アメンバー様200人達成!&ブログ3ヶ月記念大感謝祭☆



seiさんよりリクエスト頂きました!!


遅くなって本当に本当にごめんなさい!!

どうかお納めくださいませ、魔人様ぁー!!(ははー!!)



《「彼女に触れるべからず(仮)」


エステのCMを受けることとなった京子。

そのCMが流れるようになると、それまでも足が奇麗なことは有名だったが、その肌質の美しさや、背中や腕などのパーツの美しさまで、世間に認知されることとなった。

触り心地の良さをアピールするCMだったため、男女関係なく京子の肌に触りたがるようになってしまい。

本格的にアタックしないと、ヤバイかも!と思い出していた蓮の前でくり広がられる「京子のお触りブーム」。

男は頬でも腕でも許せない!女性でも、肩とか背中は許せない!

そして、自分が触りたくて堪らない!


そんな蓮がおこした行動は?》


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



蓮さんの嫉妬大爆発の巻です。



さぁ行ってみましょう♪


*****


彼女に触れるべからず


☆★☆★


素肌の上をすぅっと滑る指。
オイルを身体に塗りこむその指を追うように、カメラが回る。

背中、腕、足をゆっくり揉み込む様に回ると、最後にタレント京子のツルンとした顔に至極の時のような表情を浮かべる。

「はぁぁーん。気持ちいい~。」

ーー貴方の素肌をより滑らかに、より美しくーー

あまりの滑らかさに、エステシャンまでうっとりしてしまい、京子の背中に頬を摺り寄せる。

ーー誰もが触れたくなる滑らかな美肌へーー

『恋する乙女よ、自分を磨け。』

ーーS E I エステ春の無料体験キャンペーン実施中!!


☆★☆★



そのCMが流れた途端、担当俳優の纏う空気が歪む。

ビキッと、怒りのあまり何かがひび割れる音が聞こえて来そうだ。

芸能界一抱かれたい男という名を欲しいままにしている蓮が長年片想いを貫いている愛しい少女の素肌を映すそのCMは、馬の骨も本格的に増えてしまい、本気でアプローチを仕掛けようかと考えていた蓮を悪夢へと突き落とした。

初めて見たのは、車で信号待ちをしている際に、街中のスクリーンで流れた映像だった。

キョーコの素肌を際どいとこまで余すとこなく晒すそのCMを見て、蓮は自身の熱くなる身体に首を振った。

そして周りを見やれば、同じように画面に釘付けになっている老若男女。

うっとりと画面を見つめるその目は、画面の中の指に己を重ねているに違いない。


実際蓮がそうだったのだ。あの肌の上を滑るのが自分の手だったら。そして、画面の中のあの子の様にキョーコの背中に頬ずりするのが自分だったら。

敦賀蓮は、いくら大人っぽく見えようが、年齢は健全な21歳の青年なのだ。
そう考えてしまっても仕方ないだろう。

そして、他の画面に釘付けになってる男達も、同じように自分を重ねているのかと思うと、それだけで、どうしようもない嫉妬心が沸き上がる。

しかし、やはり俳優敦賀蓮。
そんな素振りは露程も見せずに、作り物の笑顔で現場入りした。
社のみはその怒りの波動を感じ取りやや疲れ気味だった。


初めてCMを見たその日、蓮はゴールデンタイムに放送される生のトーク番組へと出演した。

久しぶりに恋しい少女京子との共演だ。

他にも数人のタレントや芸人、役者が揃っていた。

「そーいや、キョーコちゃん、見たで~CM!!」

「あ、ありがとうございます!!」

CMを褒められたことで、照れ笑いをする京子に蓮の前で爆弾が落とされた。

「なぁなぁ、一度触ってみてええ?」

「はぁ、いいですよ?」

「わぁ!!ホンマに?!じゃあちょっとだけ…」

そう言って、おもむろにキョーコの腕を撫でる男に、蓮の笑顔がピキリと固まるが、生放送でヘマをするわけにはいかない。

「うっわっ!!やべぇ!!マジやべぇ!!超スベスベ!!俺今までこんなスベスベな肌触ったことねぇよ!!やっべ!!」

そんな発言をしつつ触り続ける男に、蓮のコメカミにピクリと血管が浮き上がる。

ーーーソレ以上…触ルナ!!

「君…相手はレ…」

「ちょっと自分だけズル~い!!私にも触らせて!!」

我慢出来ずに、『相手はレディなんだから、その辺にしておかないと、痴漢行為に思われちゃいますよ?』と、止めに入ろうとした蓮を遮る様に、一人の女性タレントがキョーコに近付く。

そして、それを皮切りに共演のタレント、芸人、俳優のキョーコを取り囲むお触りタイムになってしまった。

蓮のイライラは益々募った。


その生放送の日から、キョーコへのお触りブームが湧き上がり、俺も俺もと色々な人物がキョーコを触る為に取り囲むこととなって行った。

それは最悪なことに、日に日にエスカレートしていくのだ。

そして、キョーコも自分の魅力を全く持って理解していない為、されるがまま…。

蓮も触りたくて堪らないが、敦賀蓮がそんな痴漢行為を公衆の面前で出来るはずがないのだ。
社も蓮の思いを知ってる為か、些か同情しつつも牽制するような目で監視してきている。

ーーー今は耐えろ!

そう言われてるのは、わかってる。わかってはいるが、怒りだけは抑えることが出来ない。

何故なら男の手が…指が…っ!!
キョーコの素肌を触っているのだ。それも無遠慮に、スベスベサワサワと肌を堪能しているのだ。
背中や肩に触れる女性の指にまで嫉妬を覚えるようになり、蓮の中では益々イライラが募る。

ーーー例えそれが頬でも、腕でも許せない!!

そしてその怒りは、最早留まる所を知らず、キョーコと同姓の女性にまでその怒りの矛先が向かうようになってしまった。


そしてどういう訳だか、あの生放送の日からキョーコからは避けられ続けているのだ。

ばったり会っても、物凄い勢いで真っ青な顔で挨拶をされ、挨拶の返事も聞かぬまま、そそくさと去って行ってしまうのだ。


それが更に蓮からドス黒いオーラを醸し出すことになっているとは、キョーコも気づかぬ所であろう。

ーーー何で他の男には笑顔で肌を触らせるのに、俺からは逃げるんだ!!!!

蓮の温厚紳士の仮面がヒビ割れ始めた…。


蓮の怒りのレーダーを敏感に感じ取れるのは、怨キョを飼い馴らすキョーコぐらいで、他の人は全く気付かない。

尊敬する敦賀蓮と久しぶりの共演に少しだけ浮き足立っていたキョーコだが、その生放送で蓮の怒りを敏感に察知してしまい、キョーコは内心冷や汗をダラダラかきつつも、蓮が何故怒ってるのか分からないので、気付かないフリをして、笑顔を深め他の人との会話に意識を集中しようとしていたのだ。

それを見る度蓮の怒りのバロメーターが笑顔の下で、益々上がるのを感じて、キョーコは心の中で余りの恐怖から滂沱の涙を流したのだ。

その日から、蓮の怒りのオーラは何故だか会うたびに上がっており、キョーコは恐れおののきながら、触らぬ神に祟りなしとばかりに逃げ回ることとなってしまったのだ。


好きな女の子からは避けられ続け、そして目の前では色んな人間からベタベタされて笑顔でいる愛しい人に、蓮はもう耐えられなかった。

蓮の顔が温厚紳士ではなくなったことを社長であるローリィに泣き付いた社は、蓮に一週間の謹慎をさせるように言い渡される。

一週間の間に、本当はキョーコとの共演のはずの番組も何本かあったのだが、今の状態でキョーコに会うことに喜びを持つことも出来ず、蓮は社に、申し訳ありません。と頭を下げて休むしかなくなったのだ。


ーーーもう、何も考えたくない…。

蓮は一週間の休みを何をする訳でもなく、とりあえずとにかく身体を休ませようという気持ちにしかならず、広い部屋の中で一人大量の酒とツマミを用意するのだった。



「ええ?!敦賀さん、今日はいらっしゃらないんですか?」

キョーコの問い掛けに番組のスタッフも困ったように頷いた。

「そうなんだ。昨日、君たちの所属する社長から連絡があったみたいでね。どうも敦賀君体調でも崩したのか、使い物にならないから一週間休ませるってことになったみたいでさ…」

それを聞いて、キョーコはサッと蒼ざめる。
最近また、蓮のマネージャーの社から、ラブミー部の京子に向けて、蓮の食事作りの依頼が幾度となくあったのだが、蓮の怒りのオーラの恐ろしさから、忙しさを盾に、ずっと断り続けていたのだ。

まさかそれで蓮が体調を崩したのか…あの社からの食事の依頼は、食事を取らなくなった蓮のSOSだったのではないかと、気付いたキョーコは、番組の収録が終わってから、急いで社に電話をかけた。

「社さん!!敦賀さんは?!敦賀さんは大丈夫なんですか?!」

「キョーコちゃん!!どうしたの?!落ち着いて!!」

「今日の番組で敦賀さんの楽屋が見つからなかったので、スタッフの方に聞いたら使い物にならないからしばらく休ませると、社長から連絡があったって!!」

「あぁ~…うん、まぁ…ね…。」

歯切れの悪い社にキョーコはどんどんと悪い思考が思い浮かぶ。

「一体敦賀さんがどうして?!仕事に対してマジメで、前に体調崩した時も絶対に仕事に穴なんて開けようとしなかったのにっ!!はっ!!もしかして入院?!入院するほどわるいんですか?!」

「えぇ?!あ、いや…そうじゃ…ないんだけど…」

流石に、本人を前に本当のことを言えない社だったが、今の蓮を救えるのはキョーコだけだということがわかっている為、とりあえずキョーコにお願いしてみることにした。

「キョーコちゃん…最近忙しいみたいだから、無理に…とは言わないんだけどさ…。」

社は、キョーコに蓮の様子見がてら食事を作ってくれないかと依頼をしてみるのだった。


社から預かった鍵を持って、食材を抱えて蓮の自宅のインターフォンを鳴らすが、誰も出てくる気配がないので、キョーコはスペアキーを使ってマンションに入った。

玄関でも一度チャイムを鳴らしてみたが、出てくる気配がない。

キョーコは寝てたらいけないと思い、音を立てないようにゆっくりと玄関のドアを回した。

開けた瞬間立ち込めたのは強烈なお酒の匂い。

「うっ…何…これ…」

キョーコは思わず鼻を摘まんでヨロヨロと長い廊下を進む。

すると、その廊下の先に、黒い塊があった。

近付くとそこには座り込んだ蓮がいて、その顔は酔いが回っているのか締まりのないトロンとした顔になっていた。

焦点の合わない目が、キョーコを不思議そうに見つめて、ヘラっと笑った。

妙に可愛らしい笑顔に、キョーコが胸をときめかせていると、蓮がヘラヘラしながら言った。

「あ…キョーコちゃんだぁ。キョーコちゃんがいっぱいいりゅー。」

舌足らずな言葉で幸せそうな表情でそう言う蓮だが、相当酒臭い。

その酒の臭さに鼻を摘まみたくなるのだが、こんなところに蓮を放置しておく訳にはいかず、キョーコは蓮の手を握った。

「キョーコちゃん、お手手ちゅないでくれりゅの?」

「敦賀さん、しっかりしてください。立てますか?!」

「うん。立てりゅ…。」

キョーコが蓮の腕を肩に担いで立たせようとすると、蓮もそれに合わせて立ち上がろうとするのだが、上手く出来ずよろけてしまった。

「きゃっ!!」

流石に190センチの巨体な男を17歳の乙女が支えられるはずがなく一緒に倒れこむ。

倒れる時にキョーコを抱き締めた蓮は、キョーコにのしかかる体制でキョーコに巻き付いていた。

「敦賀さん、大丈夫ですか?敦賀さん、起き上がるのでどいて下さい。」

「ん…いやっ。のかないもん。」

「へ?!つ、敦賀さん?!」

「キョーコちゃんがいけにゃいんだよ?俺からは逃げ回るくしぇに、他の奴にベタベタベタベタ肌をしゃわられてりゅのに、ずっとニコニコしてりゅんだ。俺の目の前で、みしぇつけりゅみたいに…。俺が一番しゃわりたいのに…。」

キョーコの胸にすりっと頬を摺り寄せる蓮の言葉に、キョーコは赤面する。

ーーー何?!何なの?!この可愛い生き物は!!!!!!

キョーコは心の中のメロメロキュンキュンを刺激された。

「キョーコちゃんの肌を他の奴がさわりゅのみるの、嫌だったんだ…。」

クーンとした仔犬をつかせて、胸元から見上げてくる蓮に、
キョーコは心の中で絶叫する。


ーーーか、可愛い~~~!!!なんって可愛いのぉ!!!!!

「つ、敦賀さん?!」

「キョーコちゃんは、俺のモノににゃったらいいんだ。そしたらね?一緒にいれるでしょ?」

名案だとばかりにヘラっと笑って言う蓮に、キョーコは最早言葉を失い絶句する。

心の中で蓮の可愛さに悶絶をするキョーコだが、しばらくして漸く言われてる言葉を理解して、頭の中で多くのクエスチョンを浮かべる。

ーーー?????ん?どういうこと?キョーコちゃんって、敦賀さんの想い人の"キョーコさん"?ん?でも、何だか違和感あるっていうか…

頭の中で色々と考えを巡らせていたキョーコだが、不意に視界が暗くなり、唇を塞がれたことで現実に引き戻され、目を見開いた。

目の前には、最も尊敬する敦賀さんの閉じられたまぶたから綺麗に伸びた長いまつげ。

ーーーん?!?!

キョーコが何が起きたか分からずに混乱していると、蓮が唇を離して心底嬉しそうに微笑んだ。

「キョーコちゃんと、ちゅってしちゃった。ねっ!ねっ!!もっかいしてもいい?!」

「ふへぁ?!」

言われた言葉に赤面して固まってしまったキョーコに蓮は再び覆い被さると、ちゅちゅっと可愛い口付けを何度もし始めた。

そのうち段々とキスが深くなり始め、蓮の酒臭い口の中から舌が捻じ込まれる。
蓮の手がキョーコの身体を確かめるようにサワサワと撫で回る。

ブラウスのボタンを外されかけたキョーコは漸く意識を取り戻して、蓮の身体の下で暴れ出した。

「ふんっ!!んーーーんんんー!!!」

どんどんどんと、蓮の胸板を叩くと、蓮の唇がちゅっと離れた。

「んー。何で邪魔すりゅの?キョーコちゃん嫌だった。」

「あの、嫌とか嫌じゃないって話じゃなくてですね!!正気に戻って下さい!敦賀さん!!!!」

「俺は正気だよ?それとも何?俺には触られるのが嫌で他の奴にならいいの?」

はだけた胸元を隠しながらキョーコは蓮から離れようともがくが、蓮は離す気がないらしく、キョーコをギュッと抱き締め直す。

「俺はもっともっとキョーコちゃんを触りたいのに…俺以外の奴がキョーコちゃんの肌を触るのをみるだけにしろって言うの?」

蓮が泣きそうな目で哀願してくるのを見て、キョーコはうっかりときめいてしまう。

「うっ…」

っと、怯んだキョーコに蓮は背後に仔犬を増やして追い討ちをかける。

「俺が触るの…だめ?」

「うっ…ダメ…じゃ、ない…けど…」

キョーコの言葉に蓮の目が一気に輝いた。

「本当に?!」

嬉しそうにまた満面の笑顔になり、キョーコの肌に頬を摺り寄せる。

「キョーコちゃんだ…キョーコちゃ…キョーコ…んっ。好、き…キョーコ…。」

「つ、敦賀さん…?」

「ねぇ、キョーコちゃん…昔みたいに…コーン…って…呼ん…で?」

「…え?…コーン…?」

安心しきった蓮は段々とキョーコの上でまどろみ始める。
キョーコに名前を呼ばれるのを聞いて嬉しそうに微笑んだまま、蓮はスウスウと眠りについてしまった。

「ちょっ!敦賀さん!!こんなとこで寝たら風邪ひきますからっ!!起きて下さい~おーきーてー!!!!」

ゆっさゆっさと蓮をゆすると、蓮が閉じていた瞼をふっと開けた。

「…んっ。」

目を開いた蓮が、ぼっーっとしていると、それに気付いたキョーコがまた呼びかける。

「敦賀さん?!目覚めました?ここじゃ風邪ひきますからベッドにっ!」

「…んっ。…え?!も、最上さん?!?!?!」

蓮は、キョーコの言葉に声のした方をゆっくりと向く。
するとそこには至近距離に真っ赤な顔をしてるキョーコの顔があり…。
蓮は赤面すると、慌ててキョーコから離れようとした。

だが、自身の腕がキョーコの
下敷きとなってるのに気付き、
今の体制に完全に固まってしまった。

僅かに肌蹴られ乱れているキョーコの衣服。
潤んだ瞳と、ベタベタにテカるキョーコの口元。

真っ赤に頬を染めたキョーコのその姿に、蓮は一気に酔いが醒める感じを覚えた。

ーーーなんてことだっ!!酔った勢いで、俺は彼女に無理強いをしようとしていたのか?!?!最低だっ!!!!

「あ、あの、最上さん…」

蓮は恐る恐るキョーコから離れる。

キョーコの目にみるみる内に涙が溜まるのを見て、蓮は奈落の底に突き落とされそうな感覚を覚えた。

ーーーこれで、彼女の記憶から完全に抹消される…。自業自得だ…。

蓮が自己嫌悪に陥り始めたところに、キョーコがポツリと呟いた。

「…敦賀さんが…コーンだったんですか?」

「え…?」

キョーコの言葉が一瞬分からず、蓮はキョーコに聞き返した。

「敦賀さんが、コーンだったの?」

「え?!な、何で…それを…」

キョーコに突然突き付けられた質問に蓮が狼狽える間に、キョーコは蓮に抱き付いた。

「コーン…っ!コーン!!!!」

「きょ、キョーコちゃ…」

コーンと呼んで抱きつかれたことで、咄嗟に出たキョーコちゃんという呼び名を発して、思わず抱き締め返していた。

腕の中でポロポロと泣くキョーコを見て、蓮は困惑しながらも、記憶から抹消されることはなくなったようであることに心底安堵をした。

久しぶりに感じる愛しい人の身体を思う存分堪能した蓮は、ヒンヒン泣くキョーコをよしよしとあやしながら、リビングに戻ると、自分の自棄酒の後を見て、呆然と佇んだ。

それは泣いていたはずのキョーコも同じで、泣いていたことも忘れるほど、目をまん丸に見開いて、惨状を呆然と眺めた。

次の瞬間、キョーコから怒声を浴びせられることになったのは、仕方ないことだろう。


散々お酒の飲み方についてお小言を食らってしまった蓮が、小さくなりながら反省をすると、キョーコは全く…とプリプリ文句を言いながらも、キッチンへと向かった。

さっと用意された料理はどれも胃に優しいモノばかりで、蓮はキョーコに感謝をしながら手を合わせた。

しかし、その前にと、一回箸を置くと、キョーコにちゃんと気持ちを伝える決心をして、先ずさっきはごめん。と、頭を下げて、酔いに飲まれてしまった醜態を詫びた。
そして、キョーコへの想いが本気なのだということを伝えたのだった。

蓮が使い物にならなくなった原因が風邪ではなかったことに安堵しながらも、原因が原因なだけに呆れてしまったキョーコだが、それだけ蓮の思いの深さを知り、蓮にキョーコも素直に気持ちを伝えることが出来たのだった。

オフの一週間は、キョーコと被る日も多く、蓮とキョーコは恋人達の休日を思う存分堪能すると、前以上に幸せそうに輝く笑顔で仕事をこなすのだった。

そうこうするうちに、キョーコのお触りブームも段々と薄れ、蓮に心の平安が戻ってきた。


キョーコと蓮は、誰にも悟られないように、もうしばらくはと、二人だけの秘密にして、ささやかな幸せを噛みしめるのだった。


END


*****


sei様!!大変お待たせ致しましたぁ!!!!

全く思い浮かばず、まさかの一ヶ月以上放置!!(笑)

遅くなって本当に申し訳ないです!!土下座してもしたりない?!

あーでもない。こーでもないと、何度も書いては消してを繰り返してましたが、漸く完成です!!!!
もう、これで許して~!!

蓮様まさかの酔っ払いでファーストキスを終えちゃいましたけど、とりあえずハッピーエンド?(笑)

まだあと一つ手を付けれてないリクエストがあるのに、何だろう?この達成感…(笑)

蓮様で思う存分遊べて満足しちゃった風月です!!(笑)


リクエストなので、今回の作品もフリーです!!気に入った方いたら御自由にお持ち帰り下さいませ♪

風月の自己満足作品にお付き合い頂き感謝感激です!!
これからもよろしくどーぞ♪