アイコンママブロネタ「学校のこと」からの投稿




ちょっと興味深い本を読んでいる。

精神科医、片田珠美氏

一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書)/光文社

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(抜粋)

特にアメリカ、そしてアメリカをお手本とする
我が国日本において

「あきらめるな(Never give up)」

が金科玉条としてもてはやされるようになった。 

「あきらめること」=「断念」
が衰退する社会においては

「すべて可能である」
という幻想が盛んに喧伝される。

と同時に、自己愛的な万能感も肥大する。

しかし、
「あきらめること」の全然ない人生など、
現実にはありえない。


いくら職業選択の自由が
保障されているとはいえ、

皆が皆、プロスポーツ選手
や女優になれないように。

その結果、
ふくらむだけふくらんだ自己愛的イメージと

「これだけでしかない」
という
現実の自分とのギャップに直面し
落ち込んでウツになる人々や、
そのギャップを他人のせいにして
万能感を保とうとする人々が増えた。


社会が自由になり、
外部の規範の拘束力が低下すると、
個人が一人で自らの行為の責任を
負わなければならなくなるからである。


これは、いまはやりの言葉

「自己責任」。


親が育児の最終責任を
単独で引き受けなければならない状況
において
「自己責任」の重圧を背負いきれないからこそ
うまくいかないことがあると
教師や学校のせいにするという構図で
これがモンスターペアレントを生み出す。

今や、皆自由になり、
「誰にでも無限の可能性がある」
という幻想を信じ込むようになったが、
それには必ず
「自己責任」の重圧がつきまとう。

しかも「自己責任」は
容易に反転して「他責」になる。


他人を責めるのは時代の病であるとも言える。

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前に、スグルに

「子供にはあなたは特別だという
    プライドを持たせることが大切」


だと聞いたわ、と言うと

例のごとくこの言葉にスグル反応。

「それ、医学科受験にもっとも多いパターンだな。」

「本当に実力がある人がそう思うならいいけど、
そうじゃない人も
そう思っている人が多いよ、けっこう。」


それを聞いて思わず

「スグルもその部類だったんじゃないの?」

すると彼はこう。

「うちはさ、父親というストッパーがいたからさ、
今思えばあの役目は母親じゃ無理だよな。」


思い出したくもないが、
スグルが大学受験の頃はそうだった。

夫であるスグルの父親の
大学進学条件はあくまで国公立大学。


それが、医学科であろうと、普通学科であろうと
一切の妥協はなかった。

その条件の元に小学校から私立に
いかせてもらったようなもの。

国公立大学を夫が勧める理由はこう。

①研究費用が私立とは比べ物にならない程多い。

②ゼミや研究室の人数が少ないので丁寧に研究を教えてくれる。

③多科目受験を制した一定の学力を持った生徒しか入学できない。


特に地方出身である夫の国公立大学信仰は根深かった。

その為、たとえどんなに資産があったとしても
私立大学は許されなかっただろうとさえ思う。

スグルが国公立医学科を目指し、
二浪目で一度断念させたのも、

二浪もして本気になれないようなものなら
なる必要がない。


若い内ならいくらでも
人生の方向転換が可能なのだ
という意味もあったように思う。


たまに医学科をめざし、
途方もなく浪人を重ねるという
話しも耳にする。


先日、スグルは三浪と書いた時
ある読者様からは、
自分の身近には六浪もした人が何人もいます。
中にはそれでも尚、浪人中の人もいます。

というメッセージを頂戴した。

たぶんそれは開業医などの子弟であり
我が家のような普通のサラリーマン家庭では
到底考えられない。


普通に子供を社会に出すには
限度というものがあるから。


二浪目で断念させた時
夫はスグルにこう言ったもの。

「誰でも自分のなりたいものに
    なれるわけではないのだ。」
と。

この本に書かれている
「すべて可能である」
という幻想が
盛んに喧伝される万能感に
終止符を打たせたのは
父親である夫の役目だった。


二浪もして本気を出せない事なら
それは本当にやりたい事ではないというのが
父である夫の考え方。


だからこそ、スグルには、
厳しいようだが
人生の方向転換を迫った。


今の医学科は多浪生に厳しいというが
たぶん医学科の先生方もこんな考え方も
あるのではないかと思える。

夫であるスグルの父親は
スグルの思い上がった万能感を
打ち崩したのだった。


『身の程を知れ』
と。

それを思う時
今浪人中の人達は
もう次は無いくらいの思いで
今回の受験に臨んで欲しいと思う。


今、頑張れなければ
たぶん未来も頑張れるハズもない。


大切なのは、
今この一瞬、一秒なのだと自覚して・・・・。

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