霊障の見地から躁と欝について検証します。
その前に、予備知識として“霊障 5.1.精神障害「始めに」”“何故、人は複数を愛すのか”をお読み下さい。

地球人の顕在意識には、最低二つの心が入れてあります。
この心は、鬼・悪魔とそれに相反する魑魅魍魎の心(以後、二つの心と呼びます)です。
普通は、この二つの心がバランスよくまとまっています。
だけど、それを乱すこと、つまり、嬉しいことや腹立たしいことや悲しいことが起きた時などは、
二つの心の一つが強く出ます。

腹立たしいことが起きると、鬼・悪魔の心が強く出ます。
人のことなど考えない自己中心的な心です。
怒り狂い、相手を攻撃します。前後の見境がつかなくなります。
自分が悪くても相手を悪者にし自分が正しいと言い張ります。
自尊心が非常に強く、自分が否定されると逆上します。
自分の気が済むまで人を責め立て罵ります。
自分の益になると思う者には媚びますが、
自分を助けてくれている者でも自分を否定されると、敵とみなします。
憎しみ恨みが強く出てくると、人を傷つけたりと暴力的行為に出ます。

嬉しいことがあっても鬼・悪魔の心が強く出ます。
気分が高揚します。怖いもの知らずとなります。
ハイテンションとなって、活発な自分となります。
とりとめなくしゃべり出すこともあります。

悲しいこと嫌なことが起きると、魑魅魍魎の心が強く出ます。
メソメソしたり落ち込んだり怯えたり自分を卑下したりと弱虫なやる気のない自分になってしまいます。
怯えが甚だしいとトラウマになり、過去の出来事に連鎖するもの全てに怯えます。
さらには、怯えなくても良いことまで怯えるようになり被害妄想を呈します。
鬼・悪魔の心と同じく自分だけを守ろうとし、人のことなど考えられなくなります。
魑魅魍魎も憎しみ恨みの心を持っています。
鬼・悪魔の憎しみ恨みと違って、人を傷つけたりはしませんが、しぶとく陰湿です。
嫌味なことを言ったり人を落とし入れたりして来ます。
魑魅魍魎の憎しみ恨みが強く出ると、鬼・悪魔の心を共鳴させ、
人を落とし入れることに対しては行動的になります。

二つの心が同時に出てきて、お互いの心の欠点を打ち消し合えば良いですが、
以上に述べた二つの共通の心が合算されて出てくることもあります。
そうなると、表向き善人に見えても、実は自分のことしか考えてない狡猾な人間となります。

こういうことは、多少、誰にでもあることなのですが、病的になると、鬱病や躁鬱病となります。

この世は、競争社会です。
その理由は、“煩悩のあいうえお(15) 欲望「競い合う」”をお読み下さい。
この競争社会に打ち勝とうとすると、鬼・悪魔の心となって闘い続けなければいけません。
その心の出どころは、言うまでもなくあなた自身が抱いている顕在意識にある鬼・悪魔の心です。
ところがです。
この心ばかりを出し続けていると、
それに相反する魑魅魍魎の心とのバランスが取れなくなります。
そうなると、今度は魑魅魍魎の心が鬼・悪魔の心より強く出ることになり、
今まで元気はつらつとしていた人が、鬱状態となります。
その期間は、鬼・悪魔の心とのバランスが取れるまで続くことになります。
その時、精神薬を飲むと早く魑魅魍魎の心をパワーダウンさすことが出来ます。
その理由は、“毒とわかっているのに何故、酒・タバコ・薬を摂るのか”に記した通りです。
但し、全体的な心もパワーダウンします。

これがさらに病的になると躁鬱病(双極性障害)となります。
鬼・悪魔の心と魑魅魍魎の心が交互に両極端に出てしまうのです。
人によっては、怒り狂っていたかと思うと、急に落ち込んだり怯えたりとしてしまうのです。
二つの心のバランスが取れなくなる原因は、“霊障 5.1.精神障害「始めに」”にある通りです。

鬼・悪魔と魑魅魍魎の心は、他を守らず先に自分を守ろうとする心です。
従って、Part4[心]語録「守る」にあるように、出尽くしたらなくなります。
守り合う者は存続できるが、守り合わない者は存続できないという理屈です。
このことを広く解釈すれば、善は残り、悪は滅びるようになっているということです。
それがこの世の仕組みなのです。
悪がはびこる世の中ですが、悪があるから悪がなくなるのです。


悪の心を早くなくすには、また、全体的な心をパワーダウンさせずになくすには、
怒り狂っているならば、さらに怒り狂うように仕向け、
落ち込み怯えているならば、さらに落ち込み怯えるようなことを仕向けるのもひとつの手です。
この世の筋書きそのものが、そのように仕組んであるのですが、
私は、時折、この方法を意図的に使います。
結果が出るまでは、自分も相手も苦しみますが、効率の良い方法です。
ネゴシエーターのように、相手の立場に立つのではなく、その逆をするのです。
この時、決して相手に同情してはなりません。
情は、相手の心を鎮めるには良いものですが、相手の悪い心を温存してしまいます。
テレビなどでネゴシエーターが活躍して事件を解決する場面がありますが、
それは、相手の悪い心が既になくなっているから出来ることなのです。
悪い心がなくなっていれば、悪い心に感化された良い心をもとに戻すだけで良いのです。
それがネゴシエーターの役目なのです。
広く言えば、どのような問題においても、それが解決するということは、
その問題の起因となっているものが消滅するからなのです。
それまでは、それに付随してあれやこれやといろんな出来事が起こるのです。


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