余った傘はありませんの読破についての簡潔な報告 | 地球に生まれなくてよかったー

余った傘はありませんの読破についての簡潔な報告

【意注レバタネ】


いつものように、
所々繋がったようで、でもどっか繋がってないような、
シナプスがプスプス言う感じです。


学生イワヤユウキ
こういう話を面白おかしくかける能力っていいなぁ。
この続きどうなったんだろう。
多分ピーマンは食べてないよね。
川北先生のおかげで消滅しちゃったのかな。


川北医院。
杉並区に河北総合病院っていうのがあったけど、それがモデルなのかな。
まあ、物語では、近くに川があったり、工場の倉庫があったりと、もっと田舎の設定だと思うけど。
川北病院っていうのが金沢市にあって、川にそこそこ近いんだけど、総合病院じゃなくてちょっと小さすぎるし、鳥居さんと関係なさすぎる。


←ラブレター
文章の改行も不自然なところで切らないで完成度が高かっただけに、もうちょっと、気づかないヒントにして欲しかったかな。
話し合ってああなったのかな~


柏田姉妹ではなく柏木姉妹。
”人の食べ物を物欲しそうに見ている”か”すぐに仮眠をとる”判定だと
柏田インジン(妹)→柏木ときえ(妹)
柏田ヒンジン(姉)→柏木よしえ(姉)
柏田(母)→柏木(母)
となりますね(母いらんやろ)
柏木ときえ→勉強はあまりできないが要領はいい。運動音痴。腐ったリンゴ。
でマイナスキャラに描かれているのに対して。
柏木よしえ→頭がよくいつも明るく、皆から頼りにされる優等生。学級委員。テストでいい点数。
でプラスキャラに描かれています。
…そうなんですよ~
柏田インジン(妹)→陰(イン)
柏田ヒンジン(姉)→陽(ひ)
っていうことなんですかね。
いろいろ考えても、答えはいつも簡単なんです。


一応、「四月二日」の会話文。
延々とカギカッコの会話文が続くんだけど、相手を呼んでるとか、絶対的キーワードとかで決定するセリフから塗りつぶしていくと計算が合わないんですね。


前から決めていくと、
179頁2行目「…ねえ、ときえ、(略)…」は、よしえのセリフで、
179頁7行目「落ち着いてよ、(略)…」がそれを受けた、ときえのセリフ。
179頁10行目「そう、そうね、(略)…」も、よしえのセリフで、
179頁12行目「なによそれ、(略)…」がそれを受けた、ときえのセリフ。
すると自然に、
179頁14行目「ねえ、あの事件まだ覚えてる?(略)…」が、よしえのセリフで、犬の事件の懺悔をしていくことになる。


後ろから決めていくと、キーポイントの、
185頁4行目「そんな事、(略)…」は「同じものが欲しくて」「健太に申し訳ない」から、よしえのセリフ。
185頁14行目「公園の男は?」は、ときえのセリフ。
このまま最後まで受け答えが続いて、
186頁8行目「私たちの嘘は(中略)ときえ今までありがとう」が、よしえのセリフで、きちっとハマる。


でも、
179頁14行目「ねえ、あの事件まだ覚えてる?(略)…」から、
185頁4行目「そんな事、(略)…」の前半までが、犬の事件に関する一連の受け答え。
カッコ数が12個(偶数)なので、
179頁14行目「ねえ、あの事件まだ覚えてる?(略)…」が、よしえのセリフ。
185頁4行目「そんな事、(略)…」が、よしえのセリフ。
ていうのは、ありえないんですよね。


死んだのは、確かによしえ(ときえのフリをしている)で合ってるだろうから、
179頁2行目「…ねえ、ときえ、(略)…」は、チューブを外してとあるので、確実によしえ。
186頁8行目「私たちの嘘は(中略)ときえ今までありがとう」も、「嘘はつけないわ」とあるし、確実によしえ。
すると、必然的にバグる。


最初は読み違いかと思ったけど、こういうトリックなんですね。
どっかで二回しゃべってるんじゃないだろうかと思っても、会話で構成されてるので不可能。
そもそも一人なんじゃないだろうかと思っても、周りを取り巻く人たちの反応から確実に二人いる。
じゃあ全部妄想なんじゃと思っても、それでは、あまりにも味気ない。
「四月一日」で「息子のようにかわいがっていた男」ともある。
ホント、彼女たちの嘘はいつから始まってるんだろうか。


ついでに、もう一つ、
チェスたくや関連。
チェスたくやが大トロだった頃に斉藤明美は余命が長くて一年、速くて三ヶ月と知る。
(おそらく、すでにチェスはブレイク期のラスト)
一ヶ月後に、チェスはコンビーフ。明美はレズ発言。
ノリヤとの関係ギクシャク。チェスはテレビに出なくなる。
「チェスダイニング たくや」営業停止。
メメン&モリのドロップアウト!!が流行る。
チェス、事務所と財布をドロップアウト!!
(チェスは上京してから5年目で、初めの1年ぐらいでブレイクはすぎているので、明美とノリヤのギクシャク時代は約4年も続いた事になる。明美、意外と長生き)
ときえ、財布拾う。百合子の復讐にチェックメイト!!(ときえのギャグセンスは4年近く古い)
チェス、工場でバイト(何ヶ月もやってるようには思われない)
明美、自殺しに行く。
ノリヤ大声で追いかけて、明美を抱きしめる。
チェス、襲われていると勘違いし、ドロップキック!!をかますも明美にあたる。ノリヤ逃げる。
(ノリヤ、おじさん呼ばわり?!)
明美、チェックメイト!!チェス投入♡
ピンボケ太郎のフォーカス!フォーカス!が流行る
チェス、再びバイト生活。
明美の病状は悪化していく。
チェス、プロポーズ。明美息を引き取る。
ホスピタル・クラウンで5年勤務中。
(よしえの死はおそらくもっと後)


今回のテーマは何と言っても陰と陽でしょう
その人のメインストーリー時は、大概とんでもない殺人鬼だったりしますが、
サイドストーリーに登場するときは、すごく人当たりのいい、物わかりのいい人として描かれています。
登場人物のほとんどが少なからず秘密を持っており、建前と本音の二重人格感が出されている感じ。
誰もが仮面を被ったピエロを演じて。


陰陽思想においては、陰と陽は互いに補完関係にあります。
(それを表した図が太極です)
いわゆる「陰気」「陽気」といったプラス、マイナスイメージというよりも、互いに互いを必要とする二成分という感じで、
そうしないことには相対的に存在しないようなキャラクター感があります。
例えば、もし地球上から男という男が全員消えたとしたら、
男という概念はもちろん消滅し、
と同時に、女という概念も消滅してしまう(そりゃそうだ)
それと同じで、陰と陽は互いに…ってエロい話じゃないなだよぅ


よしえとときえも、補完関係にあったんでしょう。
無いもの欲しさで互いに羨ましがったりしたけど。
それは―余った傘はありません―人間の欲望ですよね。


まあ、今回、
メインルートで
・柏木祖母(よしえの回想シーン)
・柏木母・父
・柏木姉妹
・春山健太&柏木百合子
・春山みちる
の5代(3世代交代)を扱ったんですが、
最後の、みちるは陽性反応が出て陰気になります。


陰と陽はまた、生と死にも例えられます。
生と死も同じく、片方が消えたら消滅する概念です。
死ねるから、生きてて楽しいって言ったらパラドックスだけど、
なぜ、鳥居みゆきのネタで死が扱われるのか、
何度も言われてますが、それだけ生がハッキリするからです。
もし、お笑い芸人に託されたものが―いきて みんなをわらわせて―生きる喜びなのだとしたら。。。


真っ暗闇で何も見えない?
間違っててもいい、私、普通の裸眼に戻ります!
チェックメイト!!


やっぱチェスたくやさんって、舞台は白衣装(陽)で普段は黒衣装(陰)かな。