高千穂の神さま~夜神楽編~2

の続きです。。。


神楽の演目が終わると
明るくなっていました。

振る舞いがあり
直会(なおらい)が始まりました。


大きな竹筒に入った焼酎を机を挟んで
さっきまで神庭のなかで神を演じていた
ほしゃどんも混じり、お酒をついでくれます。


不思議な感覚でした。


一般客に混じって、


ほしゃどんにまじって、


この不思議な空間の中に


本当に神様もいるような気がしました。


人間のふりをして。



この土地の古代の人々は

秋の実り、五穀豊穣を
心から自然の神々に感謝した。


見えない神様にその気持ちを
何とかして伝えたい。


一緒に、神様に楽しんで頂きたい。


その真心が、感謝の想いが、
この交流する里神楽の形を作ったのだ、と
実感しました。


手の届かないような
遠くにいる感じではなく

実際に

神さまは隣にいる。

目の前にいる。


肌感覚で伝わるほど身近に、

一緒に
一体となって

ここにいる。


あたりまえに
神と人が交わっていました。



古代の日本ではきっと

″神さま″は

生活と共にあった。


それを肌で感じました。


私が子供の頃から感じている
″神さま″に一番近い。



最後、焚き火を囲みながら車のことを話していると、知らない方がいいました。


「そういうことは毎年起こるよ。
神事(かみごと)だからね。
曖昧にしちゃいけない。」


そういえば、カイロをくれた、
私達に世話をやいてくれたあの男性は
戻ってきてから見当たりませんでした。




全てが終わり


やっと私達は
予約した宿に戻ってきました。


その宿にはそれぞれ、地元の言葉で
部屋に名前が付いています。


そしてさらに驚いたのは、

私達が泊まる予定だった部屋は



「ほしゃどん」



という名前でした。


そうか。


私達は今回ほしゃどん(奉仕者)
だったの



(それなら宿に帰ってはいけないな)
と、可笑しくなりました。


車のアクセルが故障したときも、

ブレーキが効かなくなったときも、

少しも恐くありませんでした。



ずっと、力強い気配を感じていたから。



表現者の私に

演じることの原点を教えてくれた。


人間と神の太古からの交わりを教えてくれた。


高千穂の神々の誘いは力強く

とても情熱的でした。


この一連の流れは私にとって
のちにライフワークになっていく修験道や
自然・宇宙との繋がり、シンクロニシティ活性化の切っかけになった出来事でした。



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