宝塚の公演じゃないのもあるけど、OGさんが出てるのでテーマは『宝塚』にしときます。
雪組『るろうに剣心』
学生時代好きだった漫画の1つがアニメ化、映画化ときて、舞台化。
メインキャラ全員がなかなか役にはまってて良かった。
一番心配していた斉藤一さん役の彩風咲奈さんが渋く落ち着いていたのと、
武田観流役の彩凪翔さんの弾けぶり。
どちらも演技の引き出しが増えたと思う。
霧矢大夢ひとり芝居『THE LAST FLAPPER』
演じるのは『グレート・ギャツビー』の作者で有名なフィッツジェラルドの妻、ゼルダ。
入院している精神病院の担当医不在の診察室で過去にフラッシュパックしたり、
今に戻ったりしながら自分の人生を振り返っているような物語。
きりやんは時に切なく、時に陽気に演じていた。
そして、その場にはいない夫スコットや母がいるかのように。
とても興味を魅かれる演技をしてくれたので、ゼルダがどんな女性だったのか知りたくなった。
→調べた。
全国ツアー公演・月組『激情』『Apasionado!!3』
ちゃぴの小悪魔っぷりに乾杯。
色気ムンムンの悪女ではなく、少女が突っ張って背伸びしてイイ女を演じているようなカルメン。
元は真面目君のホセは、カルメンの強引さと共に併せ持つ脆さにも心魅かれたんじゃないかと勝手に解釈した。
これはちゃぴがカルメンだからなんで、別の人が演じたら違う感想になると思う。
アパショ。
はっきり言ってコレを観に来たのだ。
瀬奈さんのアパショ、何回見直したことか。
ショーにテーマソングで歌えるのってコレだけだもん(あ、コレときりやんのアレと真飛さんのアレがあった)。
大階段・・・じゃなくて小階段にタマちゃんのマント姿を観た時、記憶はジリジリと甦り、マントをバン!!のテーマソングが流れ~でなぜか涙が出た。
人数的に迫力が少し減ってしまうが、かつては後ろの方で踊っていたヒヨコさんが、立派な男役になって前の方で踊っているのは胸にジンとくる。
娘役さんなんて7年もたちゃ、あどけない小娘だったのが今じゃ貫禄ある姐さん。
今回、かちゃが良かった。
バンビロ伯爵。歌はきりやんやみっちゃんの方が明瞭で巧いが、あのヘアスタイルも含めてビジュアルはかちゃが一番似合っていた。
『激情』でもストーリーテラー的役割は元からニンに合っているから言うことはないが、ボスのガルシアが女々しさが少なく、本公演でもこの調子だったら優しい男だけじゃなく色んな男役が演じられるのに・・・と思った。
タマちゃん。
まだオーラが足りない。
キラキラのフルスパンコールのトップスター衣装も、本来は着ている人を引き立てるためのものなのに、衣装ばかりが目立っていた。
カフェブレイクやCMの普通のメイクのタマちゃんの方が綺麗に見えるのよね。
このままではトップスター愛希れいか、男役トップ珠城りょうになってしまうよ~
がんばれ、タマ。
そしてとしちゃんのエトワール。
好きなショーで、好きなとしちゃんがエトワール。
感動以外のナニモノでもない。
帝国劇場『1789』
ロナン:小池徹平
オランプ:神田沙也加
アントワネット:花總まり
の組み合わせの日に観劇。
女帝さまの演技を生で観るのは初めて。
なんだかんだいってもマリー・アントワネットの出自はマリア・テレジアの娘。ハプスブルクの大公女。
博打やら芝居やらにうつつを抜かしても物腰が下品になっちゃいけないのだ。
その辺をわかっている演じ方。
同い年のはずのフェルセンとの組み合わせは、宝塚版と同じく王妃様の年下の恋人みたいになっちゃうのはキャスティングの問題なんでしょうがないね。
ロナンはまさおちゃんより全体的には動き回るし、元気なんだけど、ちょっと小柄。
沙也加ちゃんのオランプ(思った通り、心配の要らないオランプ)との組み合わせはカワイイ恋人同士でいいのだが、ロベスピエール・ダントン・デムーランと一緒のシーンでは3人に埋まってしまって気の毒だった。
で、この3人は男性が演じると華奢なタイプと骨太なタイプがよりはっきりしていたように思えた。
東宝版と宝塚版。
どっちも甲乙つけがたい。。。。といいたいところだが、東宝版の三部会のシーンは残念すぎ。
パペットを使っての説明と、その後の役者による人形振り(秘密警察の3人が操る形)。
迫力がない。
時として人数に物を言わすのも大事なんだと実感した。
と、小さなことだがギロチン。
落ちる音はしたけど、模型のギロチンは落ちていなかった。
あれは落ちた方がいいな。
以上簡単に4作品でした。