第六話 大スキ | 和・顔・愛・語

第六話 大スキ

あたしは、キムタクが大好き!
コンサートは、東京のファイナルを連日見る。
この行事が一年間の一番の楽しみ。
かっこつけてるのが、わかってるんだけど・・
キムタクは、やっぱり・・スキ。

彼氏も結構キムタクがお気に入りで良く情報を知ってた。
なぜか? それは彼の嫁さまが大ファン。
・・って知ってからあたしは、
キムタクの事を口にするのが嫌になった。

大阪でのコンサートの時
「チケットが、余ってしまうから嫁が家族で行こうって言うし
俺も生のキムタク見たいし、行くから」って・・
あたしが行く日と同じ日時。

「なんでよ・・」って感じ。
彼がコンサートに行く事にムカついたんじゃなくて
家族で、行くって行為が ムカついた。
しかも あたしの大好きなキムタクに家族で?って感じ。

「会場に着いたでぇ~」って彼からのメール。

どこにいてるか・・席がどこなのか聞きたくもなかったけど
双眼鏡でキムタクを見るんじゃなくて
双眼鏡で彼氏をキョロキョロ探してた。
どこかに彼がいてるって思ったら落ち着かない。
嫁さまと仲良く並んで見てるって思っただけ
コンサートが早く終わって欲しかった。

「終わったし帰るでぇ~気をつけて早く帰れよぉ~」

あたしのストレス発散出来る場所なのに
不発ってこんな感じなんかな?って思った。

キムタクは、やっぱりスキ。彼氏は、やっぱり大スキ。