スペシャリティー珈琲誕生の背景
 世界的なコーヒーカルテルにより低品質で高価格コーヒーが生産供給されていたそんな中で、新興コーヒー生産国であるコスタリカは過去の実績による割当制度に不満であった。そのため1989年の国際コーヒー協定が崩壊するまでは、自国のコーヒー生産の40%を非加盟国である東ヨーロッパに向けて輸出していた。
そのほかの新興コーヒー生産国により生産された高品質のコーヒーの大半はアメリカの大手業者は排除された。
そのため、アメリカ国内では潜在的に美味しい珈琲を飲みたいと望む消費者はいたわけで、スペシャルティコーヒーのセカンドウエーブが起こった。
 スペシャルティコーヒーが生まれる背景には多国籍企業の存在がある。
当時アメリカのコーヒー市場は圧倒的なシェアを誇るメジャーロースターがロブスタ種を多く混入し、低価格のブレンドコーヒーを販売していた。

 フィリップモリス(現アルトリアグループ)、P&G(プロクターアンドギャンブル)、ネスレ社の3社は世界最大のコーヒー流通企業でもある。日本でもネスカフェブランドのネスレ社は世界最大の食品複合企業である

ネスレ社の本社はスイスですが、主力商品のネスカフェは米軍の飲料として採用され米軍の派兵と共に世界中に普及していったという経緯があります。つまり、ネスレ・ネスカフェと米国・米軍とは密接につながっている。