結局書いちゃった!!
メロキュン企画の
『ネタバレ万歳!!本誌続き妄想ぶっちゃけ隊!!』に、本誌読んでないくせに書きたくなった風月でございます。
聞き及んだ話だけで書いてしまったので、成立してないかもしれないけど、でも空き時間を使って勢いだけで書いちゃいました!!(笑)
合間を見つけてちょこちょこちょこちょこ打って漸く完成!
実は前回アップしたおやすみ宣言前から書き始めて半分以上書いてたはずの話なんですけど、やっと今頃書き終わりました!(笑)
ネタバレダメな方は今すぐ引き返して下さいね?
本当に続きからなので、本誌の内容知らない人は何のこっちゃ?って思うかもしれません。
ではでは、お楽しみ下さいませ♪
ショータローの車でテレビ局入りをして、キョーコと蓮の目がバッチリ合った本誌の続きからのスタートです。
*****
190の続き妄想☆
『ココロ』
驚き固まる二人の表情。
先に目を逸らしたのは蓮だった。
逸らされたその表情は、何かを耐えるような苦しむような表情で、それからはキョーコの方を見向きもせずにスタスタとテレビ局に向かって歩き出す。
「っ!!」
キョーコは、その蓮の姿を見て苦しくなった。置いて行かれるようなそんな気持ち。
引き留めたくて、思わずキョーコは車から飛び出して呼びかけていた。
「敦賀さんっ!!!!」
蓮はそのキョーコの声にも反応を見せずに先に進む。
社がキョーコと蓮を交互に見ながら困惑した声を上げた。
「お、おいっ!蓮!!キョーコちゃんが呼んでるぞっ!!」
しかし、覗き込んだ蓮の顔は今まで見て来たどんな蓮の顔とも違っていた。
悔しそうな苦しそうな、それでいて怒りを耐えるようなギリギリの感情を辛うじて押さえつけてる状態の蓮に、それ以上は何も声をかけれず口を紡ぐと、敏腕と呼ばれるに相応しいマネージャーの顔で蓮の隣に立った。
「敦賀さんっ!!」
キョーコの声に、社は心の中で謝りながらも、蓮の己を必死で保とうとする姿に合わせ振り返らずに進むのだった。
「あんたのせいよ!!あんたなんかが私に構うからっ!!」
蓮が足早に歩き去ったことを拍子抜けした顔で見つめていた幼馴染の松太郎に向かって、キョーコは怒鳴りつけた。
それに、松太郎は勝ち誇った様に笑う。
「ふんっ。そんなん知るかよ。お前が俺に簡単に捕まったのが悪りぃんだろ?お前は元々俺のもんだろうがよ!!余所見してんじゃねぇよ!」
「どうしてくれるのよ!これで敦賀さんに嫌われたら…私…わたし…」
怒りで切り替えしてくると踏んでいた松太郎は、キョーコが真っ青になって震え出したことに、柄にもなく狼狽えてしまった。
「は?お、おい!ど、うしたんだよ?!あんな奴どうでもいいだろ?!」
「敦賀さん…苦しそうな傷付いた顔してた…。ただでさえ何かと戦ってるのに…私のせいで…」
「お、おい!」
キョーコには松太郎の声が聞こえてないのか、今の蓮の態度にいっぱいいっぱいになっていた。
そんなキョーコの腕を掴んで松太郎は抱きしめようとその腕を引いた。
「俺をみろって!!余所見してんじゃねぇよ!!」
抱き締めようとする男の腕に嫌悪感を抱いたキョーコが振り払って拒絶を示す。
「嫌っ!!!!」
渾身の力で突き飛ばされた松太郎は、キョーコの心を支配する男と、キョーコの心の中に自分の居場所がなくなりかけてる事に気付き簡単に尻餅をついてしまった。
暫しあまりのショックで動けない松太郎にキョーコを涙目を向けて叫んだ。
「あんたと関わるとろくなことがないわっ!!もう金輪際私の前に姿を現さないでっ!!」
そう言って、キョーコは蓮の後を追うようにテレビ局の入り口へと走り出した。
後に残された松太郎は、キョーコの目に最後まで写っていたのが、目の前の自分ではなく、蓮だったことにギリッと奥歯を噛み締めたのだった。
その日のキョーコの撮影は散々だった。
レギュラー番組でミスを連発し、プロデューサーからも久しぶりにお怒りの声をもらって、ブリッジロックのメンバーに慰められた。
「まぁまぁ、坊かてスランプはあるって!」
「そやで!そんなに落ち込まんと大丈夫やって!」
「パーっと行こう京子ちゃん!あ、そうだ!この後空いてない?良かったらご飯でもーーー。」
しかし、途中からキョーコの頭は蓮のことでいっぱいになっていた。
一刻も早く帰りたかったキョーコは、光の誘い文句に気付くことなく途中でぶった切り、着替えるための楽屋へと急いだのだった。
「兄さん?」
キョーコがセツカに扮してホテルの部屋に戻り、既に部屋にいるはずだという蓮の扮する兄カインに入り口からそっと声を掛けた。
カインは、灯りのない室内で、
セツカの方を見向きもせずに、ホテルに備え付けられた椅子に腰掛け、肘掛に肩肘を立ててぼーっと外の様子を眺めていた。
「兄さん?」
恐々近寄って顔を覗き込みながらもう一度呼びかけて、ドキリとしてしまった。
心が死んでしまったかのような光を失ったそんな目をしていたのだ。
「にい…敦賀、さん…」
投げ出された手をそっと握る。
その手は酷く冷たくなっていた。
握ったことでピクリと反応した手。
「敦賀さん、敦賀さんっ!しっかりして下さい!!」
必死に呼びかけるキョーコが、
蓮の手を強く握って揺らす。
蓮はそんなキョーコに掴まれた手を何の感情も持たない目で見つめると、スッとキョーコの手から己の手を抜き去った。
「つるが…さんっ!」
キョーコは蓮の目と行動に強いショックを受けた。
まるで魂のなくなったような目が…。拒絶の態度が、胸へと突き刺さる。
“敦賀蓮”でも、“カイン・ヒール”でもない。
その何も映さない虚ろな目から蓮を失うのではないかという恐怖に駆られた。
「いや…敦賀さんっ!!戻って来て下さい!敦賀さんっ!!」
キョーコは蓮を失いたくない一心で強く蓮の頭を胸に抱き締めた。
「敦賀さんっ!敦賀さん!!!!私がついてますからっ!!遠くになんて行かないで下さい!!」
離さないというように必死に抱きしめるキョーコの胸の中で、蓮はゆっくりと意識が浮上する感覚を覚えた。
蓮が縋るように、キョーコを抱き締め返し、キョーコの胸に擦り寄ると、キョーコが安心したようにほっと息を吐いた。
「敦賀さん…大丈夫ですか?」
「……うん。」
「良かった…。」
ギュッと抱きしめるキョーコの温もりに、蓮は甘えるように抱き付いた。
腰に回した手がセツカの衣装のため剥き出しになったキョーコの肌に直接触れる。
温もりを分けてもらうかのように、蓮はキョーコのすべすべの肌に手を滑らせ強く抱き締めた。
そのままじっと動かない蓮に、キョーコは段々と居た堪れなくなって来ていた。
蓮に抱き締められ、身動きが取れない。そして、その蓮の頭は自分の胸元にあるのだ。
今更ながらこんな体制が恥ずかしくなり、心臓が忙しなく動き始める。
抱き締めていた腕を緩め、未だに抱き着いて動かない蓮の髪をおずおずと梳く。
『兄さん?』
「ん…。」
「…敦賀さん?」
「ん…。」
どちらとも付かない返事に顔を真っ赤にしているキョーコは、サラサラの髪を撫でながら言う。
「あ、あの…そろそろ離してもらえないでしょうか?」
「…ん。」
それでも、蓮は動かない。
それどころかまた更にギュッと抱き締められた。
「きゃっ。あ、あのっ…」
「誰にでも…」
「…え?」
キョーコがもう一度お願いしようとしたところで、蓮がやっとぼそりと口を開いた。
「誰にでもこんなことをするの?」
蓮の声が僅かに震えていた。
「…え?」
「不破や貴島相手でもこんなことする?」
淋しそうに呟く蓮の声が胸に直接響く。
「こんなこと?って…え?!あ…いえ、そんなっ!!」
言われたことが何のことかわからなかったキョーコだが、蓮の顔を胸に抱き締めたことだとわかり、真っ赤になって狼狽えた。
「し、しませんよ!!敦賀さんだからしたんです!!敦賀さんだけです!!」
「俺、だけ…?」
蓮が僅かに掠れた声を出した。
「そうです!」
「…何で?」
「え…?」
キョーコは再び固まった。何故蓮にこんなことをしてしまったのか、キョーコ自身もわからなかったのだ。
しかし、強く思うことはあった。
再び蓮の頭をギュッと胸に押し付けるように抱きしめる。
「敦賀さんを…失いたくなかったんです。」
言葉にしてキョーコはようやく恋心を認めるしかなくなってしまった。
ーー蓮を失いたくない。
それは、誰にでも抱く感情ではないことが良くわかった。
例え、蓮に想う人がいたとしても、この自分が蓮を想う気持ちはきっと誰にも負けない。
「何で?」
だから、蓮のその言葉にキョーコは素直に答えることが出来た。
「貴方が私にとって、かけがえのない唯一無二の存在だからです。」
蓮の腕に力が篭るのを感じながら、キョーコはもう少し…もう少しでもいいからこのまま側にいさせて欲しいという気持ちを籠めて、宝物のように蓮を胸に抱き締めたまま、そっと目を閉じたのだった。
END
☆拍手頂けたら喜びます☆
*****
この後は皆さんの御想像にお任せします!!
本当は、貴島がキョーコからの大好きメールを見せびらかしてたこととか、松太郎もこうやって慰めてたのかとか、蓮に嫉妬混じりに言わせたかったんですけど、何か言わせる雰囲気じゃなくなったので強制終了(笑)
変に弁解するとかじゃなくてこんな風に分かり合えるようになったらいいなって思いました☆
メロキュン研究員の中にこの続き書きたくなった人がいたらどうぞお持ち帰り下さいませ☆
研究員のみリンクフリーです(*^_^*)
中途半端な気がしつつも、これでまとまったってことでもいっか?と思ってる風月でございます(笑)
ではでは。またお会いしましょう!
メロキュン企画の
『ネタバレ万歳!!本誌続き妄想ぶっちゃけ隊!!』に、本誌読んでないくせに書きたくなった風月でございます。
聞き及んだ話だけで書いてしまったので、成立してないかもしれないけど、でも空き時間を使って勢いだけで書いちゃいました!!(笑)
合間を見つけてちょこちょこちょこちょこ打って漸く完成!
実は前回アップしたおやすみ宣言前から書き始めて半分以上書いてたはずの話なんですけど、やっと今頃書き終わりました!(笑)
ネタバレダメな方は今すぐ引き返して下さいね?
本当に続きからなので、本誌の内容知らない人は何のこっちゃ?って思うかもしれません。
ではでは、お楽しみ下さいませ♪
ショータローの車でテレビ局入りをして、キョーコと蓮の目がバッチリ合った本誌の続きからのスタートです。
*****
190の続き妄想☆
『ココロ』
驚き固まる二人の表情。
先に目を逸らしたのは蓮だった。
逸らされたその表情は、何かを耐えるような苦しむような表情で、それからはキョーコの方を見向きもせずにスタスタとテレビ局に向かって歩き出す。
「っ!!」
キョーコは、その蓮の姿を見て苦しくなった。置いて行かれるようなそんな気持ち。
引き留めたくて、思わずキョーコは車から飛び出して呼びかけていた。
「敦賀さんっ!!!!」
蓮はそのキョーコの声にも反応を見せずに先に進む。
社がキョーコと蓮を交互に見ながら困惑した声を上げた。
「お、おいっ!蓮!!キョーコちゃんが呼んでるぞっ!!」
しかし、覗き込んだ蓮の顔は今まで見て来たどんな蓮の顔とも違っていた。
悔しそうな苦しそうな、それでいて怒りを耐えるようなギリギリの感情を辛うじて押さえつけてる状態の蓮に、それ以上は何も声をかけれず口を紡ぐと、敏腕と呼ばれるに相応しいマネージャーの顔で蓮の隣に立った。
「敦賀さんっ!!」
キョーコの声に、社は心の中で謝りながらも、蓮の己を必死で保とうとする姿に合わせ振り返らずに進むのだった。
「あんたのせいよ!!あんたなんかが私に構うからっ!!」
蓮が足早に歩き去ったことを拍子抜けした顔で見つめていた幼馴染の松太郎に向かって、キョーコは怒鳴りつけた。
それに、松太郎は勝ち誇った様に笑う。
「ふんっ。そんなん知るかよ。お前が俺に簡単に捕まったのが悪りぃんだろ?お前は元々俺のもんだろうがよ!!余所見してんじゃねぇよ!」
「どうしてくれるのよ!これで敦賀さんに嫌われたら…私…わたし…」
怒りで切り替えしてくると踏んでいた松太郎は、キョーコが真っ青になって震え出したことに、柄にもなく狼狽えてしまった。
「は?お、おい!ど、うしたんだよ?!あんな奴どうでもいいだろ?!」
「敦賀さん…苦しそうな傷付いた顔してた…。ただでさえ何かと戦ってるのに…私のせいで…」
「お、おい!」
キョーコには松太郎の声が聞こえてないのか、今の蓮の態度にいっぱいいっぱいになっていた。
そんなキョーコの腕を掴んで松太郎は抱きしめようとその腕を引いた。
「俺をみろって!!余所見してんじゃねぇよ!!」
抱き締めようとする男の腕に嫌悪感を抱いたキョーコが振り払って拒絶を示す。
「嫌っ!!!!」
渾身の力で突き飛ばされた松太郎は、キョーコの心を支配する男と、キョーコの心の中に自分の居場所がなくなりかけてる事に気付き簡単に尻餅をついてしまった。
暫しあまりのショックで動けない松太郎にキョーコを涙目を向けて叫んだ。
「あんたと関わるとろくなことがないわっ!!もう金輪際私の前に姿を現さないでっ!!」
そう言って、キョーコは蓮の後を追うようにテレビ局の入り口へと走り出した。
後に残された松太郎は、キョーコの目に最後まで写っていたのが、目の前の自分ではなく、蓮だったことにギリッと奥歯を噛み締めたのだった。
その日のキョーコの撮影は散々だった。
レギュラー番組でミスを連発し、プロデューサーからも久しぶりにお怒りの声をもらって、ブリッジロックのメンバーに慰められた。
「まぁまぁ、坊かてスランプはあるって!」
「そやで!そんなに落ち込まんと大丈夫やって!」
「パーっと行こう京子ちゃん!あ、そうだ!この後空いてない?良かったらご飯でもーーー。」
しかし、途中からキョーコの頭は蓮のことでいっぱいになっていた。
一刻も早く帰りたかったキョーコは、光の誘い文句に気付くことなく途中でぶった切り、着替えるための楽屋へと急いだのだった。
「兄さん?」
キョーコがセツカに扮してホテルの部屋に戻り、既に部屋にいるはずだという蓮の扮する兄カインに入り口からそっと声を掛けた。
カインは、灯りのない室内で、
セツカの方を見向きもせずに、ホテルに備え付けられた椅子に腰掛け、肘掛に肩肘を立ててぼーっと外の様子を眺めていた。
「兄さん?」
恐々近寄って顔を覗き込みながらもう一度呼びかけて、ドキリとしてしまった。
心が死んでしまったかのような光を失ったそんな目をしていたのだ。
「にい…敦賀、さん…」
投げ出された手をそっと握る。
その手は酷く冷たくなっていた。
握ったことでピクリと反応した手。
「敦賀さん、敦賀さんっ!しっかりして下さい!!」
必死に呼びかけるキョーコが、
蓮の手を強く握って揺らす。
蓮はそんなキョーコに掴まれた手を何の感情も持たない目で見つめると、スッとキョーコの手から己の手を抜き去った。
「つるが…さんっ!」
キョーコは蓮の目と行動に強いショックを受けた。
まるで魂のなくなったような目が…。拒絶の態度が、胸へと突き刺さる。
“敦賀蓮”でも、“カイン・ヒール”でもない。
その何も映さない虚ろな目から蓮を失うのではないかという恐怖に駆られた。
「いや…敦賀さんっ!!戻って来て下さい!敦賀さんっ!!」
キョーコは蓮を失いたくない一心で強く蓮の頭を胸に抱き締めた。
「敦賀さんっ!敦賀さん!!!!私がついてますからっ!!遠くになんて行かないで下さい!!」
離さないというように必死に抱きしめるキョーコの胸の中で、蓮はゆっくりと意識が浮上する感覚を覚えた。
蓮が縋るように、キョーコを抱き締め返し、キョーコの胸に擦り寄ると、キョーコが安心したようにほっと息を吐いた。
「敦賀さん…大丈夫ですか?」
「……うん。」
「良かった…。」
ギュッと抱きしめるキョーコの温もりに、蓮は甘えるように抱き付いた。
腰に回した手がセツカの衣装のため剥き出しになったキョーコの肌に直接触れる。
温もりを分けてもらうかのように、蓮はキョーコのすべすべの肌に手を滑らせ強く抱き締めた。
そのままじっと動かない蓮に、キョーコは段々と居た堪れなくなって来ていた。
蓮に抱き締められ、身動きが取れない。そして、その蓮の頭は自分の胸元にあるのだ。
今更ながらこんな体制が恥ずかしくなり、心臓が忙しなく動き始める。
抱き締めていた腕を緩め、未だに抱き着いて動かない蓮の髪をおずおずと梳く。
『兄さん?』
「ん…。」
「…敦賀さん?」
「ん…。」
どちらとも付かない返事に顔を真っ赤にしているキョーコは、サラサラの髪を撫でながら言う。
「あ、あの…そろそろ離してもらえないでしょうか?」
「…ん。」
それでも、蓮は動かない。
それどころかまた更にギュッと抱き締められた。
「きゃっ。あ、あのっ…」
「誰にでも…」
「…え?」
キョーコがもう一度お願いしようとしたところで、蓮がやっとぼそりと口を開いた。
「誰にでもこんなことをするの?」
蓮の声が僅かに震えていた。
「…え?」
「不破や貴島相手でもこんなことする?」
淋しそうに呟く蓮の声が胸に直接響く。
「こんなこと?って…え?!あ…いえ、そんなっ!!」
言われたことが何のことかわからなかったキョーコだが、蓮の顔を胸に抱き締めたことだとわかり、真っ赤になって狼狽えた。
「し、しませんよ!!敦賀さんだからしたんです!!敦賀さんだけです!!」
「俺、だけ…?」
蓮が僅かに掠れた声を出した。
「そうです!」
「…何で?」
「え…?」
キョーコは再び固まった。何故蓮にこんなことをしてしまったのか、キョーコ自身もわからなかったのだ。
しかし、強く思うことはあった。
再び蓮の頭をギュッと胸に押し付けるように抱きしめる。
「敦賀さんを…失いたくなかったんです。」
言葉にしてキョーコはようやく恋心を認めるしかなくなってしまった。
ーー蓮を失いたくない。
それは、誰にでも抱く感情ではないことが良くわかった。
例え、蓮に想う人がいたとしても、この自分が蓮を想う気持ちはきっと誰にも負けない。
「何で?」
だから、蓮のその言葉にキョーコは素直に答えることが出来た。
「貴方が私にとって、かけがえのない唯一無二の存在だからです。」
蓮の腕に力が篭るのを感じながら、キョーコはもう少し…もう少しでもいいからこのまま側にいさせて欲しいという気持ちを籠めて、宝物のように蓮を胸に抱き締めたまま、そっと目を閉じたのだった。
END
☆拍手頂けたら喜びます☆
*****
この後は皆さんの御想像にお任せします!!
本当は、貴島がキョーコからの大好きメールを見せびらかしてたこととか、松太郎もこうやって慰めてたのかとか、蓮に嫉妬混じりに言わせたかったんですけど、何か言わせる雰囲気じゃなくなったので強制終了(笑)
変に弁解するとかじゃなくてこんな風に分かり合えるようになったらいいなって思いました☆
メロキュン研究員の中にこの続き書きたくなった人がいたらどうぞお持ち帰り下さいませ☆
研究員のみリンクフリーです(*^_^*)
中途半端な気がしつつも、これでまとまったってことでもいっか?と思ってる風月でございます(笑)
ではでは。またお会いしましょう!