一昨日、JR関西線沿線の2地点で、線路敷地内に侵入し写真撮影をしようとしていた鉄道ファン数人を走行中の快速電車運転士が発見し、その数十メートル手前で列車を緊急停止させ敷地外への退去を求めたが、一部の者達はそれを拒否し、現場に駆けつけたJR職員の説得に30分もゴネたとか。
このおかげで上下列車19本が運休、同26本が最大39分遅れ、1万3千人に影響を与えたとのこと。

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確かに今回撮影ターゲットになったお座敷列車「あすか」は機関車が牽く客車タイプで、オマケにめったに走らない超レア列車と来ては、走行沿線は「撮り鉄」の祭り状態になっていたと思います。
事前に撮影ポイントをロケハンし、中には何日も前から場所取りをしていた人も大勢いたでしょう。

私も「鉄」の端くれなので、ターゲットの列車を最良の条件で撮りたいファン心理は良く解ります。

しかし、撮影の鉄則である「線路敷地内立ち入り禁止」と「私有地内無断立ち入り禁止」を守らないとはどういうことでしょう?
特に前者は列車運行に大きな支障を及ぼし、鉄道会社や乗客に多大な迷惑を与えるだけでなく、撮影者自身の身の危険も生じる訳です。

列車妨害事件(敢えてこう言います)を起こした輩の年齢は判りませんが、30分も敷地外退去をゴネたとは言語道断。
恐らく彼らは職員に対して自身の持論を持ち出し、正当性を主張でもしていたのでしょう。

折角早くから確保した(彼らにとっての)ベストポジションから退去を要求されてるのだからそりゃ簡単に納得しませんわな。
もっともそんな違法な場所を確保する輩に道徳観念や常識を言ったって解る訳がありませんね。

自分だけが良ければ周りがどうなろうと関係ない…そんな一部の自己中者のおかげで、マナーを遵守しているその他大勢の鉄道ファン、一般利用者が迷惑を被るのです。

今回に限らず、人気列車が走行する沿線撮影ポイントや駅ホームでは、ファン同士の撮影ポジション争いで怒号や罵声が飛び交うこともしばしば。
中には職員や警備員の指示や注意を無視して危険行為をする者も…。

そして最悪なことは、一般人をもその渦中に巻き込むこともあるということです。

今回は結局、故意に列車を止める意志は無かったとして警察も彼らを厳重注意だけに留めたが、JR西日本は個人を特定しないままで被害届提出も検討中とか。

当人達には猛省を求めると共に、自分も含めて鉄道ファンは「今回の件を以て他山の石とすべし」ですね。