卓球ダブルス必勝法 | 祇園精舎の鐘の音・・・
ダブルス(W)の試合
ダブルスの試合 ●Wの試合は、必ずフォアサイドにサーブをしなければなりませんから、ロングサーブはいきなりスマッシュされる危険にさらされています。
●そのため、シングルスのようにサーブが試合展開を有利にすることにはなりません。
●Wでは、ラリーになる試合展開は多くありません。3球目、4球目で決まってしまうケースが多いものです。●ですから、Wはサーブとレシーブが大事になってきます。
サーブ ●Wのサーブは、原則としてパートナーにサーブのサインを出します。3球目の基本対応に備えるためです。
●ロングサーブは、相手の技量に応じて慎重に出さなければ、パートナーが対応できないことがあります。
●よく切れたロングサーブも構えていますから、打ち込まれやすいのです。
●小さいサーブは相手コートで2バウンド以上するネットすれすれのカット性が原則です。
●小さいネット際のナックルは、見破られて払われる可能性が高いです。
●カットサーブに見せたナックルサーブが効くのは、ロングのナックルで、相手がドライブすればレシーブミスをさそうことができます。
●バックハンドサーブでネット際に低いカットサーブを出すも有効です。
●バックハンドサーブでの横回転サーブを出すと、ドライブでレシーブしてくるときは、パートナーは回転の余波が残っていますから、注意しなければなりません。ツッツキでレシーブされてもパートナーがツッツキで返球すると相手コートのフォアサイドに流れます。パートーによっては、このサーブは不利になることがありますので、要注意です。
レシーブ ●Wのレシーブは、フォアサイドにフリックすることができれば、かなり有利です。フォアサイドへのレシーブフリックはサーバーのパートナーにとっては、とても嫌なものです。
●Wではサーバーも小さくカット性サーブを出してきますが、フォアサイド、バックサイドのどちらに返球するか、最初から決めてパートナーにサインを出すこともありますが、サーブを予期できない相手には通用しませんので、必ずしも良いとはいえません。
●相手の癖と動きからツッツキで繋ぐか、バックサイドにドライブするか等を瞬時に判断してレシーブします。
●ネット際へのカット性のサーブには、思い切ってフォアサイドに鋭くカットレシーブすることも悪くありません。できれば、右利きの場合には右足を踏み込んでボールのサイドを切ることも練習しておきましょう。
ダブルスにおけるフリックレシーブの技
 ダブルスは必ずフォアサイドにサーブされます。そのレシーブの構えはフォアハンドが基本ですから、サーブはカット性で小さく出されるケースが多くなります。それゆえ、やむなくツッツキでレシーブすることが多くなりますが、相手の動きを見てバックサイドに横回転をかけてレシーブする技が有効です。

 または、フォアサイドに手首を利かせてフリックすることが効果的です。この小さいカット性サーブをボールの下から鋭く手首を回転して払う技は、ダブルスにおける高級なレシーブテクニックです。ツキに見せてフォアサイドに打つ技は、ダブルスの試合展開では実に有効です。

 ダブルスのレシーブは、バックサイドへの横切れとフォアサイドへのフリックレシーブを使い分けることで相手の動きを封じることが出来ます。相手コートの向かって左端方向を狙って鋭く払ってレシーブするフリックの技はダブルスを有利にする必勝法です。

 小さいカット性サーブをスナップだけでレシーブする練習は、フォアハンドのツッツキの構えから柔らかな手首でシャープに払うのです。繰り返し練習さえすれば意外に早くマスタできますよ。
鋭いツッツキで攻撃を許すな
 どんな攻撃的な選手でもツッツキをしない卓球選手はいません。鋭く切ったツッツキで相手の攻撃を防御しなければ、効果的で有利な試合展開はできません。試合におけるツッツキは大きく2つあります。

  一つは、ネットすれすれに入れる安定した「繋ぎのツッツキ」です。このツッツキは、しっかりと踏み込んでボールを捕らえることにより安定した返球ができますが、相手を苦しめるほどの威力はありません。これでは試合では効果的で有利に試合展開をすることはできません。

  もう一つは、相手の攻撃を許さないシャープなツッツキをしなければなりません。そのためには、手首を使ってボールの斜め下部から真下を鋭く切り込み、相手の攻撃を許さないツッツキをすることです。相手が一瞬戸惑うほどの「攻撃的ツッツキ」です。実際の試合展開では、状況に応じて「繋ぎのツッツキ」「攻撃的ツッツキ」を使い分けることが大事です。

  それに、私はバックサイドから相手のフォアサイドにカット性の横切れのツッツキをします。これは「カット性フォアサイド流しの技」として紹介していますが、横に曲がるボールは相手のミスを誘う実戦的ツッツキの技なのです。
3球目をショートでフォアサイドに攻撃
バックからのロングサーブを相手のバックサイドに出すと、ほとんでバックに返ってきます。何故かは明白です。ロングサーブのレシーブは、クロスの方がやさしくストレートでコーナーに返球するのは難しいのです。
 このサーブを出すことで、相手の力を試すことにもなりますので、試合において是非バックのロングサーブを出して見てください。そのとき、必ずフォアサイドを見て、そしてオープンハンドに構える、これが肝心ですね。それにより、相手はフォアサイドにサーブがくるかも知れないと思いますので、フォアサイドへの警戒をします。

 そこで、バックサイドにロングサーブを出すと、バックサイドにショートで返球され、それをショートで相手コートのフォアサイドにやや横回転をかけて流す技です。あるいはバックサイドにショートするショートアンドショートで対応するとことで、相手の力量を確認することも大事です。
 相手が先にフォアサイドのコーナーをついてくる余裕があれば、かなりの試合巧者です。相手のショートがゆっくりフアーと返ってくるようですと、もう何もしなくとも勝ったようなものです。
 フォアサイドにレシーブされることも考えて、対処することは当然ですがサーブがバックサイドのコーナーに入れば、滅多なことにはフォアサイドへレシーブされることはありません。

7色のサーブを駆使した試合展開
 卓球の試合を有利に展開するには、相手の特徴・弱点を見抜くことが大事であることは言うまでもありません。同じ力量の場合、確実に試合に勝利する必須条件です。中でも、相手の弱点をつく最大の武器はサーブです。まず、サーブの基本をキッチリとマスターしましょう。出せるサーブが2~3では、卓球は面白くありません。
 ですから、7色のサーブを駆使するのです。サーブの基本はフォアサーブとバックサーブで、それぞれ3つの基本となるサーブがあります。それは①カット性サーブ②横回転サーブ③ロングサーブの合計6つです。それに特殊サーブをひとつ加えておくのです。例えば、卓球台の中央付近から、ややしゃがみ込んでフォアハンドからボールの斜め上を鋭く擦るように出すなどの変化に富んだ特殊サーブを体得しておくことです。

 これで7種類のサーブです。これが「7色のサーブを駆使して試合展開」を有利にしょうということなのです。
 さらに、相手コートのコーナーを狙うサーブ、曲がるサーブ、右回転サーブ、左回転サーブ、ナックル系サーブなど、サーブの奥は実に深いですよ。