ママブロネタ「子どもの悩み」からの投稿
この時期になると
医学科を目指す受験生達の学力は
差が目立ち始めるとは最近のスグル。
医学科を目指し
学力が安定している組は
もうほとんど勉強の質問にこない。
（スグルは質問の為の予備校要員だから）
質問に来る受験生達は、内心
（今の時点でまだこれ？）
と思えるような質問をしてくるという。
「オレが解いてあげるのは簡単だけどさ。
実際試験で解くのは君なんだよ」
と思うそう。
質問も何でもかんでも聞けばイイ
教えて貰えばイイというものじゃないとは
彼の意見。
もうこの時期は、
問題を自分自身でしっかり考え
ることは特に大切になる。
そしてこの時期お決まりの質問は
第一志望を貫くべきかどうか？
スグルは内心
（どっちでもいいじゃん・・・）と思うが、
そこは、ホラ、アルバイトだから
それらしい事を言わねばならない。
「う～ん、わかるよ、君の気持ちは。
でも、オレはさ、三浪してでも、
第一希望の大学に
行きたかったヒトだからさ。
なぜ、それを貫いたかと言えば、
本当に単なる自己満足なんだけど。
オレの場合、一度は二浪目で
国公立医学科が駄目だった時
親との約束が二浪までだったから
後期で国公立大学の理学部に受かったから、
そこに籍を置いたのさ。
でも、そこで実際に授業を受けてみて、
ここは自分の勉強したい場所じゃないと思った。
それで、親に泣きついて、
あともう一回だけ、
医学科を受験させてほしいと
言って再受験を許してもらったわけさ。
その時、痛烈に思ったのが、
この先、
自分の志望していなかった大学を出て
生きていくことに対して
自分は医学科への夢を果たすこともできなかったし、
全力で勉強して、
もうこれで落ちても悔いはないとは
到底その時、思えなかったからなんだ。
一生、その思いをひきずって
生きて行くことが嫌だった。
だからさ、普通のサラリーマンならば、
たとえ第二志望の大学を出たって
就職では、一流企業に勤める事は可能だし、
第一志望の大学を出たって、
就職がそれほどいいのかはわからない。
でも、問題はそんな事じゃない。
君がその先、一生、
その選択で悔いを残さないか？という事が
一番大切なんじゃないのかな？
今、成績が今ひとつであっても、
全力で頑張って、
一生悔いを残さない人生を送るのか？
このまま弱気で、
志望をワンランク下げるのか？
それは、君が決める事なんだよ。
オレは、本当に自己満足の世界で、
べつに、世の為に医者になろうとか、
人の為に人生を捧げたいとか、
実を言うとそんなに崇高な精神で
医学科をめざしたんじゃない。
全くないと言えば嘘になるけど、
そんな立派な人間じゃないさ。
でも、自分だけには負けたくなかった。
オレの場合、私立中学受験にも失敗して、
第二志望の学校へ行った。
だからこそ、第一志望に行けない悔しさは
身を持って体験している。
それなのに、大学まで、妥協したら、
オレは一生、本当に自分自身に
悔いを残すと思った。
それが耐えられなかったから、
三浪目には、死ぬ気で頑張った。
これで、今年、国公立医学科に落ちても、
もう悔いはないという程
人生ではじめて本気になって勉強した。
そして今がある。
人間、結構本気になれば、
なんでも出来るもんなんだなって思ったよ。
だから、君も、受験日まで、
自分が満足出来るような勉強をしてみるといいよ。
どんな大学に行くかという事よりも
自分自身に納得がいくような道を選ぶ事だと思うな。
人間、自分自身の心を欺いて生きて行くって
結構ツライ事だよ。
現役生は、受験日前まで、
伸びる可能性があるんだから、
今の時期、
精一杯頑張ってみるのもいいんじゃない？
要は自分自身の心を満足させられる事が
一番大事だよ。
親や他人を満足させるんじゃなくて、
君自身、自分が本当に
これでよかったと納得し満足する事。
どんな結果でも、その先、
胸を張って生きていけるという自己満足は
人生において大切な事だと思うよ。
オレはそれを貫いたからこその
今だから。」
段々、季節は秋深くなり、冬になり、
受験日が迫ってくる昨今、
受験生達は不安との戦いとなる。
その時に自分の心を支えるのは、
今のツライ時期を頑張れば
その先一生自分自身に
胸を張って生きていけるという
自己満足感。
子供が自分のやり方で自分のやり甲斐を
自力でつくっていける人格を鍛えていく。
それが結局
受験の醍醐味なのかもしれない・・・。
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