センター試験って基本的には、
文部科学省がこさえた「学習指導要領」の範囲内から出題されるもの。
ということは極めてシンプルに考えると、
小中高と学んできたことすべての範囲から出題されるってことなのだろう。

僕は以前ほかのブログにも書いたけど、
大学受験っていうのはある意味で、
「いままでのツケをすべて払う」覚悟で臨むべきもの、
そんなものだと思っている。
おそらくは今年のセンター試験においては、
それが少しだけ露骨にというか、顕著にというか、
表出してきただけのことだろう。
(とりわけ今年の受験生たちは"ゆとりまっただ中"の子たちですしね)

「リトマス試験紙が出た~」とかなんとか大騒ぎしたり、
平均点が多少(それも総合点の数パーセント)上下したことに、
ブチブチ言いながらひっくり返したお盆に悪態をついたりしたって、
それはあんまり見場がよろしいとは僕には思えない。
(っていうかマジかっこ悪すぎじゃないかな?)
自分のところの生徒が高得点を取れたら良問で、
取れなかったら悪問だなんて思うだけならまだしも、
でかい声で叫びまくるっていうのはどうなんだろう?

そもそも教科ごとの平均点で最も気にかけるべきは、
おそらくは大学入試センターもそうではないかと思うけど、
基幹科目である英語・数学・国語の差異についてである。
昨年などはお見事!としか言いようのないほど、
英語・国語・数学(1A&2B)の平均点は近かった。
理科や社会はこう言うと少々語弊はあるのだが、
結局はセンター入試のメインではなくてサブという位置づけに近いように思う。
(理由は配点に表れているでしょうというほかはない)


難しくなったと言われている今年の古文にしたって、
所詮 "擬古文" だったわけだし、
あれくらいのレベルで簡単に得点できなくなってしまうのは、
本気で古文をきちんと学習した受験生には、
「???」といった印象しか持たれないんじゃないかって思うけど。
本文を読んでわからないんだったら、
答えが必ず隠されている「選択肢」をうまく使えばいいのに、と僕は思う。
(うちの生徒たちには当然そう言ってます)
和歌についての設問にしたって、
今回初めて出されたカタチなんかじゃないから、
過去問をきっちりとやっていれば「あー、あれと同じやつだね」って、
逆に安心できるくらいじゃないかと思う。(できる、できないは別にしても)
今年の小説の出典だって6年前にちらほらと中学受験で使われていたものだし、
評論の著者にしたって、最近の大学入試では頻出とまでは言えなくとも、
よく目にするものの一つである。
また毎年評論の設問として出題される「漢字」は、
中学生でもわかるレベルのものが必ず出題されている。


とまぁああだ、こうだと書いてはきたんだけど、
「大学入試なのに、なんで中学レベルのことを出題するの?」って、
いまだにわかっていない人は少なからずいるだろう。



それは、、、、、、、、、、、、、

今年のセンターの国語の設問じゃあないけど、、、、、
ここに書くのはそれこそ、、、、、、、




「みもふたもない」ことである、、、、、


おあとがよろしいようで・・・・・・・・