震災直後、多くの学校(特に大学)では
卒業式が中止されましたね。


妹もその中の1人で
卒業式・謝恩会といったあれこれ仕込みをしていたのが、突然プッツリと切れてしまって・・・
4月からの新生活の準備も捗らず何だか宙ぶらりんになっていました。


でも先週、幸いにもゼミや研究室といった少人数ながら、ささやかに『卒業証書授与』が行われ、無事に全員集まれたことに感謝し、4月からは社会人として日本の復興を支えていくのだと決意を新たにしてきたようです。

もちろん、袴やスーツといったドレスコードすらない、実にアットホームなもの。



講義のお手伝いをさせていただいた我が母校からも、学生と教員のみの実にシンプルな『卒業証書授与式』が行われたと聞き、個人的にはちょっと嬉しく感じていました。



不謹慎だ!っていう意見も当然あるでしょう


でも、大学は年齢問わず、全国から学生が集まり学ぶ場所です。
この震災で被害を受けるだけでなく、就職の取り消しや保留といった通知を受けたり・・・
それこそ相談や支援を受けたいという学生もいただろうし、こんな時だからこそ学校の存在、果たす役割は大きかったのではないかと思うのです。


そして「区切り」をつけること
次のステップを踏み出すには、心理的にも大切なことだったのではないかと。


大学を卒業するとそれぞれの道を歩き出し、そうそう全員が集まれる機会なんてまずないし、どんな形であれ、最後にお互い直接顔をあわせて無事を確認できたことが何よりだったと思います。



私個人的には、心のケアの意味も含めて年齢の低い子どもたちこそ登園・登校すること・・・
友達と会ってコミュニケーションを図ることが少しでもストレスを和らげる材料になれば、と素人ながらに考えていました。
(もちろん、中・高生だって進路は様々ですし、意味は大きいと思います。)



幼稚園や保育園では地震に対する保護者の不安から
お休みして自宅に親とこもりっきりになっていたり、雨の日は放射能が怖いから外に出さないというご家庭も多く、保育所自体も休園している所もあったりするそうで。

安全性、万が一の際の責任問題等々、考えると保育施設も厳しい立場だなぁと感じる一方、親御さんの不安も分からなくはないですが・・・
では一番重んじるべき「子ども」の存在ってどうなってしまっているのでしょうか・・・?



卒業式の次は入園・入学式でも意見が大きく割れていると耳にしますが・・・

まっさらな気持ちで力強く一歩を踏み出す、心機一転新しいスタートをきるためにも
「節目」を大切にしてもいいのではないかと思いました。


私は特に不器用なので、
「区切り」「線引き」があるとON-OFFがつけやすいんですが(実際上手く出来ているかどうかはまた別。苦笑)


ん~、難しいっ!!