★頑張っているママ達へ。～HAPPY BIRTHDAY！～

ママブロネタ「誕生日」からの投稿

二月はなぜか小さな御子様を持つ
読者様ママ達の
お誕生日の記事が多い。

素敵な手作りケーキとおめかしした
御子様の写真。

そしてわずかに垣間見る
ママの姿。

子供の晴れの日の為に
母はどれだけ頑張ったのかが
手に取るようにわかる
ママ達の生活感溢れる姿。

『若いママ達は毎日精一杯頑張ってる・・・』

そんなママ達を見る時、
私は若いママにお疲れ様の一言を
無性に言いたくなってしまう。

何故なら、子育てというのは
お洒落な子育て雑誌にのっているような
華やかなものではなく
日々、生活と人生との格闘だったから。

そして子育てで一番大変なのは
たいていの場合、寂しさや孤独感
疲労感、そしてそれをわかってくれない
夫への苛立ちだった。

かつて私も子供達が幼いころ
一人の時間を切望、熱望した事があった。

ほんの一時間だけでいい、一人で自由に
外を歩きたい、本を読みたい、
子育てから解放されたい・・・。

そんな気持ちとのジレンマだった事を
思い出すから。

『残念な夫』という番組が今放映中だけれど
本当に残念な夫というのは
家事を手伝ってくれない事ではなく

育児は女に任せられた仕事、
育児は家事の一つだから
愚痴や泣きごとを言う妻は母親失格だといった
夫の考え方のほうにではないかと思える。

育児中、何度
自分が社会から放り出されていると感じ
密室に閉じ込められている感じ、
一人の大人の女性として
本を読む時間もTVを観る時間さえも
奪われていると痛感する閉そく感と孤独感を
味わったことだろうか？

ただ、ただ、その日常を把握してくれ、
評価してくれる身近な人の存在があれば
妻は安心した心で子供に向き合えるのに・・・。

しかし、
そんな経験を重ねてみると
人はその孤独や辛さを通じて
自分が大きく成長している事を
実感出来る時が必ず来る。

これから先、母として
もっともっと疲れ果て、絶望する時が
くるかもしれないけれど

それでも、その経験は後に
必ず、大きな見えない財産になる事を
知る時がくる。

昔幼稚園教諭だった頃の事。

入園したての四歳児のみっちゃん。

みっちゃんは、
名前を聞いただけでもう
涙声になってしまうような
感情溢れる男の子

だった。

子育て経験などなかったその頃の私の課題は
泣き虫みっちゃんを
毎日、どうやったら笑顔に出来るだろうか？

その覚悟との格闘だった。

その頃、みっちゃんのママからにも
何度も相談を持ちかけられる。

「どうしてこの子は男の子なのに
泣き虫なんでしょう？」

その問いには
男の子は強くなければ
ダメという母の願いが
こめられていたように思う。

でも、泣き虫はみっちゃんの個性。

子供は皆、明るくて
元気ハツラツしている子ばかりが
良い子の理想なのではない。

みっちゃんのように、
感じやすいから怖がりになる子
慎重だからつい臆病になる子
あれこれ考え込むからおとなしい子・・・。

そんな子供達は
それが彼らの別の味を出す
素晴らしい個性なのだと
つくづく思えたもの。

だからこそ、
他人が気付かない子供の良さは
母がしっかり受け止める事で

その柔らかな視点で
子供を大切に出来るかで
どれだけ子供は小さな心が救われることかと
思う。

一般論の良い子の理想に邁進するのではなく
自分の子供の良さを知り
その子らしく育てる努力をするママが
本当の意味で良いママと呼ぶのではないか？

我が家も振り返ってみる時
子供と共に、転びながら、悩みながら
理想とは程遠い子育てだったけれど

今では二人とも自分で選びとった道を
嬉々として歩み出そうとしているから。

挫折の多い子育てだったけれど
大切なのは、
挫折してもやがて立ち直る子に
育てる事。

そして良い母とは、　
自分の弱さも情けなさも
きちんと分かっているママのこと。

だからこそ、子供のいたらなさにも
失敗にも寛大になれるママになるハズ。

子供の誕生日は、
同時に
ママになった月日の時間。

HAPPY BIRTHDAY！！