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(コメント掲載の為、送られてきた週刊東洋経済♪)


(コメント掲載はP60 )

週刊東洋経済2015年3/21号[特集]医学部 医者 ウラとオモテ/過熱化する医学部受験/どう.../東洋経済新報社

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先月、週刊東洋経済の副編集長様より
今、国公立医学科に通わせている
親の意見を知りたいという事で
お会いして簡単な取材。


我が家は最終的に国公立医学科を選択したのは
スグルの意志であったが
それまでには
受験に耐えられる基礎学力を早くから身につけさせるため
早期教育をした経緯などを詳細に。


今回、二時間程の取材内容のコメントが上記。

最近は首都圏でも、
医学科ブームが過熱する現状
があり
その実態が知りたいというのが
週刊東洋経済誌の狙い。


かつて進学校の浮沈を示す指数には
東大合格者
が使われてきが
最近では東大合格者数だけではわからないという。

最近の進学校の実績は東大のみならず
『東大+京大+国公立医学科』合格者数
進学校の実績が問われる時代になった。

長引く不景気の影響で医学科人気が高まり
とうとう首都圏でもその傾向が顕著になってきたという。

東大に行くより
医学科に行ったほうが
将来が安心という現実的な価値観。


だから十分に東大を狙える学力がありながらも
あえて医学科を目指す高校生は増えている昨今
東大合格者数のみで
学校の浮沈を語る時代ではなくなったというのが
現状。


東大合格者ランキングトップ10から外れることが増えても
実は国公立医学科合格者数ではほぼ毎年上位に入るという
のが鹿児島ラサール。


また、東大合格者数減は
リーマン・ショックの影響もあり
東大ブランドより国公立医学科ブランドのほうが
将来安心という現実的な価値観が首都圏にも
蔓延しつつある。


西日本はこの傾向が顕著であったが
今や首都圏の親達もそう考える事が
今の医学科過熱ブームに火をつけたカタチに。


西日本では
「わざわざ東大に行かなくても近場の京都大学で十分」
という考え方のほうが強く
東大ブランドにこだわる必要はない
考える生徒や保護者が増えているのは
不況の世相を反映しているとも。

私は東大ブランドが低下している原因の一つに
大学院を卒業しても高学歴ワーキングプアになる
現状もあると思っている。

大学院も修士課程までなら
理系の就職もそれなりのところに
就職出来ている
とは
現在大学院修士課程に在学している娘女の子の話。


しかし、その先の研究職として
『博士』過程にまでなると
もはや企業に就職する事は難しくなる
現状がある。


芥川賞作家である
円城 塔氏は、東北大学物理学卒業後、
東大の大学院に進んだ筋金入りのエリート。

『ポスドクからポストポスドクへ』
という、エッセイも書いていて

「お前が研究者をやめてくれて心底からほっとした。」
という母の言葉と共に
ポスドクの待遇の悲惨さを世に問いかけた。

円城塔氏は2000年に東京大学大学院博士課程を修了後、
34歳までポスドクを経験している。

ポスドクとは、
博士課程を卒業したフリーの研究者の事。

2年から5年の任期で実験するのが仕事なのだが、
任期付きの仕事なので力を付ける為の修行、
または定職を得る為の腰かけとも言われている。

「人類への知的貢献は何よりも重い。」
という言葉が、空ぞらしく、虚しく響く程、
その待遇は恵まれないという。

今の日本は、このポスドクであふれかえっている。

なぜなら、かつて政府主導で行われた
「ポスドク一万人計画」というものがあり

若手研究者を一万人程度増やして、欧米にならい、
産業立国としての人的な礎を築こうという目的の為に
大学院の学生数も一万人以上に増えたのが一因。

しかし今の日本では
この博士号習得者を採用する会社が
ほとんど無いのが現状。


日本の企業では
“新卒であること”

研究職にいたっては
“修士であること(博士でない事)”
が重要なのだから。

なぜなら、会社側が
きちんとコントロールできる人が
良しとされる風潮がある為。

大学院に進学しても研究者と呼べる程の
力を身につけていないから
企業も採用に踏み込んでこないのが
今の現状だそうである。


かくして、就職は理系の場合

修士>学士>博士の図式 が成り立つ。


『高学歴ワーキングプア「フリーター生産工場としての大学院」』
の著書:水月昭道氏は以下のように言う。

「大学院生に対する世の中の需要がまったく発生していない。
国が高学歴の人材を大量につくっているのはいいけれど、
修士や博士を終了した人たちが活躍できる場所が整備されていない。

たとえば、IPS細胞をつくる研究室には、
超一流の博士たちが100人単位でいるが
大学も正規雇用を用意出来ず、彼らは生活苦に喘いでいる。」



ノーベル賞を受賞した山中教授
研究員達の為に
マラソンして研究費を募ったのは
有名な話。



何十倍という審査、試験をくぐりぬけ、
せっかく見つけた非常勤講師の職は
年収100万円にすら届かないという。
 
肩書だけは一流であるが、定職につけず、
給与は低く抑えられたフリーターへの道を辿る
大学院生が毎年生産されるのである。


そんな大学院生の現状が明らかになってきた今
同じ研究者になるなら、医学科に入ったほうが
安泰という価値観が広まり

ポスドクや今や理学部の院生までも
確実な就職の為に医学科を再受験するという。


こんな現状がある為、
世の理系上位層の高校生も
今や博士よりも
医学科をターゲットとして狙ってくる。

東大ブランドよりも
就職確実な医学科ブランドへ。


今の進学校を選ぶ基準は
もはや東大合格者数では分からない。

これから学校を選ぶ基準
『東大+京大+国公立医学科』の合格者数。

これからの
進学校・指数トレンドはコレなのだ・・・。


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