会社で、ジャーナリスト・田勢康弘さんのジャーナリストの冒険
と言う本の紹介がありました。
約7年前に発行された本にも関わらず、今現在と比較しても
田勢さんの主張や指摘が大きく外れていない、
問題だと言われていることが今でも問題のままである、
という事実に驚くとともに、日本も世界も変化しているようで、
実はなかなか変化していないのでは?
と考えさせられます。
特にリーダーシップ論について、色々とお話をされているようですが
特に印象に残るコラムがこちら抜粋させて頂きます。
外国で暮らしていると、日本が気になって仕方ない。多くの残留邦人が同じ気持ちでいると思う。
何と情けない国になってしまったのか、と嘆いているのだ。国際社会での日本の存在感は急速に
なえている。
日本は益々理解不能な国になり、経済の低迷した日本はさほど注目に値しない国になったのである。
ハーバード大学では毎日おびただしい数の講演会や研究会が開かれているが
日本をテーマにするものはすっかり人気がなくなっている。
中国をテーマにしたものは講師が誰であれ、立ち見の出る盛況振りである。
国の力としては何も絶望するほどのことではない。
問題なのは、すっかり、品のない国になってしまったということである。
人の批判をしているだけでは、この国を立て直すことはできない。
組織から個人まで、もたれあって同じ釜の飯を食い、傷をなめ合う社会。
刹那的にならず、悠久の歴史を考えてこの国を作りなおす責任が、
今生きる我々にはある。
もたれあいの社会を自立の社会に変えて行かなければならない。
そのためにはそこに住む一人一人の自立が不可欠である。
国は駄目だが、国民は立派だ、などということはないのだ。
近頃、いい顔をしているな、と思う人に出会うことが少なくなった。
いい顔、そう、知的に志高く生きているな、と思わせる顔である。
その一方で、人はどう生きるべきか、というごく根源的な議論を聞くことも
この頃めっきり少なくなった。
その代わり、どう儲けるか、どう楽しく暮らすか、どう出世するのか、どう都合よくごまかすか。
この国はそういうことばかり考えている人たちで溢れているように見える。
国民の知性、能力、やる気、責任感などのレベルは平均的にみれば、決して世界でも
低いほうではない。教育水準も極めて高い。
しかしながら、官民を通じて各分野での指導者層のそれを他の諸国と比較すれば
彼我の間に相当な差があると言わざるを得ない。
特に差が大きいのは、志高く生きる、という自覚である。
これは豊かさとは無関係である。もちろん学業などとも関係ない。
必要なのは自分を律する覚悟である。
同時に、責任に対する自覚である。
今から10年前に書かれたことが、
現在でも問題として認識出来ますよね。
日本に限らず、世界各国も日本とは異なる質の問題を抱えています。
日本が世界に注目されるためには、
私たち一人一人が志を高く持つことが
重要です
いい顔してる
素敵ですよね。
世の中がそんな人たちばかりだったら
素晴らしいこと。
私もそういう人でありたい
よしっ
私も志を高く頑張りますっ