伊関昭代です。
「お金がないので、お墓を建てる事ができないのだけ
ど、どうしたら良いのでしょう」
伊関です。半世紀生きていますが、
若者には負けません。
葬儀が終了した後のアフターサポートの際、訪問するなりお客様から突然の質問をいただきました。
大事な旦那様を亡くされた奥様と娘様のお二人は途方にくれた様子でした。
絆がとても深く、あたたかいご家族であることは、お葬式の報告からも感じられました。
お話しをよーくお伺いすると、ご主人の故郷にはお墓があるようですが、
遠方のため、お墓参りに行くことも難しいのでどうしようかと悩んでおられました。
新たなお墓を建立するには、年金暮らしのため資金も苦しいとのことです。
その中で、このご家族にとって一番良い方法はなにかと考えました。
「海に散骨は・・・・」
しかし、「散骨をしてしまうと大切な遺骨が無くなってしまう。
それでは主人も自分のそばからいなくなってしまう・・・」と奥様。
その時、散骨をするには粉骨(ご遺骨を細かく砕いてパウダー状にする)が必要である事を思いついたので、
「粉骨したご遺骨をきれいなガラスの骨壺に入れて、ご自宅で供養されては」とご提案しました。
その話を聞いた奥様とご長女様の顔が明るくなりました。
「費用も掛からず、遺骨も手元に置いておける」
奥様は、ずっと気になっていた心配ごとが払拭されたので、本当にうれしそうでした。
私たちは、お葬式だけではなく、お葬式が終わった後のサポートも大事にしています。
宗教によっても、その方の考え方によっても供養の形はさまざまです。
「供養」の本来の意味は、
命をくれたご先祖への感謝や、大切な方とともに過ごした時間を思い出し、
心から話しかけることなので、それぞれの方にあった供養の形があっていいのではないでしょうか。
だから私たちは、「供養はこういうものです。こうすべきです」といったお仕着せはせず、
このご家族にとって何が一番かを真剣に考え、提案する事を大切にしています。
「愛する人と常にそばにいたい」。そんな思いが込められた、遺骨から作るメモリアル・ダイヤモンドも、近年注目されている供養の形です。