書けないとか言いつつ、勢いで書いてしまうその心は…!!
なんてつい自分に問うてしまうのは仕方が無いお約束なのかもしれません。
と…いうことで、お楽しみくださいませ~♪
※あ、パラレルです!!
残酷なシーンもあります!!
闇の仕事人カインの話です。
読後のバッシングに耐えられるメンタルはありません(笑)
中途半端なところで強制終了します!!
それでもいいよ~って方はどうぞお楽しみ下さいませ♪
*****
闇のオトコとシーツのオンナ
『トム=ジャンクソンだな。』
呼びかけられた男が、振り返り言葉を発する直前に、一発の銃声がホテルのデラックスルームに響いた。
硝煙が銃口から立ち上り、男を撃った謎の男カイン=ヒールは前進黒づくめで表情もなくドサリと床に崩れた塊を一瞥すると、すぐに興味をなくしたように黒いマントを翻した。
そして目の端にもぞりと動く塊を捉えたカインは、内心舌打ちをした。
ーーー 一人じゃなかったのか…!
目撃者を残してはならない。
それは自分の中の任務を遂行する上でのルールだ。
素早い動きで動いたカインは銃口をベッドへと向け、引き金を引こうと指に力を入れた。
しかし、引き金を引く刹那、二人の視線が絡み合った。
シーツに包まった女が琥珀色の目でジッと静かにカインを見返したのだ。
その目には恐怖や恐れも何もなく、騒ぎ立てる様子もない。
女の真っ直ぐな視線が、カインの心を射抜いたのか、何かがカインの中の引き金を引くはずの指を留めさせた。
一瞬の躊躇。
その隙を付くようにホテルの廊下が騒がしくなった。
どうやら銃声を聞きつけたあの男の部下が駆けつけて来たようだ。
チッと舌打ちをして、カインはその場を後にしようと、窓枠を慣れた手つきで外すと足をかける。
このままこの場を後にしようとしたカインだったが、ピタリと立ち止まって少し逡巡した後、ベッドへと引き返し、女の前に立った。
女は倒れた男を無表情で見下ろしていたが、カインが近づいて来たことに気付いて視線をまたカインに向けた。
カインは無言で、女に手を伸ばすと、その身体をシーツで包み隠し、そのまま抱き上げた。
女も何の抵抗もなく、カインに身を任せるようにしがみ付いた。
『そのまま、捕まってろ。』
一言だけ短く伝え、女が小さく頷きしがみ付く腕に力が込められたのを確認すると、カインは今にも蹴破られそうなドアを一瞥して、そっと夜の闇に溶け込むようにひらりと窓枠から飛び出した。
飛び出した部屋の窓から13階下のバルコニーに降り立ったカインは手早くロープを回収すると、部屋へ入り、女をドサリとベッドへ降ろした。
むくりと起き上がった女は再度カインを見つめていたが、カインは女にみられていることも気にせず、身につけていた衣服を脱ぎ捨て均等の取れた肉体美を惜しげも無く晒しながら、クローゼットの中から服を取り出し、ラフな格好に着替えた。
そうして無造作に冷蔵庫を開け、缶ビールを煽る。
どうやらこの部屋は元々この男が取っていた部屋のようだと判断した女はそのままポスンと横になって目を閉じた。
そんな女を一瞥して、二本目の缶ビールを開けたカインはバルコニーに近い椅子にドサリと腰を落とすと、漸く女に話しかけた。
『女…名は?』
『セツ…セツカ。』
短い問いに短い答えが返って来た。
横になっているセツカの目が話しかけられたことで開き、椅子に座ったカインの視線と再び絡む。
暫く無言で見つめあっていたが、カインは再び口を開いた。
『あの男との関係は…?』
『さぁ?知らない。買われたの。』
『買われた?』
『えぇ。働いてたお店で声かけられて…』
『…帰る場所は?』
『…そんなもの、あると思う?』
二人は再び無言で見つめあった。
しかし、フゥと息を吐いて、先に視線を反らせたカインは立ち上がる。
その様は女にペースを乱されている自分自身に苛立ちを感じているようだった。
他人と深く関わり合うことはないようにして来た。
それなのに、何故自分は始末するはずだった女を自分の泊まっているホテルにまでわざわざ危険を犯してまで連れて来てしまったのだろう?
チッ。
苛立ちを振り払うように軽く舌打ちをして、セツカを己の視界から外すように窓から外を見つめた。
そんなカインの背後からセツカは声をかけた。
『…殺すんじゃないの?』
『は?』
振り返った視線の先で、セツカは再び身を起こしていた。
『私を殺すんじゃなかったの?』
『………。』
セツカは挑むような視線をまっすぐにカインに向けていた。
その視線の強さと真摯さを受けて、カインは小馬鹿にしたように鼻で笑った。
『殺されたいのか…?』
『………。』
セツカがふいっと視線を逸らす。
少し迷うようなその表情には複雑な色が混じっていた。
『生きてても…私には何もないもの。』
諦めたような声色と儚げなその表情に気付けばカインは吸い寄せられるように近付き、そしてセツカの身体を強く抱きしめていた。
セツカは最初は驚きに目を見開いたが、すぐにカインの腕の中でゆっくりと目を閉じた。
不思議と安心感を覚える温もりにセツカの緊張が解れ、意識はゆっくりと夢の世界へと誘われた。
思わず無意識に抱き締めてしまった自分に固まっていたカインだったが、セツカの身体が重くなったことで違和感を覚え、少し腕の力を緩めた。
すると、セツカから気持ち良さそうな寝息が聞こえ、カインは呆気に取られた。
ーーーうそ…だろ?ここで寝るか?普通…
何だか振り回されてる自分が馬鹿馬鹿しく思ったカインはセツカをそっとベッドへ横たえると、シャワーを浴びにバスルームへと消えるのだった。
《続…かない予感☆》
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*****
書くなら連載の話を書きたいのに、浮かんでしまう短編脳~!!
この話が続かない理由は続きが定まらないから。
まず目覚めるのはカインが先か、セツカが先か…。
そしてカインは何処で寝たのか…ソファ?それともセツカと同じベッド?
抱きしめてる?それとも背中を向けてる??
うん。どれでも有りな気がする…!!!!
…と言うことで、続きは皆さんの脳内でお楽しみ頂ける仕様になっております(笑)
お好きなように展開してくださいませ♪(逃)
気まぐれなので、気分が乗ったり強烈に続きが浮かんだら書くこともなきにしもあらず!!
今までも書けないと言いながらコメント読んでうっかり書いちゃったりということもありましたしね(笑)
どうなるかは神のみぞ知る??
ではでは、またお会いしましょう~!!
なんてつい自分に問うてしまうのは仕方が無いお約束なのかもしれません。
と…いうことで、お楽しみくださいませ~♪
※あ、パラレルです!!
残酷なシーンもあります!!
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それでもいいよ~って方はどうぞお楽しみ下さいませ♪
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闇のオトコとシーツのオンナ
『トム=ジャンクソンだな。』
呼びかけられた男が、振り返り言葉を発する直前に、一発の銃声がホテルのデラックスルームに響いた。
硝煙が銃口から立ち上り、男を撃った謎の男カイン=ヒールは前進黒づくめで表情もなくドサリと床に崩れた塊を一瞥すると、すぐに興味をなくしたように黒いマントを翻した。
そして目の端にもぞりと動く塊を捉えたカインは、内心舌打ちをした。
ーーー 一人じゃなかったのか…!
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それは自分の中の任務を遂行する上でのルールだ。
素早い動きで動いたカインは銃口をベッドへと向け、引き金を引こうと指に力を入れた。
しかし、引き金を引く刹那、二人の視線が絡み合った。
シーツに包まった女が琥珀色の目でジッと静かにカインを見返したのだ。
その目には恐怖や恐れも何もなく、騒ぎ立てる様子もない。
女の真っ直ぐな視線が、カインの心を射抜いたのか、何かがカインの中の引き金を引くはずの指を留めさせた。
一瞬の躊躇。
その隙を付くようにホテルの廊下が騒がしくなった。
どうやら銃声を聞きつけたあの男の部下が駆けつけて来たようだ。
チッと舌打ちをして、カインはその場を後にしようと、窓枠を慣れた手つきで外すと足をかける。
このままこの場を後にしようとしたカインだったが、ピタリと立ち止まって少し逡巡した後、ベッドへと引き返し、女の前に立った。
女は倒れた男を無表情で見下ろしていたが、カインが近づいて来たことに気付いて視線をまたカインに向けた。
カインは無言で、女に手を伸ばすと、その身体をシーツで包み隠し、そのまま抱き上げた。
女も何の抵抗もなく、カインに身を任せるようにしがみ付いた。
『そのまま、捕まってろ。』
一言だけ短く伝え、女が小さく頷きしがみ付く腕に力が込められたのを確認すると、カインは今にも蹴破られそうなドアを一瞥して、そっと夜の闇に溶け込むようにひらりと窓枠から飛び出した。
飛び出した部屋の窓から13階下のバルコニーに降り立ったカインは手早くロープを回収すると、部屋へ入り、女をドサリとベッドへ降ろした。
むくりと起き上がった女は再度カインを見つめていたが、カインは女にみられていることも気にせず、身につけていた衣服を脱ぎ捨て均等の取れた肉体美を惜しげも無く晒しながら、クローゼットの中から服を取り出し、ラフな格好に着替えた。
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どうやらこの部屋は元々この男が取っていた部屋のようだと判断した女はそのままポスンと横になって目を閉じた。
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『女…名は?』
『セツ…セツカ。』
短い問いに短い答えが返って来た。
横になっているセツカの目が話しかけられたことで開き、椅子に座ったカインの視線と再び絡む。
暫く無言で見つめあっていたが、カインは再び口を開いた。
『あの男との関係は…?』
『さぁ?知らない。買われたの。』
『買われた?』
『えぇ。働いてたお店で声かけられて…』
『…帰る場所は?』
『…そんなもの、あると思う?』
二人は再び無言で見つめあった。
しかし、フゥと息を吐いて、先に視線を反らせたカインは立ち上がる。
その様は女にペースを乱されている自分自身に苛立ちを感じているようだった。
他人と深く関わり合うことはないようにして来た。
それなのに、何故自分は始末するはずだった女を自分の泊まっているホテルにまでわざわざ危険を犯してまで連れて来てしまったのだろう?
チッ。
苛立ちを振り払うように軽く舌打ちをして、セツカを己の視界から外すように窓から外を見つめた。
そんなカインの背後からセツカは声をかけた。
『…殺すんじゃないの?』
『は?』
振り返った視線の先で、セツカは再び身を起こしていた。
『私を殺すんじゃなかったの?』
『………。』
セツカは挑むような視線をまっすぐにカインに向けていた。
その視線の強さと真摯さを受けて、カインは小馬鹿にしたように鼻で笑った。
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セツカは最初は驚きに目を見開いたが、すぐにカインの腕の中でゆっくりと目を閉じた。
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思わず無意識に抱き締めてしまった自分に固まっていたカインだったが、セツカの身体が重くなったことで違和感を覚え、少し腕の力を緩めた。
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まず目覚めるのはカインが先か、セツカが先か…。
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