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Lesson 3  『握る』&『触れる』 その3

前略、



 ホムンクルス といって、手の感覚がどれだけ脳の中でウエイトを占めているかという図がございますが、それだけ手は重要な器官なのです。もう少し、手について、お付き合いくださいね。さて、これまでのLessonをまとめますと、ラケットは『握る』感覚よりも『触れる』感覚に近づけた方が、効率的であるとお話をしてきました。これをわかりやすく申し上げますと、



『握る』 :掌の感覚を使う

『触れる』:指の感覚を使う


ということになります。テニスに限らず、日常生活では指の感覚がものすごく重要になってきます。

 それでは、今日もLessonを始めてまいりませう。皆さんは、薬指の長さが似ている者同士が結婚しやすいという実験結果があることをご存知でしたか?男性にはわかりにくいことかもしれませんが、女性には手フェチの方が多くいらっしゃいます(笑)。なんで女性が手をそんなに見てしまうのか?と申しますと、手からその人の能力や傾向が、わかってしまうからなのですね。 もその人をよく表すと言われますが、男性は女性よりも、成長の過程で、顔の変化が激しいのです。



ペタしてね


このようなわけで、顔よりも手を見た方が信頼性できるだろうということで、女性は本能的に手を見るようになったと言われています。映画K-20 でも、手が原因となって、犯人の正体がバレてしまいましたね。逆に考えてみましょう。指の使い方、つまり、『触れる』という行為を磨けば、ご自身の脳が活性化するばかりか、人様もあなたのことを一角の人物だと見るようになります。モチベーション湧いてきましたでしょうか(笑)。




 特に、薬指は肘からのインナーマッスルと繋がっており、テニスにおいて非常に重要な指となります。利き手かそうでないかの最も顕著な違いは、この薬指の感覚が鋭いか鈍いかにつきます。ストロークのとき、小指に力が入りすぎてしまうと、手首がロックされ、自然なスイングができなくなります。また、人差し指に力が入りすぎてしまいますと、テニス肘等の怪我の要因に繋がる恐れが出てきてしまいます。そこで、薬指に神経を集中していただいて、スイングしてごらんなさい。それだけで、ボールに伸びが出てきますよ。



☆.。.:*・°美 Tenni Style ☆.。.:*・°

 今日のレッスンでやっていただきたいことは、手を狐さんの形にして、モノを扱うということにつきます。子どものとき、影絵などで、手を狐さんの形にしてよく遊ばれたかと思います。人差し指と薬指を親指にくっつけて、狐の顔を真似している形ですね。このような形で、ラケットを持っていただくと、小指が外れておりますので(実際は、きちんと握っているように見えますが、感覚としての話です)、手首がロックされず、自然なスイングが実現されます。




 さらに、古武術の甲野先生がおっしゃっていますように、この狐の形は、介護活動等で人を持ち上げるときにも、大変有効です。日頃から、中指と薬指を中心に、モノを美しく持ち、静かに扱うことをイメージしていただけたらと思います。



ご退屈さまでした。




々。






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