通常、マーケティングの世界で4Pというと、Price Promotion Product Place
の4つを指すが、トヨタウェイでも同様の4Pがありますが、これとは全く異なります。

トヨタウェイは4つのセクションから成り立っている。

1.長期的考え(Philosophy)
・短期的財務目標を犠牲にしても長期的考えで経営判断する。
2.Process(ムダ取り)
・淀みのない流れを作って、問題を表面化させる。
・プルシステムを利用して、作りすぎのムダを防ぐ。
・生産量を平準化する(ヘイジュンカ)
・品質に問題があれば止める(自働化)
・継続的カイゼンのため、仕事を標準化する。
・問題を顕在化させるため、目で見る管理を使う。
・信頼できる枯れた技術だけを使う。
3.People and Partners(尊重、チャレンジ、チームワーク)
・思想を実行するリーダーを育成する。
・人とチームを尊重し、育て、課題を与える。
・部品メーカーを尊重し、課題を与え、助ける。
4.Problem Solving(継続的改善と学習)
・カイゼンを通しての継続的な組織学習。
・状況を完全に把握するために自分自身で実際に見に行く(現地現物)。
・意思決定はじっくりコンセンサスを得ながら、あらゆる選択肢を十分に検討するが、実行は素早く行う。

読みながら、似たような話を他の本で読んだ気がすると思っていたのだけれど、思い出しました。エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・ゴール」シリーズで出てきたTCOの概念とリーン生産の概念って非常に似ているのかも。

製造やビジネスプロセスにおける付加価値をつけないムダ
(1)つくり過ぎのムダ
(2)手持ち時間のムダ
(3)搬送のムダ
(4)加工のムダ
(5)在庫のムダ
(6)動作のムダ
(7)不良のムダ
(8)従業員の創意工夫を利用しないムダ

さて、こういう本を読んだ次の楽しみは、このうち自分の会社に何が応用できるか考えてみること。

・新機能をスタートするという点を起点に、開発プロセスを見直してみる。もっと開発スピードが上がるはず。待ちが多い気がする。
・組織変更時のフロア割、座席配置を見直す。
・システムトラブルをアンドン化させる。システムトラブル時には、音楽や警報音が鳴り響くシステムを作る。
・ポカヨケ機能をプロセスの中に盛り込む。
・目で見る管理が出来るように、壁などを利用して状況を把握できるようにする。
・なぜを5回繰り返す。

うーん、いまいちしっくり来ないな。