続きです





脂肪溶解注射の方がBNLSと比べて明らかに良いのではないか、この質問に対して、女医さんの答えは丁寧に話をしてくれました。



DOC(脂肪を壊す)とPPC(壊れた脂肪を溶かす)が入っていないというだけであれば、私が考えていた通り、脂肪細胞自体を減らすことはできないようです。しかし、実際は、クリニックによって様々な成分がブレンドされていて、病院によって差があるとのこと。



この回答だけだと、結局、脂肪細胞を破壊することが、別の成分によってなされているのかどうかわからない、あまりにも曖昧な答えですよね。



これは、私の予想ですが、すべての医師が、扱う薬の詳細に至ってまですべて知っているわけではないと思います。

施術する医師本人が、実験を行ったり、薬剤の調合を行うのではなく、美容の方ではどういう名称で呼んでいいのかわかりませんが、一般的な医療でも製薬会社があって、それを病院側に売っているはずですから。

少なくとも、本当のところ、どのようなことが人体で化学的に起こっているか、わからないとしても、痩せているという効果が認められているので流通している、くらいのことかもしれません。



しかし、脂肪溶解注射に関しては、もともと別の医療に使われていた薬で、その使用時に、脂肪の減少という副作用が認められたものを、応用したものなので、脂肪溶解注射を利用した際の減少については、比較的はっきりしたことが言えるのかもしれません。



前の記事に書いたように大手Sクリニックからの回答から考えても、BNLSの方が効果はマイルドで、脂肪細胞そのものの破壊よりも、脂肪細胞が蓄積した脂肪を減らしたり、リンパの流れを良くしたりだとか、脂肪燃焼を促す効果だとか、いろいろな別の原因によって結果的に施術前より痩せていると考えた方がいいのかもしれませんね。

結果的に痩せたという事実だけ見れば、「脂肪溶解注射と効果は変わらない」と大手のクリニックのホームページに書いてあったとしても、嘘ではない、とは言えるかもしれません。









女医さんは、脂肪溶解注射よりも、BNLS や超音波で脂肪を減らす施術の方がよりオススメだと言います。



しかし私はカウンセリング中に、「どうしても脂肪溶解注射の方が良いように思える!」と押し気味に訴えてみました。私は、永続的な効果と人体変化を望んだわけです。



「自分は、10代の頃より、すぐに顔が丸くなることを気にかけてきたので、脂肪細胞自体が減ってしまえば、今後ほぼ永久に、気にしなくても良くなるのだとしたら、腫れるか、腫れが少ないかよりも、今後の効果の方を重視します。」

(脂肪溶解注射と同じ効果でBNLSならば、腫れがほぼない、と紹介しているクリニックが多いです。実際に、脂肪溶解注射は脂肪細胞が破壊される際に強い炎症と軽い痛みがあり、腫れがなかなか引かないのがデメリットです。)



それに対する女医さんの答えは、なるほど、考えさせられるものでした。





患者さんの中には、年配者や老齢の方もいて、その人々は、顔や頬がこけ、もう少しふっくらさせたいという悩みを持っている方が多いのだそうです。

美容医術には、ある特定の施術によってその何年後にどのようなことが起こるかというデータが他の医療とちがってあまり集められておらず、今は良くてもそれがその後どのような結果を招くかわからないというのが現状なのだそうです。

もし、脂肪細胞自体を破壊した場合、年齢を重ねるにつれ、あの時、脂肪溶解注射をしなければよかったと思うことがあってもおかしくはないので、よく考えてほしいとのこと。



腕や足やお腹なら話は別かもしれませんが、顔となると、確かに、年齢とともに頬がこけてくることによって、今度は脂肪を求めるようになることも十分考えられます。



何年も前に、鼻や顎にプロテーゼを入れることが流行ったそうですが、年齢を重ねるにつれてベースになっていた鼻などの軟骨自体も減ってきて、上に乗せていたプロテーゼがずれてくる。結果的に、取り外してほしいという例が起こるそうです。ですから、今はプロテーゼを入れるよりも、体内に吸収されある程度期間が限定されるヒアルロン酸注射の方が勧められる傾向にあるそうです。

現在の美容整形業界では、「今その時を美しくする」施術に傾きつつあるようです。

しかし逆に考えれば、それは、その時その時に合わせて、定期的にお手入れをする、ということにもなり、非常にコストもかかってくると思います。



※注意 ここでは、女医さんは、脂肪溶解注射自体の施術自体が、取り返しのつかないことになりかねない、という意味ではなく、おそらく、私の合理的な、どうせやるなら永久的効果を、という美容医術への姿勢について注意を促しただけと考えられます。



今回、自分の質問や疑問に対して真摯に聞いて、丁寧に考えを教えてくださった女医さんには感謝しています。



勧められたBNLSか、超音波で脂肪を減らす施術か、どちらかを今後受けるかどうか、検討していこうと思います。



間違いなく脂肪細胞自体を破壊してくれる、脂肪溶解注射ですが、細胞破壊時における炎症で腫れが強く出ます。いろいろなブログを読んでいると、数ヶ月は完全にはむくみが取れなかったというような話もあったり、1週間は、マスクでさえ顔を隠せなかったという話も聞きます。



体の中で起きている炎症の大きさを考えたら、それだけのことが体内で起こっているのでしょう。その間、施術を受けた方は、本当に腫れが引くのだろうか、など心理的不安に陥る可能性もあります。心配になって、途中経過中に病院に問い合わせる人も出てくるかもしれませんね。

それを考えれば、効果がマイルドな別の施術を進めがたる医師の気持ちもわかります。

その方が、体にも患者の精神的にも良いのかもしれません。


最後に
脂肪溶解注射に関してにリサーチに利用させていただいたサイト載せておきます。


脂肪溶解注射で考えられるリスクや副作用