『河北新報のいちばん長い日』を読了 | A300yamadaのブログ

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現在、踊り子さんの世界に特化しつつあります。

電車の中で読むことが多かったが、しばしば涙した。仙台市若林区に4年間在住していたので、出てくる地名にはそれなりに思いがあるし、河北新報はベガルタ仙台の情報入手には今でもお世話になっている新聞社である。
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妻と二人で読むことにしたが、妻と違って遅読の私としては、つい読み進めなくなってしまう瞬間が多々あった。
新聞販売店主の壮絶な最後と、それを伝える奥様の話、現地取材の女性記者の格闘、福島から放射能を逃れるための退避とその後の葛藤、ヘリでSOSを屋上でディスプレーしている人を撮影しながら、まったく救助に役立たなかった、という悔恨、・・・・・・。
わずか1年前のことがこれだけ重要な記録として残ることがすごいと思った。
地元紙と全国紙という対比がストレートに出ているのも興味深い。
おにぎり班の編成に、女性は当たり前という役割分担が、新聞社でも東北らしい?と思わせる、箇所という気がした。自衛隊員の差し入れしてくれたおにぎりが男が握ったごつごつとした形という記述があり、これはこれで面白かった。今度こそ、この記録が次の被災への教訓になりますように。