コロナ関係で
学生スポーツはじめ
沢山の大会が中止になる中
当然といえば当然ながら
合唱のコンクールも中止になった


NHKの全国学校音楽コンクール
全日本合唱コンクール


合唱部の生徒達は
どんなにか
悲しみに暮れていることか
心が痛む


無観客で都道府県大会が
開かれる野球と違い
声を合わせて
一緒に歌うことが
密だと言われるだろうから
部活動自体
できていないのだろう


中高の6年間
合唱漬けだった娘を
ずっと隣で見てきた私には
その子達の悲しみが
叫びが
痛いほどに感じられる


あの子達は
とにかく歌が好きで好きで好きで好きで
何があっても歌っていた


土日も毎日休みなく学校に通い
朝から晩まで歌い
それでも
みんな集まれば
歌っていた


合唱は
あの子達の青春
ほぼ全てだった


一度、何人かを
ぶどう狩りに連れて行ったことがある
都大会で負けて
合宿までの夏休み
休みができたから
憂さ晴らしのつもりで
母の実家のぶどう園に
連れて行ったのだけど
その時も
田んぼに向かう道すがら
素晴らしいハーモニーを
響かせていた


嬉しい時も悲しい時も
手を繋ぎ
輪になって歌うことで
多感な女子達は
心をひとつにしてきた


多分
今の子達もそれは同じだと思う


そんな彼女たちが
歌えない


なんて残酷なんだろう


歌わせてあげたい
叶わないと思いながらも
ひたすらに
そう思う


高校を卒業して
早5年が過ぎ
娘はもう
合唱では歌わなくなったけど
歌で繋がった
あの子達は
社会人になった今でも
繋がっている


今は一緒に歌えなくなったけど
大切な仲間
いつの日かまた歌えるその日まで…