ドラマ版「ORANGE」 | のんのブログ

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寝る前に見てしまって、とっても後悔しているところです。
夢の中で地震に遭ってしまたからだ。
久しぶりに飛び起きたよ。

私はこれの舞台版を2011年2月にパルコ劇場に観に行った。
この時の苦しさは言い表せない。本当に観ているのが辛かった。
当時テレビで見た映像がフラッシュバックしてきて、吐きそうになったからだ。

それでも、自分に置き換えると…何ができるのか?
私が要救助者になってしまった場合、消防士に何て言えるだろう?
自分が無傷な場合、誰に何が出来るのだろう?

そんなことをグルグル考えながら帰ったのを覚えている。

そして1ヶ月もたたない内に東日本大震災が起きた。
東京もかなり揺れた。

その場にいた人を励ましたり、職場内を点検している人を手伝ったり。
でも、大したことが出来ないまま、どんどん入ってくる最新の映像に心が打ちのめされていった。
早く逃げて。1人でも多く助かって。
そう祈るしかできなかった。

その後2013年にORANGEは再演されたが、私の精神状態では観れなかった。

日々の生活が戻ってきたら、被災地の情報が入りにくくなってきていた。
今がどうなっているのかを自分で確かめようと、岩手県に行った。
初めて訪れた東北の地。日本の原風景と言われたその地は、2年近く経ったのに何も片付いていないといった印象だった。

「何で?」

心の中で、その言葉を繰り返しながら歩いた。


私はしばらく精神状態を崩した。元々、鬱病だったから、薬の量を増やしてもらったのを覚えている。

そんな中での再演だったから、怖くて逃げたのだ。


今年は荒木くんが出る。
兵庫県出身の彼がどう演じるのか?知りたかった。
そして、彼が出るなら観に行こうという勇気も貰った。


最初はORANGEの内容に興味を持ち観に行った。
そこで音尾琢真さんに出会った。
彼は私を阪神淡路大震災の時間まで引っ張っていってくれた。
ストーリーにいざなってくれる人が私にとって最上の役者だから、すぐに惚れた。

ただ、このORANGEという舞台に限っては、自分の心を強く保たないと、その中に飲み込まれてしまう。
また精神状態を崩すのも目に見えてる。

こんなに気合いを入れて観に行く舞台も珍しい。

今回は、音尾琢真さんと荒木宏文さんに打ちのめされないようにしたいな。