールつき
 ボールを床に落とさないように、ラケットで直上に繰り返しつきます。最終目標は100回。はじめのうちは20回くらいを目標に設定し、慣れてくるにしたがって、目標回数をあげていきましょう。フォア面とバック面(ペンは表面と裏面)で交互に打ったり、高く突き上げたり、小ぃーーーさく突き上げたり、ラケットの側面と交互に打ったり、いろいろやってみましょう。
②2人でボールつき
 2人が2mくらい離れて向き合い、ボールを交互に往復させましょう。最終目標は50往復。これも、一度真上に上げてから2タッチ目で相手に返すなど、いろいろアレンジしてみましょう。
 その他、卓球の技術書にいろいろ載っていますので、チャレンジしてみましょう。
基本の構え
(1)足幅を肩幅よりやや広めにします。
(2)左足を少し前に出し、台のエンドラインと両足を結ぶ線との角度をシェークハンドの選手はは15度、ペンホルダーの選手は30度にします。
(3)足の向きは、左足は足先を前へ、右足は足先をやや外に向けます。
(4)ひざを軽く曲げ、上体を少し前傾させます。
(5)ラケットの先を前方へ向け、脇を軽く開けてラケットを少し前に出して構えます。
(6)左手はラケットを持っている右手と同じ高さに構えます。
※フォアハンドを振る時に脇が閉まりすぎる人、肘が突き出る人は左手の手のひらを下に向けるようにしましょう。
フォアハンドの習得
①まずはブロックにチャレンジ
(1)台から20cm前後離れ、台の真ん中より少しフォアよりに構える。
(2)ラケットの位置が左足の真横にくるように構えます。脇は軽くあける。
(3)フォアサイドに出してもらったボールにラケットを当てる。
(4)10㎝ラケットを前に押して、ボールを相手コートに返球しましょう。 ボールは少し浮いても構いません。正確に左足の真横で打球できていれば、ボールはフォアクロスの方向へ飛んでいくはずです。
 ※手首を押し出すようなフォームにならないように注意!!
②フォアハンドを振ってみる
(1)台から20cm前後離れ、台の真ん中より少しフォアよりに構える。
(2)基本の構え(ラケットの先を前へ)で構えます。
(3)ボールをフォアサイドへ送ってもらったところで、右肩とラケットを引き、体の横までバックスイングをとる。
(4)左足の真横で打球できるタイミングで、左足へ体重を移動しながら(重要!)、右肩とラケットを前に押し出すようにスイング。はじめは浮いてもかまいませんが、少しずつ低くコントロールできるようにしていきましょう。
 ※手首を押し出すようなフォームにならないように注意!!
 ※ボールが来てからバックスイングをするのが鉄則!!
 ※体重移動をのコツは左足で軽く床を踏みしめる。
 ※少しこすり気味に打球して、軽く前進回転をかけてやると、安定して相手のコートへ入ります。
 ※左足の真横で打球することができていれば、ボールはフォアクロスの方向へ飛んでいきます。
(5)安定して相手コートにはいるようになったら、相手コートのフォアサイドをねらって返球します。
(6)打球のコースが安定してきたら、実際にラリーをしてみましょう。最終目標は50往復。はじめのうちは、コントロールのいい上手な人と練習すると効果的。
 ※練習相手のコントロールが安定しない場合、多球練習で練習しましょう。
バックハンドの習得
 ※多球練習で、ボールを1本ずつ出してもらって練習します。
<ペンホルダー>
①まずはブロックにチャレンジ
(1)バックサイドでラケットの先を左に向け、身体の正面にラケットを構えます。
 ※かならず親指を立てるようにしましょう。
(2)バックサイドに出してもらったボールにラケットを当てる。
(3)10㎝ラケットを前に押して、ボールを相手コートに返球する。ボールは少し浮いてもかまいません。

②基本になるショートをしてみましょう
(1)バックサイドで、基本の構え(ラケットの先を前に)で構えます。
 ※このときは、まだ親指は立てない。
(2)ボールを送ってもらったところで、親指を立てながら(重要!)体の正面にラケットを引きます。
 ※ボールが来てからラケットを引くのが鉄則!!
(3)バウンドの上昇期をとらえて、肘を押し出すようにして、相手コートに軽くボールを押し込みます。はじめは浮いてもかまいませんが、少しずつ低くコントロールできるようにしていきましょう。
(4)安定して相手コートにはいるようになったら。相手コートのバックサイドをねらって返球します。
(5)打球のコースが安定してきたら、実際にラリーをしてみましょう。最終目標は50往復。はじめのうちは、コントロールのいい上手な人と練習すると効果的です。
 ※練習相手のコントロールが安定しない場合、多球練習で練習しましょう。
<シェークハンド>
①まずはブロックにチャレンジ
(1)バックサイドでラケットを体の正面に構えます。肘を軽く横に出して(重要!)ラケットの先を横に向ける(重要!)のがポイントです。
(2)バックサイドに出してもらったボールにラケットを当て、10㎝ラケットを前に押して、ボールを相手コートに返球します。ボールは少し浮いてもかまいません。

②基本のショートをしてみましょう
(1)バックサイドで、基本の構え(ラケットの先を前に)で構えます。
(2)ボールを送ってもらったところで、体の正面にラケットを引きます。
 ※ボールが来てからバックスイングをするのが鉄則!!
(3)バウンドの上昇期をとらえて、肘の関節を使って(重要!)、相手コートに軽くボールを押し込みます。はじめは浮いてもかまいませんが、少しずつ低くコントロールできるようにしていきましょう。
(3)安定して相手コートにはいるようになったら。相手コートのバックサイドをねらって返球します。
(4)打球のコースが安定してきたら、実際にラリーをしてみましょう。最終目標は50往復。はじめのうちは、コントロールのいい上手な人と練習すると効果的です。

③攻撃的なハーフボレーをマスター!!
 ショートが安定してできるようになったら、より攻撃的な打球を打てるハーフボレーを練習しましょう。ショートの動きにくわえて、手首を軽く使ってラケットの先が前を向くように振り、スピードを加えてやります。この時、ラケットの先が、上に向かないように注意しましょう。少しこすり気味に打球して、前進回転をかけてやると、安定してスピードの速いボールが打てます。
両サイドへの打ち分け
 クロスでラリーが続くようになったら、コースの打ち分けに挑戦してみましょう。
<フォアハンドでの打ち分け>
 フォアサイドへボールを打球する時は、左足の真横で打球していました。バックサイドへボールを打つ時は、ボールを打つタイミングを少しおそくして、右肩をバックサイドへ押し出すようにします。ボールを当てる位置が、右足よりも後ろにならないように気をつけてください。多球練習で1本ずつボールを送ってもらい、フォアサイドとバックサイドへ交互に打球する練習をしてみましょう。フォアサイドから打ち分けることに慣れたら、ミドルやバックサイドからも打ち分ける練習をしてみましょう。
<バックハンドショートでの打ち分け>
 押し込む方向をかえるだけです。正確にコースを突けるように練習しましょう。バックハンドはバックサイドからの打ち分けができればOKです。
-お・ま・け-
 ストレートのコースを使って、ラリーの練習をしてみましょう。目標は50回。ストレートへのコントロールが身につきますよ。
両サイドでの切り替えし練習
 多球練習で、フォアハンドとバックハンドが安定して入り始めた時点で、この練習に入ります。
<練習1>
 多球練習で、ボールをフォアサイドとバックサイドへ、ゆっくり1本ずつ送ってもらいます。フォアサイドにきたボールをフォアハンドで、バックサイドにきたボールをバックハンドで返球します。

①動き方
ⅰ)フォアへ動く時・・・右足を一歩右へ出してからすばやく左足→右足の順番で動かします。
ⅱ)バックへ動く時・・・左足を一歩左へ出してからすばやく右足→左足の順番で動かします。
②返球するコース・・・はじめはクロス。「9、両サイドへの打ち分け」が身についたら、すべてフォアとかすべてバックとか決めて練習しましょう。
③チェックするポイント
ⅰ)フォアハンドの時に重心移動ができているか
ⅱ)バックハンドのときにボールの正面まで動けているか

 慣れてきたら、少しずつピッチを速くしてもらい、最終的には実際のラリーと同じテンポでボールを送ってもらいましょう。動きが身についたら、コントロールのいい人に相手をしてもらって、ラリーで練習します。コントロールのいい相手がいない場合は、多球練習で練習しましょう。
<練習2>
 フォア2本・バック1本とか、フォア1本・バック2本とかいろいろなパターンを練習してみましょう。
<練習3>
 フォアに来るのかバックに来るのかわからない状態で練習します。はじめはゆっくり1本ずつ、フォアかバックのどちらかにボールを送ってもらいます。

①ラケットを前に向けて構える(基本の構え)
②ボールのコースがわかったところで、バックスイングを始めて返球
 ※構えているサイドとは逆のサイドへボールが来た場合、動きながらバックスイングをしましょう。

 慣れてきたら、少しずつピッチを速くしてもらい、最終的には実際のラリーと同じテンポでボールを送ってもらいましょう。
左右のフットワーク練習
<練習方法>
①フォアとミドルに1本ずつボールを送ってもらいます。
②正確に動いてフォアハンドで返球します。
<動き方>
①バック側へ移動・・・左足を一歩左へ出してからすばやく右足→左足の順番で動かします。
②フォア側へ移動・・・右足を一歩右へ出してからすばやく左足→右足の順番で動かします。
 はじめはゆっくり1本ずつ送球してもらい、動きに慣れてくるにしたがって少しずつピッチを速くしてもらいます。最終的には実際のラリーと同じテンポでボールを送ってもらいましょう。動きが身についたら、コントロールのいい人に相手をしてもらって、ラリーで練習します。コントロールのいい相手がいない場合は、多球練習で練習しましょう。反面で動くことに慣れたら、少しずつ動く幅を広く設定していきましょう。
バックサイドでの切り替えし練習
 バックサイドに飛んできたボールでも威力のある攻撃をするには、フォアハンドで打つことが必ず必要。ここでは、バックサイドでフォアハンドを打つための、回りこみの動きを練習しましょう。
<練習法>
 多球練習で、ボールをバックサイドへ、ゆっくり1本ずつ送ってもらいます。そのボールをフォアハンドとバックハンドを交互に使って返球します。

①回りこみの動き方
ⅰ)左足を一歩左へ出す。
ⅱ)お尻の向きを左向きに変えながら、すばやく右足→左足の順番で動かします。
 ※お尻から回り込むつもりで動くのがポイント。
ⅲ)卓球台のエンドラインの延長線を、両足でまたぐ位置へ回りこめていればOK。
②返球するコース・・・はじめはクロス。慣れてきたらストレートへ返す練習もしてみましょう。
③チェックするポイント
ⅰ)フォアハンドの時に重心移動ができているか
ⅱ)エンドラインをまたぐ位置まで回りこみができているか。

 慣れてきたら、少しずつピッチを速くしてもらい、最終的には実際のラリーと同じテンポでボールを送ってもらいましょう。動きが身についたら、コントロールのいい人に相手をしてもらって、ラリーで練習します。コントロールのいい相手がいない場合は、多球練習で練習しましょう。
バックハンドのツッツキの習得
 卓球の試合では、下回転のサービスからの展開が多いですが、下回転のボールを普通に打つとポテッと落としてしまいます。そこで、下回転を返球するためのツッツキという打法を身につけましょう。
<練習法>
 多球練習で、下回転のボールをバックサイドへ、ゆっくり1本ずつ送ってもらいます。そのボールをツッツキで返球します。

①バックサイドで構えます(ラケットの先は前に向ける)
②下回転のボールが来たら、ラケットの打球面を上に向けてからだの正面に持ってくる。肘の角度は90度くらい。
③ボールに顔を近づけ、ネットの高さで打球して、肘の関節を使ってボールを相手のコートに押し出す。
④フォロースルー(ボールを打球した後のラケットの動き)は短くしましょう。

<注意点>
ⅰ)短いボールに対してはどちらかの足を半歩前に出して打球します。ただし、打球後は必ず出した足を元に戻しましょう。
ⅱ)バックスイングもフォーロースルーも大きくなりすぎないように気をつけましょう。
ⅲ)ネットミスをしたらラケットの角度を上向きに、返球が高く浮いたらラケットの角度を前向きに調節しましょう。

 慣れてきたら、少しずつテンポを速くしてもらい、最終的には実際のラリーと同じテンポでボールを送ってもらいましょう。
フォアハンドのツッツキの習得
 次にフォアハンドでのツッツキをやってみましょう。
<練習法>
 多球練習で、下回転のボールをフォアサイドへ、ゆっくり1本ずつ送ってもらいます。そのボールをツッツキで返球します。

①フォアサイドで構えます(ラケットの先は前に向ける)
②下回転のボールが来たら、ラケットの打球面を上に向けてからだの右斜め前に持ってくる。
③ボールに顔を近づけ、ネットの高さで打球して、肘の関節を使ってボールを相手のコートに押し出す。
④フォロースルー(ボールを打球した後のラケットの動き)は短くしましょう。

<注意点>
ⅰ)短いボールに対してはどちらかの足を半歩前に出して打球します。ただし、打球後は必ず出した足を元に戻しましょう。
ⅱ)バックスイングもフォーロースルーも大きくなりすぎないように気をつけましょう。
ⅲ)ネットミスをしたらラケットの角度を上向きに、返球が高く浮いたらラケットの角度を前向きに調節しましょう。

 慣れてきたら、少しずつテンポを速くしてもらい、最終的には実際のツッツキ対ツッツキのラリーと同じテンポでボールを送ってもらいましょう。
ツッツキでの切り替えし練習
 フォアハンドとバックハンドのツッツキができるようになったら、両方を混ぜて使う練習をしましょう。