4月2日の世界自閉症啓発デー。
Bluetown横浜というタイトルでイベントをするわけですが、

今回の最大の特徴は、クールダウン用のスペースを設けること。


もちろん、ワークショップもハンドメイド販売も飲食も青のシンポジウムも出張パステルゾーン育児の会もその他いっぱいの見所があるんですが。


当事者の子どもも大人も楽しめないと意味が無いじゃないですか。


もっとイベントにいたかったけど、辛かったから帰るなんてことは出来るだけ避けたいじゃないですか。


実行委員会の時に思い出したんです。


音に過敏な息子が小学校2年生だったかな。
音楽の時間に自分で初めて工夫して授業に参加したことを。


個別支援級に移籍して落ち着いた頃、出来ることは普通級でという方針で音楽の授業は同級生と一緒に受けていました。
教室のザワザワした感じも苦手な頃です。
それでも彼なりに同級生と同じようになりたかったんだと思います。

音楽の授業が始まり、みんなと一緒に歌を歌います。
そして次にリコーダーの時間になると、一番前の自席からだまってすっと後ろに歩いて行くのです。
そしてほうきや雑巾が入っている掃除用具のロッカーに閉じこもり、耳をふさいでリコーダーの時間が終わるのを待ちます。
終わるとまた何事もなかったように、席に戻り授業を受けるのです。


リコーダーの音は息子には耐え難いものだったようで、でもクラスの一員として授業は受けたくて、教室にいたくて、自分で考え掃除用具のロッカーに閉じこもったと。

担任の先生は黙ってそれを認めてくれ、息子が個別支援級へ戻ったときに同級生に説明してくれました。


あれは息子の工夫なのだ。
脱走もするし、暴れることもあるけれど、彼はみんなと一緒に本当は色んな事をしたい。でも出来ない。
リコーダーの音がいっぱい鳴るとみんなとは違うように聞こえて辛い。
だからリコーダーの時だけ避難してる。
その他の音楽の授業はちゃんと頑張っているし、静かに自分で考えて最後まで教室にいる工夫なので、責めてはいけないと。


その話を最初聞いたときに、そんな工夫が出来るなんて!とビックリもしたし、誇らしくも思ったし、凄く頑張っているんだなと感じました。
まぁ、とんでもない事件は次々と連日起こり呼び出しがかかるわけではありますが。


あの時のロッカーのようなシェルターがイベントにあったら、もっと参加しやすいはず。
イベントはたくさんの人で初めての場所でザワザワガヤガヤします。
それでも少しでも参加してくれて楽しんで貰えたら嬉しいなと思ってクールダウン用の個室を用意することにしました。


もし、迷惑をかけてしまったら
もし、パニックになってしまったら


そんな心配はしないで下さい。
本人さえ楽しんで貰えるなら、そして日ごろ頑張っている保護者の方が少しでも楽しめるのなら、実行委員会は全力でフォローします!


4月2日日曜日
Bluetown横浜は横浜市鶴見区
鶴見駅東口徒歩8分 鶴見区役所並びロイヤルホストのお隣
ココファン横浜鶴見にて開催です!