18-19AW カワハギレビュー | MIURA-SHONAN FISHING DIARY

ブログ再開を言いながら、前回の投稿から既に3ヶ月。

 
しかも思うところ有り、カワハギを継続中です。

 
 
さて今期は三浦-湘南エリアのカワハギ船が船宿始まって以来と嘆くほどの不漁続き。
夏期の異常な高水温が原因か、はたまた連発した台風が当歳魚の育成を妨げたのか。
台風の通過後、『岸壁で大量の小魚が死んでいた』などの話も船長から聞きましたが。。。
 
 
例年、最盛期になれば音もなくエサを掠め取って行く小型が湧き出し、ハイスピードな魚とのやり取りや数釣りを楽しめますが、確かにシーズンを通じてこのワッペンに出会う機会が本当に少なかった。
 
 
しかし中~大型はというと、不思議とそこそこ釣れていて、、、



お陰でキープ率が高くお持ち帰りに困ることは無かったのはせめてもの救いでした。

 
私はどちらかと言うと数釣りが好き、、、
これまで足の早い魚を釣るような組み立てをしてきたので、今シーズンのような状況は正直かなり不得意な展開です。シーズン中なんど帰途イライラしながらステアリングを握ったことか。
 


こういうシーズンだと割りきって早めに投げに切り替えを、、、

とも何度か思いましたが、あえてこれを好機と考え、、、いや意地かな、
苦手克服のため船宿に通い続けていたら、結果3月も半ばになってしまいました(笑)
 
 
 
して、何か掴めたものがあったのか、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
確実なのは、この釣りの新たな魅力を発見できたこと。
 
まぁ来シーズンはまた違う様相で今見つけた気になっている自分のスタイルがまた壊される、、、なんてことが普通に有り得るのもこの釣りがカワハギ地獄と呼ばれる所以かも知れませんが(笑)
 
 
 
3/17(日)
長井 儀兵衛丸 午前船(7:00-11:00)
 
 
ようやく投げに切り替えをしようかと重い腰を上げる予定が、切っ掛けに期待していた投げ友とのスケジュールが合わず、結局ここに来てました。。。
 
 
5時に船宿に着くと不漁ぶりを象徴してなのか、釣り座は選び放題。
なんとなく前回良かった左のトモをチョイス。
 
 
タックルは、もはや何代前のモデルか定かでないレッドチューンボトムに、カルカッタの組み合わせ。

この赤い竿、スペック的には最新のメタリアにすら及びませんが、程よく鈍い感度と粘りのあるバットが非常に使いやすいのです。


と言うわけで主戦力のステファーノはここ最近ベンチを暖めています。
 



海はベタ凪ぎ。
 
前日は潮も流れずとても厳しかった、と船長からアドバイス?
有りましたが、そこはあまりの渋さに『覚悟して挑んで!』との隠語と捉えてニヤリ。
 

7:00の出船までにボチボチ席が埋まり、結局左舷4人、右舷3人、計7人の物好きを乗せて河岸払いとなりました。
 
ミヨシにはDKOのキャップを被っている方も居るし、カワハギ船が少なくなったこの時期に集まるのは、皆さん『腕に覚えあり』って感じですかね。
 

儀兵衛さんの午前船は、午後は家族サービスも可能な時間に帰れるので、お父さんにとっては嬉しい設定。
しかしこの前代未聞の渋い状況では、4時間の出船時間はちょっと迷走すると、凸という悲劇が起こりうる、手軽さとは裏腹の緊張度マックスの釣りです。
 

指標は時速1枚で、どの時間帯かで2枚取れて5枚行けば及第点というのが自己目標。
 
 

長井沖、20m~スタート。

春の濁りか、海は少し緑がかっていてカワハギ釣りには向かない潮色。
 

まず足元に落としショート&スローの聞きで様子見。
ボトムの感触を確かめながら徐々にベタ底デッドスローまで織り交ぜて聞き続けるも外道すら反応なし、、、まぁ予想の範疇。
 

一度仕掛けを上げ、ダレたエサを付け直してから、潮上に軽くキャスト。
根掛かりしないようにシャクリ上げながら寄せてきて、
聞き合わせと思った瞬間、錘が根を擦った感触があり、避けようとしてシャクリ上げだか聞きだかちょっと中途半端になってしまった動きにまさかのヒット。
 
 

弾いてしまった。
 
 
直ぐ錘を送り直し、叩いて叩いてじらしてから、ショートの聞き、に今度はバッチリフッキング。

重低音の引きに掛かり所を確信して一気に回収、まずは一安心。
 
モーニングサービスかと思いきや、たまたま活性の高い魚が居ただけのようで、隣のおじ様が直後に1枚取り込んだ以外は、左舷の7時 - 8時は追加なし。
 


8時 - 9時

沈黙から一転、連続でツルテン。

小さな歯形にワッペンかと思ったが、コツコツしつこいアタリが散発。

ちょっと浮いた層に河豚が湧いている。


ショートの送りと丁寧なデットスローの聞きを繰り返し、河豚の中からカワハギ1枚を探り出すような展開。
宙でモタモタすると河豚の猛攻、とは言っても不用意に錘を落とすと根掛かり、、、慎重に仕掛けをコントロールしながらカワハギとの邂逅を待ちます。
 
この数ヶ月で磨きを掛けたマイナステンションの中の感覚を研ぎ澄まし、根と河豚の間からなんとか2枚追加して、9時の折り返しで計3枚。



隣のおじ様、宙からの丁寧な誘い下げ、止め、送り、聞き、、、
河豚に苦しまされつつも無駄の無い基本に忠実な釣りで、2連装で並ばれた。


上手いなぁ。





9時 - 10時

少し荒崎よりに南下して40m~の深場へ。

ヌメっとした砂泥のようなボトム。


錘をわざとめり込ませて、ズッと抜いた瞬間にリアクションさせる亀城殺法で一枚追加。



こちらが1枚追加すればおじ様も追加。



デッドヒートを演じながら、2枚追加するも、巻き上げ中のバラシも2枚。


この日最初のチャンスタイムだったのに、隣を意識して掛けに行くタイミングが少し上ずったかもしれない。


反省。。。

 
 

10時 - 11時

再び長井沖30m~へ。


残り1時間。
この時点で5枚の目標には達したので精神的には少し余裕。

ただ『終わり良ければ、、、』とは良く言ったもので、その日の印象は最後の時間帯の内容に大きく左右されるもの。


引き続き集中するも、一転潮が全く動かなくなり、外道の反応も無くなってしまいました。




追加を少し諦めかけた残り15分。


恐らく午前船最後の流し替えをした船長が船首方向を決めるのに悩んでる?
周りの舟を見るとそれまで東を向いていたのに西向きに。風が巻いているのかも。


船長も船首を西に向け仕掛け投入の合図。
ここは、緩いけど潮も流れていて、しかも私の釣り座が潮上!


根の上なのでちょっとリスクはあるけど、軽くキャストして焦らすように寄せる。
するとザワザワと複数の魚が仕掛けにまとわり付いてくる最盛期のような久しぶりの感覚。


引き寄せたところで狙い済ましたカウンター。


この日最高の形で決まりました。


船長が上がり際に少し活性の高いスクールを当ててくれた!
と喜びながら、次はキャストせずすぐ足元に投入。

思惑通りやる気のある魚を見つけて、更に追加。


もう1枚! と大急ぎで再投入しましたが、ここで終了のホイッスル。。。



最終的に7枚(キープ5枚)で沖あがりとなりました。

あと5分あればツが。。。たられば、たられば。。。



この日は2度ほど活性が少し上がりましたが、ここ数回の釣行同様、基本的にはストロークの短い抜きと、
集寄を落としきらないところからのデッドスローの聞きの組み合わせへの反応が良かったかな。



船全体の釣果は、7-4-3-1-1-1-0


相変わらず厳しい状況ですが、パターンを見つければ厳しいなりに安定もしています。



最盛期でも一日中釣れ続けるようなことはまず無くて、必ず食いが落ちる沈黙の時間があるもの。

この時間帯を攻略出来れば、一歩進化出来ると信じて、激渋カワハギの特訓は続きます。。。