$Michina(ミチナ) 世界一周旅行の記録
船の上で見損ねた
水平線から登る朝日を見てやろうと
防波堤で構えていたのだが
あいにく雲に隠れて
またも見損ねた


キオス島からチェメス=トルコに行くボートの上で韓国人の3人組と仲良くなった。
3人ともロンドンの語学学校に通っていて、そのうちの2人が卒業と言うことで、ギリシャとトルコに旅行に来たらしい。

チャンゴン♂:しっかりもの。唯一のメンズなので、チケットの手配などはすべて彼の仕事。
「ボートのチケットいくらだった?えー、僕ら30ユーロで買ってしまいましたー。」byチャンゴン

ウンジ♀:日本に興味があるみたいで、いろいろ質問してくる。結構日本語を知ってる。
「日本人は“I love you”って恋人同士で言わないって本当?」byウンジ

ミヨン♀:いつもふざけている。この子だけまだ在学期間が残っているらしい。
「私の名前はミヨン。ミヨンって言うのはウツクシイって意味なの。私がウツクシイからこの名前なの。」byミヨン
「ゴメンナサイネー!」byウンジ



イズミルには滞在せずにすぐイスタンブールに行くという3人。
僕もイスタンブールへの行き方と調べておきたかったので、途中まで一緒に行動することに。

チェメスでボートを降り、バスでイズミル市内に行ってから、イスタンブール行きのバスを探す。
TOが並ぶロータリーに歩きつくと、チャンゴンは一人で旅行代理店に入っていく。
ミヨンとウンジはそれにはついて行かず、植木の前の柵に座って、ボーっとしている。
3軒くらい訪ねてから、チャンゴンが帰ってきて、「英語が通じない。」という一言と背負いっ放しだったリュックを置いて、また違うTOに入っていく。
僕はATMでお金を下ろしてリラを手に入れ、ここまでのバス代として借りていた10リラをウンジに返す。

チャンゴンが頑張っている姿がガラス越しに見える。
ウンジが「ワタルは今日の宿の場所わかってるの?」と自分のバスはまだ決まっていないのに、僕の心配をしてくる。チャンゴンならなんとかしてくれる、という信頼があるのだろうか。僕の宿はもちろん決まっていないけど、まだ昼間だし、夜までにはいつも通りなんとかなるだろう。

30分ほど頑張ってチャンゴンが帰ってきた。
このバスだ!という。この白いハチ公バスが大きなバスステーションに連れて行ってくれる、と言う。

見ると後ろにハチ公バスくらいの小型の白いバスが止まっている。ほぼ満員状態だったが、運転手は「乗れ」と。すぐにも発車しそうだ。僕はのる必要が無いのだが、ちゃんとお別れもしていないし、とりあえず乗りこむ。
20分ほどハイウェイを走った。
一瞬、このままこのバスはイスタンブールまで行ってしまうのではないかと思った。ウンジとミヨンもそう思ったのか、心配そうに後方の席に座る僕を振り返ってくる。それならそれでいいか、と開き直った矢先、チャンゴンの言っていた大きなバスステーション=オトガルに到着した。
まるで小さな空港のロビーほどの大きさのそのオトガルの出発ロビーにはズラーっとTOのカウンターが並んでいる。

またもやチャンゴンのワンマン手配が始まる。
ミヨンもトイレに行く、と言っていなくなってしまう。

4人分の荷物を持って立ちっぱなしで待たされる2人。
ウンジは特に気にならないみたい、なのが余計不思議。
「とりあえず、そこ座らない?」

ベンチで待っていると、ミヨンがドリトスを買って戻ってくる。
入れ替わりで僕もトイレに行き、僕が帰ると入れ替わりで、ウンジが出かける。

そうしている間もチャンゴンは帰ってこず、スタコラ駆け回ってる。

ミヨンとウンジとの話題は、初めは日本の芸能関係の話だったが(主にウンジが好きな嵐の話)、一番盛り上がったのは、「日本人はなぜ恋人通しで「愛してる」と言わないのか。」という話。

彼らの通うロンドンの語学学校には日本人もいるみたいで、その日本人の友達にそう聞いて、2人は信じられずに僕に確認をしてきたというわけ。

「あまり言わないね。俺は言ったことない。」
という僕の言葉に、2人は「なんで?」を連発。

「なんかちょっときもいじゃん?」
と僕が言うと。

“きもい”って日本語を知ってる二人は
「ノー、キモイジャン」を連発。

「嘘っぽくない?」
と言っても理解してもらえない。

たぶん「愛してる」って言葉が使われなくなってるから、ちょっときもく、嘘っぽくなって、そのせいでさらに使われなくなって、ってことなんだけど、、、なんて説明したら良いのかな。。。

二人のまねをして、連発してみた。

「I love you I love you I love you I love you I love you I love you さらんへよーさらんへよーさらんへよーさらんへよー・・・・・・・・・dosn’ it sound like lie?」


「あーぁ」
少しは納得してくれたみたい。

「男が女の子と寝たいときに、その下心隠すために使う言葉って感じもするし…」と付け足すと、

「サランへヨはそんな言葉じゃなーい」と殴られたw


チャンゴンはチケットの情報を手に入れて帰ってきた。
良く頑張りました。

すぐ出るバスもあるのだが、それだとイスタンブールに着くのが深夜になるので、ナイトバスを待つという3人。じゃあそろそろ、とイズミル市街に戻ろうとすると、もう少しゆっくりしなよ、と3人。お言葉に甘えて一緒にケバブを食べてからバイバーイ。

091129

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オトガル
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