この歳になってタナボタ的に10年くらいは知り合いである女性と大人の関係を持った。

彼女は顔が小さいオレ好みの美人で自分より18歳も若い。

どういうきっかけかというと、彼女があるロシア人の富豪たちの豪邸で2~4人の出張シェフの依頼を受けたのだが仕事で忙しく、それに彼女は料理人ではないので、前からよくコラボをしていたオレが行くことになった。

報酬はおカネではなく、アレで払ってくれるという合理的なシステムだ。

「間接的な売春」とご本人が言うくらいだから割り切っているもので、アラフィフ後半のオレだから味わえる人生の楽しみだと言える。

 

彼女もオレも既婚者であり、お互いに弱みを握られることによる抑止力が働き安心できる。

アレの趣味も〇ン〇イが好みだということも満足感が味わえた。

 

すべてがバラ色なのではなく、お互い自営業者として、これまでもこれからもコラボはできると思うし、彼女は夫の、オレは共同経営者、それぞれのビジネスパートナーの仕事に対して「食べて行けたらいい」くらいの考え方が不満なことも同じだ。

 

ただ一つオレたちの住む世界が違い始めているとすれば、彼女は自分の事業を始めてからたいへん見栄っ張りになったようだ。

だから腕時計やジュエリーは全て高価なものをまとっている。

オレはというとその言う高級品のことはほとんどわからないし、必要以上にカネをかけることにあまり興味がわかない。

だから結婚の対象ではなかったんだと思う。

 



数日後、もう12年も2か月に一度ヴェローナまで出向いてすし教室を行っている料理学校がある。この時期あの町に住む女性の若くてきれいな友人がいるのだが、彼女は同じ反枠同志であり、以前は熱々だった彼氏とはいっしょに住んでおらずそれよりも前のころから泊めてもらっていたヴェローナ市内から郊外の町に戻って独り暮らししているようで今回オレはワ〇チ〇接種していないともらえないあのスー〇ーグ〇ーン〇スがなければホテルにも泊まれないので、その代わり前日にすしを夕食でつくるということで親交を再開した。

あちらには別に暮らしている彼氏がいてどちらもベジタリアンだということでズッキーニや焼き豆腐などで握りや巻きずしをつくって彼らも飲食店に行けないだけに大変喜ばれた。

 

偶然にも4、5日をあけて料理という特技により食べてもらってもらう直接的な報酬ではなくお互い納得できることができた。