『保護猫カレンダー2015』の記事を書いたブロガーさんは、記事の中でこう表現している。
『生きることが苦しさでしかないような猫さんと沢山出会いました』
生きることが、苦しさでしかない
私は、疥癬で苦しむ猫たちの写真を見、その文章を読みながら、母のことを考えた。
いつも苦痛に歪んだ表情で、緊張が酷くなると下顎がズレて下の歯が上唇にあたって口内炎が頻繁に出来てしまう。
以前アメ限で、母の苦痛の表情をアップしたことがあったが、すぐに消してしまった。
嚥下機能や気管のことを考えると、筋弛緩剤も減らすしかなかった。
誤嚥を防ぐためのカフ付カニューレも、気管の肉芽のために変更せざるを得なかった。
がんばり過ぎるくらいがんばっている母に、あとは何と言えばいいのか。
『生きることが苦しさ』
穏やかに眠る時間があるだけでも、うらやましい。
身体の力が抜けている状態が続くことが望み。
気管。
それなら、少しでも母のペースで過ごせるように、私もがんばるしかない。
『保護猫カレンダー2015』を取り上げさせてもらったのは、そういった視点もあったから。
人間と猫はちがう?
いや、人間も猫も犬もみんな、病気や障害、苦しみや悲しみは、みんな同じはずじゃないだろうか。