アイコンママブロネタ「趣味」からの投稿



人が大人になるというのは
どういう事なのだろう。


50代で独身女性だった、
マリラ・カスバートは
12歳のアンを内心では
引き取る事に決めてはいるものの
なかなかその決心をアンには教えない。

望んでもいなかった
風変わりな女の子アンという
子供の魅力にたちまち感化されていく
マシューとマリラ。


「あの子が私達に何かをしてくれるのではなく
私達があの子に何かしてあげられるんじゃないか?」


という考えに変わっていく。

そしてアンにとって運命の時が訪れる。

「お願い、カスバートさん、
   私を送り返すのかどうか教えて」


孤児だったアンにとって、生まれて初めて
自分の居場所が与えられるかどうか、
アンにとっては一生を左右する場面だといっていい。


アンはグリーンゲーブルズに受け入れられて
初めて自分の家を持つことになる。

心から安心出来る場所を得たアン。

子供は家という安全基地があるからこそ
新しい日々に挑戦出来る。


アンはそんな日常をこんな言葉で綴るのだ。

「家へ帰るって、嬉しいものね。自分の家を決まった
ところに帰るのはね。
あたしもう、グリンゲイブルスが大好きになって
しまったの。いままでどこも好きにならなかったの、
自分の家みたいな気がするところは
どこにもなかったのですもの。」



12歳のアンが
グリンゲイブルスの住人になったからには
学校に行かなくてはならない。

学校に行く醍醐味は勉強はさることながら
友達はそれ以上に重要になる。

アンはいままでガラスに映る自分を
友達だと空想し、話しかける日々だったが
とうとう本当の友達が出来る日がくる。

それがアン腹心の友、ダイアナ・バーリー。

彼女はアンが持てなかったものを
すべて持つ少女だった。

裕福な家庭に育ち
美しい容姿と黒髪を持つダイアナ。

アンはどんなにダイアナの黒髪が
羨ましかったことだろう。

赤毛は自分にとって
最大のコンプレックスなのだから。

しかしアンのいいところは
自分の境遇を受け入れ
人を妬むということがない点。


それをダイアナはこんな言葉で綴る。

「アン、あたしがとくべつあなたをすきな点はね、
心から人をほめるところよ。
あんたには、ほんのすこしも、ねたみがないのね。」


そしてもう一人。

アンを振り向かせようとして、
アン最大のコンプレックスを
言葉にして投げかけた
ギルバート・ブライス。

彼は空想にふけっていた
アンを振り向かせる手段として

「ニンジン」

と言いながら、
アンのお下げを引っ張る。

アンには決して言ってはならない
禁句を投げかけたことにより
ギルバート・ブライスはアンに石板で叩かれる。

そしてアンは、学校一勉強が出来る
この宿敵ギルバートに、
勉強で彼に勝つという誓いをたて
勉強に打ち込んでいく。


その後、15歳で
クイーン学院入学試験においては
ギルバート・ブライスと同点の一位で入学。

一年で教育過程を終了し、
卒業時に、ギルバートは金メダル
アンは大学への奨学金を取って卒業。

本当なら、奨学金で大学進学するはずであったが
最愛のマシューが亡くなった事で、
急遽大学進学はとりやめ
教師になることにするアン。


一方ギルバートも大学進学のお金を
父親が出せないという理由から
彼は地元で教師になることに。

アンに地元アボンリー教師の座を譲り、
自分は遠い地への教職につく。

そこで二人は初めて和解する。

自分の為に地元の教職を
譲ってくれた事に感謝するアン。

その後、アンは二年間アボンリーで教えた後、
レドモンド大学に入学。

一方ギルバート・ブライスは
医学校に入学を決める。


キルバートの求愛にもアンは断り続け、
お互い別の人と婚約するが
結局、自分の本心ではないと破談。

そしてアンはギルバート・ブライスが
医学校での過酷な勉強のさなか
猩紅熱にかかり、死の淵にいる事を聞いて
初めて自分の本心に気がつく。


自分が心から愛していたのは、ただ一人。

自分のコンプレックスを言った宿敵であり
勉強を競い合い、
アンにいつも真実の言葉を言ってくれていた
ギルバート・ブライスだったことを。

それは本ではこう。

「聖書に黙示録の書があるように、だれの生涯にも
黙示録がある。
アンは嵐と暗黙の中で身も世もなく、寝もやらず
すごしたその苦しみの夜、彼女の黙示録を読んだ。
アンはギルバートを愛していた。
いままでずっと愛してきたのだ!それが今わかった・・・・。」


死の淵にいたギルバートを見舞い、
アンは自分の本心を打ち明け
そこから勇気と希望をもらった彼は
病気から生還する。

そして元気になったギルバートはアンにこう告げるのだ。

「三年後には医学校を卒業するけど、
ダイヤの指輪や大理石の家には
縁がないだろうな。
それでも僕と結婚してくれる?アン。」


アンはそのプロポーズにこう答える。

「ダイヤも大理石もいらない。あなたさえいれば・・・。」

スグルも娘も
そんな伴侶にめぐりあう時が
やがて来るのだろうか?


幸せは他人から与えられるものではなく
幸せは自分自身で実現させるもの。

アンはそれを私に
繰り返し繰り返し
教えてくたように思う。


私の人生最初の哲学書は
『赤毛のアン』だった。


真珠がひとずつ、そっと糸から
すべり落ちるように

ありふれた小さな喜びを
大切にすることが

人を幸せにするのだと・・・。


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