二階健さんの『Atoman/PARACELSUS' HOMUNCULUS』上映会に行って参りました。

 
『Atoman』は新作、
 
『PARACELSUS' HOMUNCULUS』は新編集版という構成。
 
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『Atoman』は今回、周波数をテーマにしたお話。
 
様々な人間が目に見えない周波数というものをどのように捉え、
 
それをどのように理解し、解釈しているか?
 
という事を軸に僕は拝見しました。
 
そして、その理解や解釈を変化させるのが欲望であり、
 
人の行動に大きな影響を及ぼす事にも繋がる。
 
その行動を軸に、他人は人を判断し、
 
自分自身を他人に知覚させる。
 
人の行為は欲望に支配されるという事なのだろう。
 
個々の欲望の強さが個性を作るとも言えるのか?
 
という風にも見えました。
 
北出菜奈さんが作品中で非常に良き効果を生んでくれた印象が強い。
 
ジャガーを構える彼女が素晴らしい。
 
 
 
『PARACELSUS' HOMUNCULUS』は新編集版。
 
構成は同じなのですが、色味が少し白が強い映像になっていて、
 
柔らかい印象になっている。
 
この作品の一つのテーマであろう『海』を全体を通して意識させてくれる作り。
 
山の研究所のシーンでさえ、青く優しい光の届く海の底の印象。
 
前作では最後に光り輝く別世界へ還るイメージだったのが、
 
海も山も一つの繋がった世界であるという事を認識させてくれた。
 
別世界はすぐ側に実はあって、
 
その気になればそこに行くことが出来る。
 
そして、そこへ行く手段(人)は不意にそして自然に側にあるのだと思わされます。
 
 
 
観る人によってそこに持つ感想は全く違うと思うので、
 
飽くまで、自分なりの感想。
 
って、感想ってそういうものだよな元々。 
 
二階さんも、
 
『観る人によって感想が全く違う。それが面白い』
 
と仰っておりました。
 
是非、観ると良いと思います。
 
因みに二本連続で観ると、間接的に幻のノイズギターユニット『ななのば』を楽しめます(笑)
 
 
 
あと、+αは見にくる方へのお楽しみという事で伏せておきます。
 
ヒントとしては某アーティストのプロジェクト関係のこととだけ。
 
↑多分明日になったら、これに関しても解禁します。
 
 
という訳で、+αは先ごろ発表され、リリースもされた
 
Shinya(DIR EN GREY)のソロプロジェクトであるSERAPHのMVでした。
 
最近は歌詞を表示する種類のMVはリリックビデオ(LV)とも言われるらしいです。
 
二階健監督にこの事についてお話をお伺いしたのですが、
 
このLVはアイルランドにて撮影が為されたもので、
 
スクリーン映像の上に切り絵を乗せ、後ろから光を当てて撮影するという手法を用いて作成。
 
昨今のデジタル映像全盛の時代に、極めてアナログな制作方法だったと仰っておりました。
 
これがパラケルススズ ホムンクルスの後に上映された事で、
 
別件で撮られた作品であるにも関わらず、非常によい相乗効果が生まれていたと思います。
 
 
 
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物販も面白いものがありましたよ★