雪…
積もってきた。
交通機関がマヒしそう。
土曜日だから、大多数の人が休みだろうけど、何が何でも病院へ行く。
一番古い大雪の記憶。
夕方で傘がなく、信号待ちをしていた私に、ロングヘアーの女性が傘を差し掛けてくれた。
「お家はどこ?」
住所を告げると、近所だから送ろうと言ってくれた。
あまりに大雪だったのでお言葉に甘えた。
公園が近道だと言って、公園の階段を降りている途中、その親切なお姉さんが雪に足をとられ、真っ逆さまに…
幸い雪がクッションになってケガもなく済んだ。
「誰にも内緒ね」
お姉さんは恥ずかしそうに笑って言った。
自宅の玄関先まで送ってもらった。
ほんとうに親切な女性だった。
今でも覚えている。
うっかり、名前を聞かなかった。
近所だと言っていたが、それ以来会ったことはなかった。
もしかして、近所ではなかったのかもしれない。
さて、行きはいいが、帰りはどうなることやらf^_^;