高齢者と寝たきり | 月のベンチ

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両親の闘病記

一般的に言って、高齢者は体力も免疫力も徐々に衰えます。
いくら鍛えても頑張っても、『時間』という全生物共通の流れの中では太刀打ちできないでしょう。

また、様々な理由から寝たきり(この表現は好きではないですが)になってしまった人たちもまた、自分で自分の身体を動かすことができず、頭を起こす時間も限られ、肺も膨らみにくくなり、骨も脆く筋力もなくなって行きます。

他動的にいくら負荷をかけても、骨も筋肉も能動的なものにはかないません。

誤解のないように言いますが、決して無駄だと言うのではありません。
私も毎日母にやっていることですから。

どんなに努力しても、自ら動く力にはかなわないのは事実なので。


そんな状態ですから、ちょっとしたことで骨折したり肉離れなどを起こしたりするかもしれません。
介護者が気づかないうちに起きているかもしれません。

注意しても、避けきれないこともあるでしょう。

それに対して、私も何も言うことはできません。

でも、たとえば高齢の家族、寝たきりの家族を病院や施設に預けている場合、注意しても避けきれないからと言って、アクシデントが起こっても、それに対して病院や施設側に強く出ることが出来ないとしたらどうでしょう?

骨折などのアクシデントに遭った本人と家族が、病院や施設側から
『脆くなっているのですからアクシデントはつきもの』
『そのたびに(苦情を)言われては、ケアそのものができない』
と言われてしまうとしたら?



そう言われてしまっては、家族がすべてケアするか、あるいは口を噤むしかないのでは?

何か解決策はあるのでしょうか?