アメンバーのローズ・プリンセスさんが、初のリクエストに答えて下さいました!
リクエスト内容は、「蓮とキョーコが付き合う前だけど、なんとなく甘い雰囲気の所にショウタロウが現れる。蓮との男としての魅力の違いをまざまざと見せつけられて、プライドボロボロのショウタロウ。」です。
こんなに早く答えて下さるとは思いませんでした♪
ローズ・プリンセスさんありがとうございます!!
では、お楽しみ下さい。

*****

所詮は…。


キョーコは驚いていた。蓮と二人でいたら、尚が現れたからである。

そして、現れるや否や、蓮に喧嘩を売った。いや、彼は喧嘩を売ったつもりはないのだろう。当然のことだと思っているから。しかし…。

(お、怒ってる…!!)

尚は起こしてはいけないものを起こしてしまった。

「…君は彼女を何だと思ってるんだ?」
只今、『大魔王』発動中である。

「だ、だから、俺の所有物…。」

さすがの尚も『大魔王』は恐いらしい。完全にびびっている。
「…っ。いい加減にしろ!彼女は物じゃない!生きた人間だ!」
「つ、敦賀さん!」

その気になったら、殴りかかりそうなのでキョーコは止める。

「止めないでくれ!殴らないと気がすまない!」
「…っ。もう!敦賀さん!止めてください!殴ったら私、敦賀さんのこと嫌いになりますからね!告白、受け入れもいいと思ったのに!」

キョーコがそう言った途端、蓮は抵抗を止め、彼女を驚いてみた。尚も同じように見ている。

動きが止まったのにキョーコはホッとして、微笑むと

「…私、敦賀さんが好きです。」

頬をそめて、そう言った。

「きゃ!」

それを聞いた途端、蓮は彼女を抱きしめた。

「な、何してるんだよ!」

それを黙ってみているはずがない尚が叫ぶが、蓮の耳には届いておらず、キョーコを抱きしめ続け、腕の中にいるキョーコは困り果てていたが、そのうち、どうでもよくなって彼の背中に腕を回す。

「…!!」

それにショックを受ける尚。

そして、そのまんま、二人は二人だけの空気をまとい、キスまで始めだしたのだ。

「っっ!!」

我慢ならず、怒りで尚は震えていたが、途端に蓮と目が合って、彼は手で尚をしっしっと追い払った。

「ふ、ふざけるな~~!!」

叫ぶ尚…しかし、すでに負け犬の遠吠えにしか聞こえなかった…。



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