俺は木村 遊(きむら ゆう)、25歳。
パソコンソフトを開発しているIT企業のカスタマーセンターに勤務している。
<木村 遊>
「おはようございまーす」
<同僚>
「よぉ、木村。早いな」
<木村 遊>
「昨日、真歩に無理やり飲みに連れて行かれて、今夜提出の資料がまだ出来てないんすよ」
<同僚>
「うっわぁ。あいつまた飲みに行ったの?好きだねー酒」
<木村 遊>
「しかも絡み酒だし、仕舞いには泣くしで最悪・・・」
俺と交代で帰る同僚の上村 一樹(うえむら かずき)は、俺の学生時代の同級生だ。
去年の7月に結婚した、いわゆるリア充という奴だ。
<上村 一樹>
「お前も早く結婚すれば?そしたらもう城谷も誘って来ないだろ?
あ、そっか。お前の場合はまず相手探しからか」
ニカッと悪びれもなく笑う姿は、昔から変わらない。
<城谷 真歩>
「おはよぅ、ゆぅ。」
<木村 遊>
「あ、お早う。真歩」
声がして振り返ると、頭を手で押さえ、げんなりとした様子の真歩がやってきた。
(こりゃまた見事な二日酔い状態だな・・・)
<上村 一樹>
「おーい、城谷。俺もいるんだけど?」
<城谷 真歩>
「ん?なーんだ上村じゃん。居たの」
<上村 一樹>
「うわ、何その言い方!
こいつの前にお前の酒飲みに付き合ってやってたのに」
<城谷 真歩>
「もう他人のものになっちゃた男に用はないの。
私、二日酔いで頭ガンガンするから、あんたみたいにギャンギャンうるさく喋られると響くからやめてくんない?」
<木村 遊>
「真歩、何もそこまで言わなくても・・・」
<上村 一樹>
「そーだそーだ!さっさと向こう行って仕事しろー」
会社のオリエンテーションで知り合った城谷 真歩(しろや まほ)を含め、俺達3人は仲がよかった。
最初、真歩は一樹のことが好きだった。
一樹が結婚することを聞いた時の真歩は、俺の前でぐちゃぐちゃにメイクを崩して泣いていた。
そんな真歩も今では、本社から来た新しい上司に熱を上げている始末。
昨日もその上司を食事に誘ったところ、あっさりと断られ、そのあてつけが俺のところに来たというわけだ。
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