先週北鎌倉へ散策に行ってきました。
有名な明月院のあじさい祭りも開催中です。
前日に雨が降り、時折小雨もぱらつくお天気でしたが、
紫陽花にかかる雨の雫と 周囲のマイナスイオンを含む空気が
なんとも心地よいしっとりとした雰囲気えを醸し出しています。
通称”明月院ブルー“”と言われている
この紫陽花寺の青い花色は
青一色だから癒されるのです。
ちょっと詫びさびを感じさせ
外国人には地味過ぎる印象かもしれませんが
この青だからこそ気持ちが落ち着き
気持ちがすっきり整理され
聡明で敬虔な気持ちになれるのです。
このように繊細な日本人だからこそ感じられる
感性と美意識がこの街にはあるのです。
私が尊敬すべき、憧れの”白洲雅子さんの
世界観”がこの街のあちこちに存在しています。
白洲雅子さんは、明治時代に生まれ
両家の子女として生まれ、白洲次郎の妻でもありましたが
当時にしてはかなりあっぱれな女性でした。
50代半ばからお遍路さんなどをしながら
長旅をする中、日本古来の文化の中のある
精神性と美意識を発掘した人です。
そして表現者でもありました。
庭の一部に何気においてある陶器の水桶の中に
何げに切り花を浮かばせて置いてあったり、
誰がいつ作ったともわからないお地蔵様
その表情には、庶民のつたない願いを
受け入れ、叶えてくれそうな優しい表情をしています。
日本のいたるところにいる
様々な観音様 も 七福神も当時の貧しい庶民の
祈りが込められ、また心の支えになっていたことでしょう。
また自然の中に咲く四季折々の花々も
人々の日常に喜びを与えていたことでしょう。
どこの家の誰が使っていたかわからない古い長箪笥も
引き継いだ誰かが大事に使っていたり、、と
温かな人々の想いや心配り
美意識をあちこちに感じ
ずっと受け継がれている
素敵さがたまらなく好きなのです。
北鎌倉への旅、おすすめです。
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