先日、人気放送作家・小山薫堂さんのトークショーに行って参りました。会場は、いま東京で一番お気に入りの場所、代官山蔦屋書店。大好き過ぎる場所で、大好き過ぎるヒトと逢えるだなんて、ちょっと幸せ過ぎやしませんか。考えただけでも脳内のドーパミンはMAX状態!(笑)トークショー前夜は、まるで遠足前の小学生のようにワクワクして眠ることができませんでした。そんな「大人の遠足」に同伴してくれたのは、野菜ジャーナリストとしても活躍中の篠原久仁子嬢。彼女は今、チームTSUGIYAの一員として、私と一緒に仕事をしてくれている公私共に大の仲良しのディクレターです。今回は、薫堂さんの新刊『幸せの仕事術 つまらない日常を特別な記念日に変える発想法』の発刊記念ということで、知る人ぞ知る限定イベントでしたが、彼女がいち早く情報をキャッチしてくれ、私に特別な記念日をプレゼントしてくれました。グッジョブ、シノハラ。
自称サプライズ番長の私にとって、小山薫堂さんの存在は永遠の憧れであり、「神様」そのものです。今回もシノハラと二人で最前列のど真ん中の席を陣取り、薫堂ワールドを思う存分堪能して来ることができました。優しい口調の薫堂さんの声はアルファー波そのもの。トークショーでは、本には載っていないレアなエピソードもたくさんご紹介下さり、ほっこりしたり、ほろっとしたり。心のマイナスイオンを全身に浴びて帰って来ることができました。そういえば以前、薫堂さんのオフィスにお邪魔した際、こんな質問をさせていただいたことがあります。「サプライズを仕掛けるために大切なことって何ですか?」。薫堂さんは間髪入れずにこう答えて下さいました。「隙を見つけること、ですかね」。薫堂さんのような「上質な隙」を見つけるにはまだまだ修行の足りない私ですが、今現在プランナーの端くれとして企画の仕事に携わらせていただけていることを心から誇りに思います。

$次屋妙子のサプライズ☆ラボトークショー終了後は、名前入りでサインまでしていただくことができましたが「一言、何かメッセージをいただけませんか?」と図々しいお願いをすると、快く「坐辺師友」と記して下さいました。「坐辺師友 ザヘンシユウ」――これは、かの魯山人の言葉だそうですが、他でもない薫堂さんご自身の座右の銘でもあるそうです。読んで字の如く「自分の座っている周りにあるものこそが、師であり、友である」という意味。周りの人たちへの「尊敬」の気持ちや「感謝」の気持ちこそが、薫堂流の企画術なのだと、あらためて「肝」の部分を教えていただいたような気がします。
ちょうど二年前には、薫堂さんから「文字の量り売り」をしていただいたことがありますが、その時にはこんな言葉を買わせていただきました。「始めなければ、始まらない。やめない限り、終わらない。」(詳細はコチラ→)折あるごとに届く神様からの伝言。それは決して偶然なんかではなく、その都度その都度、その時の私に一番ふさわしい言霊となって、私の元へ届けられる「ラブレター」のような気がしてなりません。
今回、薫堂さんから「坐辺師友」という言葉をいただいた時、隣にいたのがシノハラだったワケですが、これももしかしたら偶然なんかではなく“必然”だったのかも知れませんね。事実、このスペシャルな年下の女友達からは日々学ぶことも多く、あらためて仲間に恵まれている自分の人生を愛おしく思えました。よく自分の講演会でも「映画は私の学校です」などとお話することが多いのですが、私にとって「仕事」はもちろん、「仲間や友人たち」の存在こそが「校舎なき学校」だったのだとあらためて痛感することができました。そして、こういうささやかな気づきの積み重ねが、薫堂さんの言うところの「日常を特別な記念日」にする、ということなのかも知れません。出逢いに深謝。