無題 | 月のベンチ

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両親の闘病記

母の筋緊張は、本当に『筋緊張』だけなのか?
脳外科で診断されたわけでもない。

マッサージも、静的弛緩誘導法も遠赤外線セラミックボールも、ポジショニングも、これといった効果はない。

『その様子を見ているだけで精神的に疲弊する』
と同じような症状を持つ患者さんご家族が言っていた。


意識障害患者の看護のエキスパートである方々に、何か一つでも教えてもらうしかない。





とある人のブログを読んでいたら、『家族の心のケア』という言葉が出てきた。
この方のご家族は、病院側からちゃんと心のケアと称されるものを受けたという。

そういえば、私は母が救急搬送されたときからずっと、医療機関から『心のケア』なんてものを受けたことがなかった。

意識不明の重体にあっても、意識障害という植物状態になっても、私たち家族は、誰からも心のケアなど受けたことなどなかった。
それどころか、回復不能とレッテルを貼られ、意志疎通のできるまでに回復した患者さんの賑やかな退院と比べ、救急病院から転院するとき、誰も見送ってもくれなかった。





いつも自分の足を踏ん張ってひとりで立つしかなく、ときには医療者から言葉や態度でど突かれることさえあった。

今の病院は、その点では一番いいのかな…