突然ですが、みなさん。

 

「ズルい男」というワードを聞いて、どんな男性をイメージしますか?

 

「ズルい」って、辞書で開くと

 

自分の利益を得たりするために、要領よく振る舞うさま。また、そういう性質であるさま。悪賢い。こすい。

 

とか書いてあって、全然良い意味じゃないけれど

昨今はポジティブな意味でもよく使われますよね。

 

 

たとえば・・・

 

【例①】

 

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もう・・・ベッキョンそのアングルはズルいよ♡

 

 

みたいな使い方ねwww

 

(たまらんですよね。

Delight鬼リピ中。)

 

 

 

【例②】

 

 

 

えっ?何でそんな可愛いの?その顔はズルいって・・・♡

 

 

みたいな感じで。

 

 

全然悪い意味じゃない。

むしろ、こちらとしては「ありがとう」の意味まで含んじゃってますよね←

 

 

今日は、そんな「ズルい男」が出てくる日本映画

Red

の感想を書きたいと思います。

 

 

公式サイトはこちら→Red

 

出演:夏帆、妻夫木聡

柄本佑、間宮祥太朗 ほか

 

 

 

 

【あらすじ】

誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった塔子(夏帆)。
10年ぶりに、かつて愛した男・鞍田(妻夫木聡)に再会する。
鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、少しずつ、少しずつほどいていく…。
しかし、鞍田には“秘密”があった。
現在と過去が交錯しながら向かう先の、誰も想像しなかった塔子の“決断”とは――。

(公式サイトより)

 

 

まず、こちらは島本理生さんの長編小説「Red」が原作です。

私は原作は未読で、映画を鑑賞しました。

 

色んな方の感想を読むと、けして原作に忠実なストーリーではないとのこと。

設定やエンディングも違うそうです。

原作ファンには賛否両論ありそうですね。

  

 

私は、前情報無く見てみたのですが

 

妻夫木聡にズルい男させたら、右に出る者いないやん。

 

 

 

 

 

と思いました。

 

ただ黙ってタバコ吸ってるだけでかっこいいんだもの....

 

 

妻夫木聡扮する鞍田は、塔子(夏帆)と10年前に同じ職場で働いていて、

その時二人は不倫関係だった・・・という設定なのですが、

10年ぶりに偶然再会して、いきなり

 

 

 

 

壁ドンからのディープキスですよ・・・

 

 

テレビ画面見ながら、赤面してしまいました////(中2)

 

普通に考えたら、絶対にありえないんですが、それが映画の醍醐味というもの。

 

さんざん貪るようにキスしてからの、笑って「・・・久しぶり」ですよ。

 

はぁーーーーズルい!!!!

 (落ち着け)

 

 

 

塔子が「今、結婚して子供もかわいくてとっても幸せ♡」とか言っても、見透かしたようにこの台詞。

 

 

 

 

 

 

ズルい.....

 

開始15分で、すでに鞍田の手中に落ちた私www(ちょろい)

 

 

でもこれ、めっちゃくちゃ好きだった人で、今でも見ただけで村々(あえて漢字)する人じゃないと、まず「久しぶりキッス」を受け入れられないですよね。

 

塔子はずっと鞍田に会いたくて仕方なかったんだろうなぁ。

 

 

いや私もね?

もし妻夫木聡に街中で偶然会ったとして、いきなりコレされても↓

 

 

 
全然受け入れるんですけどね。(黙れ)
(妄想は自由)

 

 

 

鞍田は、会って数秒で「こいつはまだ俺のこと好きだな。いや、たとえ好きじゃなかろうが構わない。キスしたらどうせまた惚れるだろ。」くらいには思ってるわけですよね。瞬時に。

 

おそろしい・・・

 

 

そうしてまぁ、結婚して夫(ちょっとマザコンで古風な思考の持ち主)のことも本気で愛せなくて、口うるさい義母と同居してて、日ごろの鬱憤たまってる主人公・塔子は、すぐ鞍田と不倫関係に戻っちゃうんですが。

 

 

 

 

ざっくり言うと、塔子と鞍田はなかなかのクズなのです。

 

過去のエピソードはほとんど描かれてないですが、塔子はたぶん、以前鞍田に相当ひどい捨てられ方をしたと推測される。

それでも、「鞍田さんがひどい人だってわかってる」と言いながら、どうしようもなく惹かれちゃう。

 

 

 

 

こういうのって、ほんとパブロフの犬みたいに差し出されたら体が反応するようになっちゃってるんでしょうね。(表現w)

 

 

 

そんな相手と久しぶりに再会したら心が動いてしまう・・・のは、わからんでもないかな?

 

しかし、塔子もなかなかズルい女で。

 

 

 

 

 

鞍田に振り回されてはいるけど、塔子は塔子で家ではちゃんと奥さんやって、何食わぬ顔で生活してる。

強かなんですよね。

 

鞍田と再会した後、塔子は鞍田と同じ建築事務所で働くことになるのですが

そこで小鷹という男(同僚)に出会います。

 

小鷹は、原作ではキャバクラ狂いで軽薄というキャラクターらしいのですが、映画ではそれほどチャラくもない感じに見えました。

 

塔子と鞍田の関係を一発で見抜くほどの鋭い観察眼を持っていて、侮れない男・・・

 

 

 

 

小鷹は、塔子が入社してきてすぐに好意を抱いて、会社の飲み会を抜け出して二人きりになろうとします。

 

 

 

 

 

 

バッティングセンターへ行って、バットの構え方などを手ほどきしてたら、いきなり後ろからキスしようとしたり・・・

(また高速キス更新してくるかと期待した勢がここにいますw)

 

 

かと思ったら、塔子の方が「(キス)するならちゃんとして?」とか上目遣いで言っちゃう。

もちろん冗談なんだけど。

 

それに対し小鷹が

「おまえ・・・意外とエロいな。」って言いながら塔子をぐいっと引き寄せるんですけどね。

 

 

エロいのはあんただよ、柄本さん・・・( ˊᵕˋ )

 

そのセリフ、佑に言わせたら私もう降参だよ。

 

この映画でこのシーンに一番滾りました。(報告)

 

 

なんだかんだでね、柄本佑が一番ズルいの。

ブッキーもズルいけど、絶対好きになったらいけないのは、柄本佑のほう。☜役名ではない

 

「知らなくていいコト」の尾高もズルい男でしたもんね~。

高速首もげキッス「どした?」で、世の女性のハート鷲掴みにしましたもんね~。

 

はー柄本佑いいわぁ。

この映画に全然興味なくても、バッティングセンターの下りだけは見てほしいw

 

 

おっと、脱線脱線。。。

 

 

それで、この話。

ただの不倫映画じゃなくて。

 

 

注意)ここから思いっきりネタバレします

 

 

 

 

 

鞍田は癌で余命わずかで・・・最後は亡くなってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

悲しいお話。

 

鞍田は、一見塔子を弄んでるように見えるんだけど

実はずっと塔子のことを忘れられなかったのです。

 

究極のツンデレ鞍田。

 

 

 

 

3年前に、病気が原因で離婚した鞍田は、たぶんその後は恋愛からは遠ざかっていたのでしょうね。

むしろ鞍田って、「自分のことしか見てない」風に見えて、塔子への独占欲だってあるし

病でボロボロな体でも、心配で塔子を迎えにいったりして・・・実はめちゃくちゃ惚れてるんですよね~。

 

 

鞍田が、大事にしている古い本を塔子に持っていてほしいと言って渡すシーンがあるのですが

塔子は鞍田がもうすぐ死んでしまうのではないか?という不安に駆られて

「何でまるで遠くに行ってしまうみたいな言い方するの?」「もう限界。この本は受け取れない。」と言ってしまうのです。

 

 

 

 

それに対し、鞍田は「無理だ。」と。

この「無理だ」という言葉には、再び深く愛し合うようになってしまったから、もう後戻りできないという意味だと思うのです。

 

そして「無理だろ?」って

塔子にも訊くのです。

 

これはズルい。

無理だろ?って聞かれたら、Yesとしか答えようがないじゃないの聡・・・真顔(え)

 

 

塔子は、「何で今言うの?10年前に聞きたかった・・・」と言って、泣きながら鞍田と別れることを選びます。

 

 

その後、鞍田は本格的に病が悪化していって、仕事にも来なくなります。

 

最終的に、塔子は離婚を決意して

まだ幼い娘の手を放し

 

 

 

 

鞍田だけを愛して生きていくことを選ぶんですね。

 

なんという身勝手なオンナ。

 

すべてを捨てて、鞍田を永遠に失っても、それでも貫きたい想いがあったんでしょうね。

 

共感はできないけど、気持ちはなんとなくわかる。

ものすごくヒドイ選択だけど。

 

 

しかし塔子のこれから進む道って、不幸でしかないじゃん・・・

たぶん塔子は、一生ひとりだな。

 

でもこれが不倫の代償であり、子供の心に深い傷を負わせた罰・・・贖罪なんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

・・・そんな映画です。

 

 

不倫モノで言えば、昼顔の方が面白いかな。

 

私は妻夫木聡のキスシーンが好きで、柄本佑は存在自体がフェロモンの塊なので、それだけで満足しましたが・・・

男性陣は、夏帆ちゃんの大胆な濡れ場に期待している方も多いだろうけど、全然脱いでないしね。

 

R15指定のわりには、ひたすらハムハムキスしてるシーンがあるってだけで、夏帆ちゃんがポロリするわけでもなく(☜おっさんか)

大事なところは全部見えないように映されているので、そういうのを期待するとたぶん物足りないと思います。

 

妻夫木聡は、今まで数々の作品でラブシーンを演じてきたけれど

エロさ度合いで言えば、「ジョゼと虎と魚たち」に軍配が上がるかな。

あのブッキーは私の中でなかなか衝撃だった。


この件に関して、妻夫木さんがインタビューに答えてたのが印象的だったので、ぜひリンクに飛んでみてください^ ^


ただ夏帆と妻夫木がベッドシーンやりましたにはしたくなかった 妻夫木聡 インタビュー



このお話ですごく思ったのは、妻夫木聡扮する鞍田が塔子を思う気持ちが演技ではなく、とてもナチュラルに伝わってきたこと。


このインタビューでも、塔子のことしか考えず、ふれたかったらふれて、キスしたかったらする、という妻夫木聡さんの言葉に納得しました。


 

 

最後に。

 

Redの全体的なストーリーとしては、柄本佑の出番が最初の方と最後の方だけで、さして重要じゃないキャラクターだった・・・っていうのが残念でならなかった。

 

良いシーンはあるのだけど、若干違和感があって

 

 

 

たとえば、鞍田と夏帆が肌を重ねた後、会社で小鷹が意味深な顔で見てる・・・とか

 

 

そういうシーンがワンカットでもあれば良かったんだけど。

 

「あれ?小鷹全然出てこないんですけど。会社にいます?」って思うことが多々あった。

もうちょっと物語に絡んでも良かったのでは。

 

鞍田と別れて落ち込んでる塔子を飲みに誘う、とかさ。

お得意の「どした?」とかさ。←違うドラマ

 

初めのバッティングセンターと自転車2人乗りのシーンまでは、小鷹の勢い良かったのに、結局あれ何だったん?ってなっちゃった。

 

それなのに最後の方でいきなり出てきて「鞍田さんと別れた?」「おまえ本当に何で結婚したの?」とか聞いてくるし。

私はその前に「おまえ、今までどこにいたんだよ佑!」って言いたくなったわ真顔(誰)

 

 

なんならがっつり3角関係で描いて頂いても良かった。(個人的願望)

 

次回はそれでお願いします。

 

言いたいことはそれくらいでしょうか。

 

 

この映画、間違っても彼氏や旦那様と一緒には見ないように・・・気まずくなります。

私は絶対に旦那に邪魔されない時間帯を選んで、ひとりで見ました。(ネトフリ)

 

妻夫木聡と柄本佑が好きなら、お楽しみいただけるかと思いますが

星の数で言うなら、★★★☆☆(3.2) くらいです。

 

ご興味のある方は、ぜひ見てみてください~^^

 

 

 

それでは、また☆彡