台湾のデジタル担当大臣、オードリー・タン氏の優秀さはあちらこちらで目にしていましたが、しっかり見聞きしてたことがありませんでした。
昨日、晩御飯を作りながらふとつけたTV番組で彼女(本人は性別はなしとしていますが便宜上彼女とします。)の言っていたことに感動し、今日は彼女の記事をネットで漁ってしまいました。
オードリー・タン氏の経歴を簡単に説明します。
8歳でプログラミングを独学で学び始める。14歳で米国の大学教授とAIに関する意見を交換し共同研究を持ちかけられ中学を中退。15歳で起業。19歳でシリコンバレーで起業。24歳でAppleの顧問などを歴任。33歳でインターネットビジネスから引退。35歳で台湾のデジタル担当大臣に就任。IQは180以上だそうです。
私が見たTV番組はこちら。1月17日まで無料で見れます。
日本政府のコロナ対策を見ているとすべて後手後手にまわっているように思えます。この番組でオードリー・タン氏が言っているように、コロナの危機を乗り越えるために必要なこと、それは政府の透明性、誠実な情報公開、市民本位の政策であることでしょう。国民が共通認識を持たなければ、協力することは難しくなります。
また、タン氏はマスクの在庫がどこにあるのか、リアルタイムで地図上に表示できる「マスクマップ」というアプリ
そして、彼女が言っていたネット上で拡散されたデマを防ぐためにはユーモアが有効という標語、「humor over rumor」も韻を踏んでいてとても良いなと思いました。
先日のブログでテクノロジーは人間の能力を拡張するものである、ということを書いたのですが、オードリー・タン氏はテクノロジーが権威となり人間がその奴隷つつある面を危惧しています。私たちはスマホという便利すぎる機器を手にした代わりに、縛られるようにもなっていると感じます。テクノロジーの奴隷にならないことを訴える彼女の主張になるほどと思いました。
AIは普通Artificial Intelligenceの略ですが、オードリー氏は社会に必要なのは人を支援する Assistive Intelligenceだと言っています。
テクノロジーの力で多くの体験を共有すれば、人々のあいっだに共感を育むことができるのではないかと語っています。
自身がトランスジェンダーである氏の「人は誰もがマイノリティー」という言葉に感動しました。私は常に自分や他人に属性をつけて、マジョリティに属することを確認して安心しようしている気がしています。自分がマイノリティーであることに気づくこと、それを受け入れること、そうして初めて他のマイノリティーの人々を受け入れることができるのかも知れません。
総括すると、デジタル時代の救世主は宗教家ではなく、天才プログラマーの容(かたち)で世の中に現れるのだなぁと感じました。
テクノロジーは個人の力を拡張するという面があると書きましたが、今は一人の天才の作ったアプリが世界をより良く変えることもあるのです。
短時間で興奮気味に書いたので、いつも以上に乱文になり申し訳ありません。読んでくださりありがとうございます。
iphoneのSiriの開発にも携わったという彼女が語るAIの未来。
私はこちらの方を読みたいと思っています。
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