ヘチマと言えば、いまでは風呂で使う小道具というよりも、沖縄料理の食材の一つとして知られています。
沖縄を旅行してレストランに入ると、メニューのなかにヘチマ料理が入っているのを見つけることがよくあります。
近辺には、このヘチマが好物だという人もたまにいるのですが、我が家では誰もが苦手でした。以前も持ち込まれたことがあったのですが、台所の片隅で腐ってしまったり、なんとか味噌や豆腐で手なづけながら料理に仕立てたけれども、四苦八苦していました。
この夏、我が家にヘチマが持ち込まれました。３本も入ってくると「困ったな」と頭を抱えてしまいそうです。そこでふと思いついたのが、植木鉢で育てていた香草の「バジル」と対決させようとする一案です。
バジルは夏野菜のサラダに混ぜ合わせ、チーズとの相性もとてもよい香草です。トマトとの相性も抜群です。これを使った野菜サラダで食欲がもりもりでてくること請け合いです。
バジルは、けっこう匂いがつよく、「いやだ」という人もいますが、試してみてください。ヘチマをナスのように見立てて、味噌仕立てにし、きざんだバジルを最後に加えて若干加熱して出来上がり。ヘチマと合わせるものは豆腐その他何でもありです。バジルの香味がヘチマ独特の臭みを完全に打ち消してしまいました。
南風